くもをさがす

くもをさがす

1,540円 (税込)

7pt

カナダでがんになった。
あなたに、これを読んでほしいと思った。

これは、たったひとりの「あなた」への物語ーー
祈りと決意に満ちた、西加奈子初のノンフィクション

『くもをさがす』は、2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から寛解までの約8 ヶ月間を克明に描いたノンフィクション作品。
カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへの溢れる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間――。
切なく、時に可笑しい、「あなた」に向けて綴られた、誰もが心を揺さぶられる傑作です。

● 『くもをさがす』へ寄せられた声

思い通りにならないことと、幸せでいることは同時に成り立つと改めて教わったよう。
――ジェーン・スーさん(コラムニスト)

読みながらずっと泣きそうで、でも一滴も泣かなかった。そこにはあまりにもまっすぐな精神と肉体と視線があって、私はその神々しさにただ圧倒され続けていた。
西さんの生きる世界に生きているだけで、彼女と出会う前から、私はずっと救われていたに違いない。
――金原ひとみさん(作家)

剥き出しなのにつややかで、奪われているわけじゃなくて与えられているものを知らせてくれて、眩しかったです。関西弁のカナダ人たちも最高でした。
――ヒコロヒーさん(お笑い芸人)

読み終わり、静かに本を閉じても心がわさわさと迷う。
がんの闘病記という枠にはとてもおさまらず、目指す先はまったく別にあることに気づかされた一冊。幸せいっぱいのときに、それを失う恐怖心が同時に存在するパラドックスに気づくと、上手くいったとしてもイマイチでも、自分なりに納得できる瞬間の積み重ねが人生なのだとあらためて知る。
――高尾美穂さん(産婦人科医)

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くもをさがす のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すごいものを読んでしまった
    ズーンと胸に響いた
    良くも悪くも
    そして少しばかり不安にもなった
    今 生きていることに喜びも感じた

    西加奈子さん
    もともと好きな作家さん
    人柄が とても好ましくて
    そんな方が経験したこと
    辛くも 苦しくも 時に楽しく
    そして憤ったり…
    夢中で読んだ

    当たり前は無い

    0
    2024年05月27日

    Posted by ブクログ

    いつも元気印(私が勝手に思ってる)の西加奈子が声を出して泣いてた。それだけすごくすごくしんどいことが重なってた。
    それなのにやはり彼女は強い。「私が平和に胸を失ってる時、ウクライナでは、たくさんの民間人が殺されていた」と遠い国のことを慮る。
    ぼうず頭も胸の線もとても素敵だと思える。
    「乳房、子宮、卵

    0
    2024年05月17日

    Posted by ブクログ

    この本に出会えて、この本を手に取って、私が読んで良かったって思った。

    この本のおかげで、今自分が生きていることは奇跡という真実、私たちは今この瞬間になにかの病気にかかる可能性があって、つまりは常に死と隣り合わせに生きていている事実に直面することができた。人生観が変わっただなんて大層な発言ができるほ

    0
    2024年05月13日

    匿名

    購入済み

    体験した人にしかわからない

    ガンにかかった友達が何人かいる。友達は治療の辛さは詳しくは言わないけど、回復するまでの不安や、治療や副作用の辛さを垣間見ることができた気がする。
    海外在住故、医療従事者のカジュアルさに驚いたり、怒ったり、救われたりというのも頷きながら読み進めた。

    #感動する #ドキドキハラハラ #タメになる

    0
    2024年05月13日

    Posted by ブクログ

    西加奈子さんの小説がすごく好きだ。
    彼女の小説は魂を削って描かれたようなものすごく大きなものを感じる。読むエネルギーを要するので、ちょっと勇気がいる。でも、読後感は他の作家さんとは違う唯一無二のものすごい感動に包まれてしまう。登ったことないけど、エベレストの山頂でうわーってものすごい絶景を見たような

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    西加奈子さんの
    乳がん闘病記。しかも、カナダで。
    しかも、日帰りオペで。しかも、
    英語の会話も全て関西弁で。

    親友が乳がんになり、
    私も7月に脚の手術をすることになり、
    導かれるように手にした本。

    くもをさがすー雲を探すではなく、
    蜘蛛を探すの方でした。
    蜘蛛の意味するところは
    読んでいただくと

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    いわた書店の「一万円選書」で送っていただいた本の一冊です。
    病気治療を通じて、日本とバンクーバーの文化・価値観・ライフスタイルの違いも知ることができました。自分がもし同じような病気になったら、また読み返したい一冊です。

    0
    2024年05月01日

    Posted by ブクログ

    西さんの等身大の言葉で綴られたノンフィクション。どんな苦しい瞬間をも言葉で表現してしまう筆の力に圧倒された。その沢山の豊かな表現と、生と死を見つめながら紡いだ文章に何度も心を揺さぶられた。なんて愛情の深い人なのだろうと感動した。
    西さんがバンクーバーで闘病される中で、医療従事者や友人に支えられながら

    0
    2024年04月30日

    Posted by ブクログ

    こんなにも体力も精神力も使って読んだような本は初めてかも。途中で読むのをやめたくなった。けど、読み進めてよかった。しんどくなると分かっていても、「生」を思い出したいときにまた読み返しそうな本。

    0
    2024年04月21日

    Posted by ブクログ

    西加奈子さんの等身大の話でした。
    母が乳ガンにだったので他人事ではない話でした。母にこの本を勧めようと思います。

    0
    2024年04月16日

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