作品一覧

  • ある行旅死亡人の物語
    4.0
    はじまりは、たった数行の死亡記事だった。警察も探偵もたどり着けなかった真実へ――。 「名もなき人」の半生を追った、記者たちの執念のルポルタージュ。ウェブ配信後たちまち1200万PVを獲得した話題の記事がついに書籍化! 2020年4月。兵庫県尼崎市のとあるアパートで、女性が孤独死した。現金3400万円、星形マークのペンダント、数十枚の写真、珍しい姓を刻んだ印鑑鑑......。記者二人が、残されたわずかな手がかりをもとに、身元調査に乗り出す。舞台は尼崎から広島へ。たどり着いた地で記者たちが見つけた「千津子さん」の真実とは? 「行旅死亡人」が本当の名前と半生を取り戻すまでを描いた圧倒的ノンフィクション。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • ある行旅死亡人の物語

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    ネタバレ

    尼崎で女性が3482万円を残して孤独死した。年金手帳には田中千津子と書かれているが本籍が見つからない。右指が全て欠損しているにもかかわらず、労災の受け取りを中止しているうえ、保険証を持っていないため自費で歯医者に通っていた。公示でこの女性の死を知った新聞記者が、女性の身元を探っていく。

    警察にも分からなかった身元を遺品の印鑑と写真をヒントに聞き取りをし、身元とを割り出してゆく作業。面白くて一気読みしました。推理小説よりも推理小説っぽかったです。武田氏の真っすぐで熱い文と、伊藤氏の人の心に入ってくる文。この違いも良かったし、協力してくれた人々の優しさがとても伝わって、身元の判明にはホッとして涙

    0
    2024年05月18日
  • ある行旅死亡人の物語

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    ネタバレ

    久々に一気読みした。
    実話なんだよね。
    男性は最後まで分からずじまいか……
    男性のほうの話を作ったら、映画にできそう。
    行旅死亡人。寒い冬の日に駅前で高齢男性が息絶えてました、みたいなのは昔の仕事で何度もあったことを覚えています。
    この人の場合、高額の遺留金があったからここまで調べがつけられて、亡くなった女性については相続人に辿りつけたけど、普通は、相続財産管理人を付けることも出来ずそのままお蔵入りなんだろうなー

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    2024年05月05日
  • ある行旅死亡人の物語

    Posted by ブクログ

    3千万もの現金を遺して死んだ老女は身元不明だった。彼女が何者か取材する渾身のドキュメント。

    非常に面白かった。警察や探偵が調べられなかった事実を共同通信の記者が明らかにする。スリリングなプロセス

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    2024年04月26日
  • ある行旅死亡人の物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    エキサイティングなルポを読ませてもらいました。
    警察でもさじを投げた行旅死亡人の身元を、若い二人の記者が、地道な取材で突き止める。
    お金やその背景まで判明すればもっとスッキリしたのだろうが、そうなるとそうれはもう小説だ。
    でも、宮部みゆきさんの小説を読んでいるかのような錯覚をおぼえたことは間違いない。

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    2024年03月31日
  • ある行旅死亡人の物語

    Posted by ブクログ

    内容は素晴らしい。謎が残ったままなのも良い。謎の女性を追っていくと、北朝鮮やグリコ森永事件も絡んでくるのはフィクションを越えている。しかもそのセールポイントを執拗しないのも良い。
    そして表紙のイラストが相当素晴らしい。ここまで良い表紙はなかなか無い。

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    2024年03月28日

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