【感想・ネタバレ】私刑執行人~殺人弁護士とテミスの天秤~【電子単行本】 1のレビュー

殺人鬼の物語はお好きですか?

この物語の主人公 霧島司(きりしま つかさ)は無罪仕事人と呼ばれるほどの敏腕弁護士。
世間が注目する残虐極まりない“自白なき物証なき事件”の犯人である青木雅人(あおき まさと)の弁護を行い、見事無罪を勝ち取ります。
霧島弁護士は世間や被害者遺族によるバッシングに対しても「自分の仕事は青木さんの無罪を証明すること。自分の仕事をしただけ」とまるで人の心がないかのような発言をするのですが…。
彼には裏の顔があったのです。
実は遺族から依頼された、法で裁ききれない悪人に対し私刑裁判を行う殺人鬼!
無罪にした青木も、無期懲役が確定したら死刑にできないという理由で無罪にしていたのです…!!

登場する罪人たちはどれも、どうしてこんな奴がのうのうと生きているのか!!と思ってしまう中々の悪人ぶり。
法の裁きとは一体…裁判とは誰のための制度なのか!?と思ってしまいます。
やはり悪人には法で裁きを下すのではなく、目には目をの理論で立ち向かうしかないのでしょうか。

霧島は彼自身も被害者遺族ということが明かされていますが、そんな彼が何故弁護士という職になってまでも私刑殺人を行うようになってしまったのか…!?
法という正義を見てきたからこそ、そこに限界を感じてしまったのか…気になるところです。

霧島に憧れる新人弁護士 益田航太(ますだ こうた)も気になる存在。
彼は弁護士としての霧島を尊敬しており、思いが高じて霧島法律事務所で働くことに。
正義感溢れる益田ですが、彼もまた被害者遺族。
もしかすると私刑殺人を行う前の霧島的存在として益田がいるのかもしれません。
霧島の裏の顔を知らない彼が真実を知ったらどうするのか!?
益田の今後にも注目です!

原作を担当しているのは『半グレ―六本木 摩天楼のレクイエム―』(秋田書店)・『ハスリンボーイ』(小学館)・『ごくちゅう!』(講談社)でマンガ原作を務め、『地元最高!』(彩図社)の担当編集者でもある草下シンヤ先生。
裏社会のことはこの人に聞け!というくらい、色々な情報を発信されていらっしゃる方ですが、今作では今までの裏社会作品とはまた違った世界観を打ち出されている気がします。

マンガを担当するのは『黒羽白書』(秋田書店)・『東京傭兵株式会社』(講談社)の内田康平先生。
報復シーンなど残虐な場面をただグロく描くのではなくドラマティックかつ読みやすく描かれています。

今作は、無差別殺人ではなくどちらかと言えばシリアルキラーがお好きな方におすすめです。
また復讐代行といったテーマがお好きな方には是非読んでいただきたい作品です!

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購入済み

とても難しいテーマ

法というのは、弱者救済のためにあるわけではなく
社会を円滑にまわすために存在する
そして日本の裁判は、異常なまでの前例主義
だからこそ、社会が納得できない判決も多く存在するんだよなー
ただ、裁判ってのは、べつに社会にアンケートをとって結審するわけじゃない
難しい!
この作品は、その難しいテーマによく踏み込んだなーって思う
面白かった!

#怖い

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2023年07月06日

無料版購入済み

目には目を歯には歯をで裁けたらどんなにか楽なんだろうけど・・・人が人を裁くことの難しさ、罪と罰の量刑の取り方の難しさ。いろいろ考えさせられる

0
2023年07月11日

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