≪第7回≫マンガ好きがおすすめマンガを紹介する「ブックライ部！」
───『推しの彼女の成り上がり～不遇なヒーラーをアイドルにして、異世界で武道館ライブを目指します～』について、「推し活」と「異世界」を組み合わせようと思ったきっかけを教えてください。
まず、自分が持っているもののなかで、僕自身を出せるものは何か？を考えました。
以前書いたライトノベルでは（自分自身が）芸人ということと、ラジオ構成作家ということをテーマにしたので、それ以外に自分が持ってるものを考えた時に、僕は声優さんが好きで、声優さんを「推す」のがあるな…と。その「推す」部分をピックアップしていったら、どういう風に広がるのかなあと思ったことが「推し活」をテーマにしたきっかけです。
そして「異世界」ですが、例えば芸人でいうと「テレビに出ていない人間は面白くない」という先入観を持たれがちですが、テレビに出なくても適材適所で活躍している人っているんです。
“エロ詩吟”で売れた相方の木村君はいわゆる「一発屋芸人」と言われるジャンルだったんですけど、家族で岩手に移住したことによって、岩手県の方々が応援してくれて、あっちでレギュラーを持ちタレントとしての地位を築いてる。
場所やアプローチの仕方によって、キャラクターの輝かせ方は違うということが、「異世界」という舞台だと織り込みやすいと思いました。
───主人公・幸太郎に自分自身を投影している部分はありますか？
投影しているとまではいかないですけど、僕自身を反映している部分はあると思います（笑）
この仕事をしていて、自分や誰かに対して「もっとこうしたらいいのに」って気持ちになることがよくあるんですよね。後輩を見てて「もっとこうしたらいいのに」って思うことがあるし、僕自身も先輩から「もっとこうしたらいいのに」って言われることもあります。
推しをプロデュースする幸太郎には、そんな風に後輩に対して思う自分や、先輩から言ってもらったときの自分の姿が反映されているかなと思います。
───『推しの彼女の成り上がり』で、ここはこだわっているという所はありますか？
ジャンルにもよるんですが、僕自身がストレスを受ける展開があまり得意ではないんですよね。なので読者が気持ちよくマンガを読めるように、とは心がけました。
十代、二十代の時はヘビーな内容のマンガが好きだったんですけど、昔は若さゆえに「俺こんな作品好きなんだぜ」と本棚見せつけるみたいなスタンスもあったような気がして（笑）
今は今の自分の気持ちに合ったような作品を作りたいと思いました。
現代はスマホのおかげで「移動時間でパッとマンガ読もう」って時代なので、15分ぐらいでパッと読めるぐらいの内容にできたらいいなと思っています。
───ライトノベルを書く時と、マンガの原作をつくることに何か違いはありますか？
ライトノベルはある一定のところまで、ほとんどの部分を自分で書いていくというつくり方。マンガ原作はある程度自分で決めていますが、要所要所でライブコミックスの担当編集の方と打ち合わせしながらその後の展開を決めたり、作画の幸原先生から「こういう絵に力があるから、こういう展開を入れてもいいですか？」と提案をいただくこともあったり、チームとして作品をつくっています。
ライトノベルも自分1人だけでつくるものじゃないんですが、誰かと共同でリアルタイムに作品を更新していく面白さはマンガ原作ならではだと思っています。
それこそこの前、（ライトノベル作家・マンガ原作者の）あかほりさとる先生とお話させて頂いたとき、原作と作画でいい意味でのケンカというか、お互い高め合っていく感じがすごく楽しいと仰っていて、よく分かりますね。
作画に関しては幸原先生を完全に信頼していますので、全てお任せしています。
───お笑いのネタとマンガのネタを考える時に、似ている点はありますか？
「キャラクターのどこをどう魅せたいか？」を考えるところは似ていますね。
例えば天津のネタで言うと、僕は42歳ですけど、急に今「俺、彼女欲しいな」ってネタをやっても無理があるじゃないですか。キャラクターに合っていないというか。それなら「居酒屋でシメの一品何頼む」の方が自分のキャラクターに合っている。
「ストーリーの展開上、キャラにこうさせたいけど、このキャラってこういうことするかな？」って立ち止まることもありますね。
それも芸人活動の中で学んだことですけど、「こうツッコんでくれ」とお願いしても、「いや、そうはツッコめない」と相方が渋ったとして、そこを無理強いしたときって明らかに相手のテンションが下がるし、実際にネタをやってもウケない。なのでキャラクターが納得できない事はなるだけ言わせないようにしています。実際に言わせてみたところで、マンガを読んでいる人も違和感を抱いてしまうだろうと思います。
そういう「キャラクターの魅力を出すための設定とガワ」を考えたり、「キャラクターに無理させないこと」を考える、という点では漫才のネタづくりと通じていますね。
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───漫画家を目指したきっかけは？また、いつぐらいからプロになろうと意識されたのでしょうか？
絵を描く仕事に就きたいというのは小学生の頃から考えていました。
プロになろうと意識してどうすれば良いのかを考え出したのは高校生の頃からです。
───先生にとっての「マンガを描くことの面白さ、醍醐味」について教えてください。
キャラクターの感情の変化が描けるというのが一番面白いなと感じます。泣き顔を描くのが好きなのですが、泣きそうなのか、泣き始めなのか、号泣しているのか…というように微妙な動きを描くのが楽しいです。
───普段からマンガを読みますか？ また、好きなマンガのジャンルは何ですか？
普段から読む方だと思います。ほのぼのとした日常漫画が好きです。
───原作（原案）をマンガにする際、注意していることや意識していることはどんなことですか？
ストーリーの流れを意識して、どの部分を一番の見せ場にするか、キャラクターをより魅力的に見せるにはどう描写したら良いかを考えて描いています。
───『推しの彼女の成り上がり～不遇なヒーラーをアイドルにして、異世界で武道館ライブを目指します～』について作者としての見どころや、読者に注目して欲しいポイント、もしくは作品を通して伝えたいメッセージなどを教えてください。
ファンタジー世界のお話ですが現代のアイドルと繋がる部分もたくさんあるのでそこを見てみるとより面白さが感じられると思います。
ヒロインのイレイザが歌って踊って、自分の好きなことでキラキラと輝いているシーンは特に力を入れているので注目していただけると幸いです！
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───漫画家を目指したきっかけは？ また、いつぐらいからプロになろうと意識されたのでしょうか？
物心がついた時からお絵描きが大好きで、漫画家という職業を知った時から絶対プロになろうと思っていました。
───先生にとっての「マンガを描くことの面白さ、醍醐味」について教えてください。
大好きな絵を描けて、なおかつ読者の方から反応いただけること。
───普段からマンガを読みますか？ また、好きなマンガのジャンルは何ですか？
めちゃくちゃ読みます。王道少年マンガと魔法少女が大好きです。
『ONE PIECE』、『HUNTER×HUNTER』、『進撃の巨人』は人生の聖書ですね。
───『あざ婚～あの子が結婚できない理由～』について作者としての見どころや、読者に注目して欲しいポイント、もしくは作品を通して伝えたいメッセージなどを教えてください。
馬鹿馬鹿しいな～って笑ってもらえたら。また読者さん一人一人違った楽しみ方をしていただけたら嬉しいです。
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───漫画家を目指したきっかけは？ また、いつぐらいからプロになろうと意識されたのでしょうか？
保育園の時から絵を描くのが好きでした。小学生の時はちゃおを母からたまに買ってもらい『ミルモでポン！』と『きらりん☆レボリューション』を読んで、自由帳に模写や似たようなマンガを描いて友達に読んでもらっていました（笑）この時はまだ漫画家になりたいっ！とは本気で思ってなくて、漫画家かパティシエになりたいな～と軽く考えるくらいだったのを覚えてます。
でも中学生になって『君に届け』と出会い、そこから（こんな恋愛マンガを描いてみたい…！）と強く思うようになって、初めてマンガを投稿しました。部活をやりながらも、何度も何度も投稿して、小さな賞を頂いたりと、勉強そっちのけでマンガを描いていました（笑）テストの裏にサインの練習なんかもしちゃって…（照）
ただ現実はそう甘くはなく、高校生になってもなかなかデビュー出来ないし、持ち込みしてもバッサリ切られて精神的にも辛い期間がありました。でも、そろそろ就職を考えないとな～と思っていた時に編集部から電話がきて、初めて担当がつきました。この時に職業として、ちゃんと漫画家になるんだ！と決心しました。
その後も色々あり、辛い経験を沢山してきましたが、小さい頃から私には「絵を描く」ことしか取り柄が無かったので、これを失ったら何も残らないと思い、やっとの思いでデビューすることが出来ました。いや～、本当に大変だったな～（遠い目）
───先生にとっての「マンガを描くことの面白さ、醍醐味」について教えてください。
キュンとするシーンをいかに読み手がリアルに感じられるかを考えながら描くのが楽しいです。ヒロインと読んでる人の気持ちがリンクしたらいいなと思って、構図やセリフ、コマ割りを考えてる時が至福の時です…。（めちゃくちゃ悩みますが…笑）なので1番最初の読者である担当さんから「このシーン良かったです！」って褒められた時は本当に嬉しいんです…！！！
あとはお話が進むにつれて自分のキャラたちがどんどん成長していくのも、連載ならではの面白さかなと。
始めたばかりは、この子達どうなっていくんだろう…と生まれたての赤子を見るかのような気持ちになるのですが、描き進めると人間味が増して、愛おしく思えてきます。そしてその子たちを読者さんから好きと言ってもらえると描いてよかったなと思えます。
───普段からマンガを読みますか？ また、好きなマンガのジャンルは何ですか？
マンガ…そんなに読みません…（笑）
仕事になってから読めなくなりました。どうしてもインプットするために読むようになってしまって、純粋に読めなくなったといいますか…。面白いものは面白い！って思うんですけど、分析を始めたり、背景やトーン処理、ストーリーのアイデアなど細かいところを見るようになってしまったので一つ読むのにとても労力を使うようになりました。
でも嫌いになったわけではなくて、今でもやっぱり恋愛マンガは大好きです！
特にラブコメ系。あとは日常系だったり、ほのぼのするものも好きです！
本当は参考資料として、似たようなジャンルのものを読みたいのですが、結構影響受けやすいタイプなので、連載中は読まないようにしてます。
あ、分かった！マンガ読むことによって影響受けちゃうのが怖いから読めなくなったんだ…！（笑）
ただ『SLAM DUNK』はずっと好きです！
小学生～中学生の7年間バスケをしていました。ポジションはガード。なのでりょーちんが推しです。こんなに熱くなるスポーツマンガはないんじゃないかというくらい熱くて面白い。マンガで動きや息づかい、緊張感が伝わってくるのが本当に凄いと思います。読む度にバスケをやっていた頃を思い出します…。
───『「くじ」から始まる婚約生活～厳正なる抽選の結果、笑わない次期公爵様の婚約者に当選しました～』について作者としての見どころや、読者に注目して欲しいポイント、もしくは作品を通して伝えたいメッセージなどを教えてください。
アレンの表情や雰囲気の変化、それとベルの純粋でいつも明るい姿に癒されてほしいです。
この二人は恋愛レベルが赤ちゃんなので、親目線で温かく見守っていただけると嬉しいかな…（笑）
それとアレンは愛情を受けてこなかった人なので、『家族』という存在が良いものだと思っていません。対照的にベルは貧乏ながらも親や領民たちに愛されて育った子なので、そんなベルと関わり、だんだんと愛される喜びや、『家族』というものを良いと思うようになるアレンの姿を見て頂きたいです。
初恋同士、じれったくてゆっくり進む物語を楽しんでください～！
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