作品一覧
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3.8【第37回三島由紀夫賞受賞作】 【第47回すばる文学賞受賞作】 【選考委員激賞!】 私の中にある「小説」のイメージや定義を覆してくれた。――金原ひとみさん この青春小説の主役は、語り手でも登場人物でもなく生成されるバイブスそのもの――川上未映子さん (選評より) このままじゃ不登校んなるなぁと思いながら、高2の僕は小学生の時にバッテリーを組んでた一個下の春と再会した。 そしたら一瞬にして、僕は怪しい闇バイトに巻き込まれ始めた……。 でも、見たり聞いたりした世界が全てじゃなくって、その裏には、というか普通の人が合わせるピントの外側にはまったく知らない世界がぼやけて広がってた――。 圧倒的中毒性! 超ド級のデビュー作! ティーンたちの連帯と、不条理な世の中への抵抗を描く第47回すばる文学賞受賞作。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
なにこれ、めちゃくちゃおもしろい!!!
自分の肌で感じてるみたいに、
桃瀬の感覚がそのまま流れ込んでくる。
そこは普通だったら踏み入れない世界で、
でも内側から見てみれば、
ある意味無垢で、
キラキラした開けた場所のようでもあり、
袋小路のようでもあり…。
眩しさが痛かった。
こんな刹那的な青春を
羨ましいなんて思うわけにいかない。
いかないけど、あれ?
桃瀬たちのことを思い出してたらすでにもう、
あそこに戻りたい、
もっかい読みたい、ってなってる…。
中毒性、、、ヤバ…!
すばる文学賞の「受賞のことば」として、ふぁにーちゃん(と呼んでほしいと書いてた)がリリックを披露する場面を音声で聞いた -
Posted by ブクログ
ネタバレみどりいせき って何なのかと考えながらずっと読んでいた。
読み終わって、
春とバッテリーを組んで野球していた思い出そのものの事だったのかなと思った。
ユニフォームやマスクの肌触り、サインのやりとり、噴き出す汗とかが桃瀬にとって遺跡とか土器みたいに大事にしたいもので、それが一緒にディールしたりボコられたり、グミ氏の為に学校忍び込んで、状況は最悪だけどそれもバッター四番ツーアウトカウントツーツーみたいに最悪で、桃瀬は後逸するけど軽口叩き合ってもう一度バッテリーになった。
それはきっと愛だったりピースだったりするものなのだろう。
遺跡に新しい芽がなって、みどりいせき?
ハイになるみどりのヤツも