作品一覧

  • 全体主義の起原1 新版――反ユダヤ主義
    4.0
    1~3巻4,950~5,280円 (税込)
    〈反ユダヤ主義(たんなるユダヤ人憎悪ではなく)、帝国主義(たんなる征服ではなく)、全体主義(たんなる独裁ではなく)が――次から次へと、より残酷なかたちで――示したのは、人間の尊厳が、新しい政治原理、新しい地上の法においてのみ見出されうる新しい保証を必要とするということである。その有効性は今度こそは人類全体を包括する一方で、その力は厳密に限定され、新しく定義された領域的なものに根をおろし、それによって制御されなければならない〉20世紀の中心に生じた「伝統の崩壊」、すなわち強制収容所・絶滅収容所という「地獄」という現実の出来事を、どうすれば理解することができるのか。厖大な文献を読み込み、じっくり考え、理解しようとする営為から、本書は生まれた。国家や法という伝統、さらには人間の本質まで破壊した全体主義への道筋とシステムを描いた20世紀の記念碑的大著の新版を、最新の研究成果を反映し、より正確かつ読みやすくして、ここにおくる。〈理解とは、現実に予断をくだすことなく注意深く向き合い、それに負けないことなのだ〉
  • モモ
    4.7
    1巻880円 (税込)
    時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う、エンデの名作。

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  • くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女
    3.4
    1巻1,309円 (税込)
    クリスマス・イヴに贈られたくるみ割り人形。その導きで、マリーは不思議の国の扉を開ける……珠玉のメールヘン「くるみ割り人形とねずみの王さま」。役者ジーリオとお針子ジアチンタの恋を軸にして巻き起こる騒動。奔放な想像力が炸裂する「ブランビラ王女」。ホフマン円熟期の傑作2篇を収録。(解説・識名章喜)
  • 砂男/クレスペル顧問官
    3.7
    1巻913円 (税込)
    サイコ・ホラーの元祖と呼ばれる、恐怖と戦慄に満ちた傑作「砂男」。芸術の圧倒的な力とそれゆえの悲劇を幻想的に綴った「クレスペル顧問官」。魔的な美女に魅入られ、鏡像を失う男を描く「大晦日の夜の冒険」。E・A・ポー、バルザック、ボードレール、ドストエフスキーなど後世の作家に幅広い影響を与えたホフマン。怪奇と幻想、そして諧謔に満ちた作品群は、200年の時を超え、いまなお読者を魅了してやまない。
  • 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ
    3.9
    1巻814円 (税込)
    美しい金緑色の蛇に恋した大学生アンゼルムスは非現実の世界に足を踏み入れていくが……代表的メールヘン「黄金の壺」。17世紀のパリで、天才的な職人が手がけた宝石を所有する貴族たちがつぎつぎと襲われる事件。ようやく逮捕された犯人は意外な人物だった。推理小説の嚆矢ともいえる「マドモワゼル・ド・スキュデリ」。画家で音楽家でもある鬼才ホフマンの多面的な魅力が味わえる4篇を収録。
  • モモ

    Posted by ブクログ

    すばらしい想像力、空想力。

    小さい頃、読んでみたかったけど、読む自信がなくて読めなかった本。当時読んでいたら、どう感じていたかな。
    大人の今こそ、読んでよかった。

    YouTubeとか、アニメでは得られない世界観。
    子どもには空想や想像をもっと楽しんでほしい。

    たのしいと思うこと、夢中になること、夢見ること、大切にしてほしい。

    一人ひとりの人間に与えられる時間の豊かさ、美しさに感謝して、もっと人間らしく生きたい。

    0
    2024年05月26日
  • モモ

    Posted by ブクログ

    時折専門書でこちらの題名を見かけたので一度読んでみた。かなり昔の話だが、まるで今の生活を見透かされているような衝撃を受けた。毎日の生活で本当に大切にすべきものは何かを考えさせられる。

    0
    2024年05月08日
  • モモ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とても有意義な読書時間だった。
    読書をする人間はみんな読んだ方がいいと薦めたい。時は金なりと、コスパばかり気にして働いて、物欲ばかり満たしていても心は満たされない。ゆとりある生活というものについて。人間らしい生き方について。

    灰色の男たちが一日の過ごし方として時間の計算をする場面では、言われてみれば確かに山ほど時間を無駄にしていると実感する。しかし、頑張って節約したところで、その時間はどこへ行くのか?

    本書では灰色の男たちの懐に入っていくが、現実でも時間を節約しまくったところで、遅かれ早かれ精神的に参ってしまい、倍以上の療養期間が必要になってしまいそうだ。人間なのだから、人間らしい、ゆとり

    0
    2024年05月11日
  • モモ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この本はずっと頭の片隅にあった本。

    中学の頃、何の授業でだったのかは忘れてしまったが(たぶん国語なんだろうな)、「自分の心に残る本を紹介する」という回があった。
    そのとき、とある子がこの『モモ』を紹介していた。
    「”時間どろぼう”が出てきて・・・」ということぐらいしか話の内容は覚えていないのだが、当時赤川次郎とか富士見ファンタジア文庫とかくらいしか読んでいなかった自分としては、児童文学とはいえ海外翻訳物の分厚いハードカバーの本を読んでいる子がいたことに凄い眩しさを感じたことを覚えている。

    そんなこともあり、自分では読んだこともないのに娘が小5のとき、おすすめ本としてこの本を購入し渡していた

    0
    2024年05月06日
  • モモ

    Posted by ブクログ

    はるか昔、小学生くらいの頃に読んだと思っていたのですが、今回読んだら内容全く覚えてなかった。
    この作品が発売されたのが、1976年。今読んでも全く古くない。むしろ今だからこそ響く内容でした。

    0
    2024年05月02日

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