ともぐい

ともぐい

1,925円 (税込)

9pt

明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河﨑流動物文学の最高到達点!!

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ともぐい のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分の親さえ知らない主人公は、狩猟を生業とする男に拾われて育った。生まれて此の方生活の大半を山に依存している。街に出ないわけではない。必要最小限のものを買うために遠い街まで出かけるのだ。金がない。狩猟で得た肉や毛皮・山菜等を売り、銃弾、酒米と僅かな物資を買う。主人公の名前は、稚児の頃、狩猟で得た熊の

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    2024年05月26日

    Posted by ブクログ

    熊爪さんの生き様

    生まれ育った環境に順応できるか、できないようならどう生きるか。

    自分は切り開いて行けるか考えさせられる。


    久しぶりに読んだという感触の大きい本でした。

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    2024年05月25日

    Posted by ブクログ

    熊文学。緊迫感のある狩の描写が素晴らしかったです。
    ゴールデンカムイという漫画でも熊との戦いがよく描写されるのですが、実際はこういう生きるか死ぬかの二択なのだろうなと思いました。
    話の本筋ではないのですが、とにかく主人公の狩の相棒である犬がいい子すぎて…。犬好きには特に刺さること間違い無しです。犬文

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    2024年05月22日

    Posted by ブクログ

    「新たな熊文学の誕生!」と聞いて楽しみにしてた。いい意味で思っていたのと違っていた。「人も獣なのかもしれない。いや、獣なんだ」と感じた。

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    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    現代社会で衣食住にそれほど困ることもなく、生々しい生活などしていない、したことのない私でも、生きるために生きた熊爪の気持ちがこんなにも胸に迫る。

    太一を助ける場面、熊との対峙、息をするのも忘れて読み進め、熊爪が息をする場面で自分もほぅっと息をする。目の前で起こっていることを見ているような圧倒的な描

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    2024年04月29日

    Posted by ブクログ


    ハードボイルド小説でした、始めは。
    明治の世。
    熊爪という名の男は山奥に住み、猟をして暮らしている。自分が食べて、残りの肉や毛皮などは町に売りに行き、米や銃弾を買う。その暮らしが熊爪の全て。それ以外の行動、感情はすべて無駄なもの。
    しかし、町へ出るということは他人と関わるということ。その関わりの中

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    2024年04月26日

    Posted by ブクログ

    陽子をもらうタイミングがもう少し早かったら、ラストはどうなっていたのだろうか。未来に思いを馳せる気持ちが芽生えたところで、この結末はせつなかった。自然や猟の描写が超リアル。特に太一への応急処置は、もうすごかった。熊爪の雪解けような感情の変化を追うのが楽しかった。

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    2024年04月24日

    Posted by ブクログ

    わたしも北海道生まれなので、100年前の北海道が舞台というので、気になり手をとりました。

    身体も心体も痛々しく、苦しかった。
    野蛮さや過酷さ寡黙さ、静かな迫力、人間性を超えた生命らしさも感じ、変な汗をかきました。

    養父から地道に山での暮らしやマタギの教えを受け継いで、たったひとりで山で生きた熊爪

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    2024年05月23日

    Posted by ブクログ

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    明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たち

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    2024年05月21日

    Posted by ブクログ

    まさにその圧倒的な描写力でした。
    雪深い山々、動物たちの息吹、人間の体温まで、ありありと目に浮かぶような描写は、読者を物語の世界へと引き込みます。特に、熊との闘いのシーンは手に汗握る迫力です。

    しかし、暴力的な描写やグロテスクな表現があるため、賛否両論が起きると思います。

    0
    2024年05月18日

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