作品一覧

  • 232番目の少女 イヴ&ローク56
    3.0
    国内累計170万部の金字塔シリーズ最新刊!美しい少女を選別し、最高級の商品に育てる“学校”。搾取される彼女たちに自らの過去を重ね、イヴは執念の捜査を始めるが― 台風一過のニューヨークで、13歳の少女の遺体が発見された。完璧に手入れされた髪と肌、美しい顔立ちをした彼女が身につけていたのは、仕立てのいい制服と、不自然なほど扇情的なランジェリー。調べを進めるうち、未成年の少女達におぞましい教育を施し売買する“学校”の存在が浮かび上がる。搾取される彼女達の姿に忌まわしい記憶を呼び覚まされながらも、イヴは執念の捜査を続けるが……。
  • ヴァイオレットだけが知っている
    3.2
    1巻1,400円 (税込)
    停職中のロンドンの警察官ビッシュは、娘の乗ったバスが爆破されたと連絡を受ける。フランス北部へのバスツアーに参加していたイギリスの子供が、大勢巻きこまれたらしい。娘は無事だったが重傷者多数、数人が死亡した。さらにツアー参加者のひとりが、かつて23人を殺害した“ブラッケンハムの爆弾魔”の孫だと判明。その17歳の少女ヴァイオレットは、事情聴取のあとでツアー参加者の少年とともに姿を消してしまう。ビッシュは被害者の家族として、彼女たちの行方を追うが……。多数の受賞歴を持つ名手が放つ、謎に満ちた追跡サスペンス!
  • 魔法のサーカスと奇跡の本
    4.0
    図書館員のサイモンの元へ、未知の書籍商から送られてきた一冊の本。それは18世紀のサーカス団長が書いた日誌だった。姿を隠す術を使う少年とマーメイドの少女、少年にタロット占いを教える予言者。さまざまな人物が登場し、ところどころに挿絵がある。そしてなぜか、表紙の裏に母が子供のころに亡くなった祖母の名が記されていた。この本によって、サイモンは祖母と母親を含む母方の女性が、いずれも7月24日に溺死していたと知る。そんなとき、6年以上も家を空けていた妹のエノーラが突然帰ってきた。妹は一心不乱にタロットカードをめくっている。入水自殺する前の母と同じように。一族には死の呪いがかけられており、妹の身が危ないのでは――。サイモンは本を手がかりに家族の秘密を探り始める。
  • 誰でもない彼の秘密
    3.7
    1巻1,629円 (税込)
    1845年、アメリカの小さな町。ディキンソン家の娘、15歳のエミリーは洒落た身なりの美青年と出会う。身内の問題を解決するため、この町に来たらしい。名のるほどの者ではないと言った、謎めいた彼に惹かれたエミリーは町を案内する約束を交わす。ところが数日後、家の敷地内で男性の死体が発見される。それは先日出会ったばかりの彼だった。彼――ミスター・ノーバディが何者なのか、いったいなにが起こったのかを突きとめたい。その一心でエミリーは慣れない調査をはじめる。瑞々しい感性と抜群の観察眼を持つ、偉大な詩人エミリー・ディキンソンの少女時代を描いた鮮やかな力作! 解説=山崎まどか
  • 魔法のサーカスと奇跡の本

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    なんだこれおもしれええええええ!
    と、叫びたい。(近所迷惑なのでがまんした。えらい)

    本の中と、現実が交差していく。
    サイモンの家族はなんなのか。
    なぜ一族の女たちは入水したのか。

    ふむふむ、と謎はとけ、兄と妹の互いをおもう気持ちの強さにハートがざわつく。

    マーメイドはなぜ溺死したのか。

    その答えを知って、なんだかお水が飲みたくなるのよね。
    身体が水を欲します。
    (わたし泳げないから潜りに行けないしね)

    本を愛する人たちのための物語。

    いつかわたしも『わたしの本』を見つけられたらいいなぁ。

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    2020年02月08日
  • 誰でもない彼の秘密

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    詩人エミリー・ディキンソンをヒロインにしたミステリ。
    頭の切れる快活な少女が、思いがけない出来事に立ち向かいます。
    面白かった!

    アマストの町の名家ディキンソン家の娘として、堅苦しくしつけられていたエミリーは、15歳。
    特に母親は、家計に困ったことのある経験から何かあった時のためにと何でも自分で出来るように、娘たちに厳しく家事を仕込んでいました。
    本好きで夢見がちな長女のエミリーはつい散歩に出かけてしまい、妹のヴィニーに洗濯を押し付けたりしていたのですが。

    ある時、ハンサムな青年に出会って言葉を交わし、名乗るほどのものではないと言われて「ミスター・ノーバディ」と呼びます。
    町を案内する約束

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    2015年07月12日
  • ヴァイオレットだけが知っている

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    バスツアーのバスが爆破され、以前に爆破事件を起こした犯人の孫ヴァイオレットが乗っていたことから事件の様相が変わる。ヴァイオレットは姿を消し、警察官のビッシュの娘もバスに乗っていたこともありヴァイオレットを追う。読み進めていくにつれ、どこへ向かうのか先の見えない展開になっていく。ヴァイオレットが逃げた理由は。祖父が起こした事件と今回の爆破との関連は。友情や家族、人種やテロの問題などが背景に見えてきて読み始めとの印象が違ってくる面白さがある。

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    2023年04月04日
  • 誰でもない彼の秘密

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    アメリカの作家マイケラ・マッコール、2013年発表の小説。アメリカの高名な詩人エミリー・ディキンソンの詩にインスパイアーされて書かれた作品とのことで、15歳のエミリー・ディキンソンを主人公としたミステリー小説。なかなか興味深く魅力的な作品です。

    著者は伝記作家から出発した人のようで、この作品も伝記から派生したフィクションというような印象を受けます。1845年、孤高の詩人エミリー・ディキンソンの少女時代、小さな町の名家という家の束縛から逃れたくも逃れることが出来ず、誰でもない人に憧れ詩を綴る・・・。彼女の知性の煌めきに初めて応えてくれた見知らぬ青年は数日後に死体となって発見され、エミリーは名も

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    2015年07月10日
  • 誰でもない彼の秘密

    Posted by ブクログ

    まだ有名になる前のアメリカの詩人エミリー・ディキンソンが主人公のミステリー。
    エッ、ディキンソンのミステリー??、いえいえ違います。自由奔放な15歳のディキンソンと、堅実な妹のヴィニーが自分の家の池で見つかった水死死体に疑問を抱き、殺人事件を真相を突き止めます。

    田舎町の大人たちの駆け引きと、エミリーたちとの交錯する思い。面白い設定のミステリーです。作者は、ブロンテ姉妹が主人公の作品も書いているとか。面白そう!

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    2017年10月08日

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