夢見里龍の作品一覧
「夢見里龍」の「後宮食医の薬膳帖」「後宮の女官占い師は心を読んで謎を解く」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「夢見里龍」の「後宮食医の薬膳帖」「後宮の女官占い師は心を読んで謎を解く」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
死とは何かを追求していく物語だったように感じます。作中でも記されている通り、生は不平等でも、死は平等という価値観に納得します。時代や国を越えて死者を葬っていくモリアが、死に触れることで、様々な形の愛を知っていく物語で、とても面白かったです。エンタメとして派手なバトルシーンを追求するのではなく、死の切なさや悲しさを伝えることに全力を注いでいたのが良い味を出していたと思います。世界観はとても暗く、救いようのない現実の非常さが描かれる中で、もがき続けた先にある一筋の光明が、温かく尊いものであると教えてくれるような作品でした。
私の好きな台詞は「わたしたちは何処からでもあらわれ、何処にでも向かいます。
Posted by ブクログ
死について、とても繊細に丁寧に描写された作品。しっとりと湿った雰囲気をさせながらも、どこか神秘的で美しい世界観にどっぷりとハマりました。
世界は平等じゃない。けれど、死は誰にでも平等に訪れるべきである、と。死を踏みにじられた少女が、死にきれない死者を殺し、平等な死へと導く物語。
従者である悪魔が、最後まで悪魔らしかったのが良かった。
とにかく言葉選びが素敵な作品でした。物語性だけではなく、文章力も高く、芸術的な作品です。
遅読の私が、たった8時間ほどで読み終わってしまいました。
幻想的な、けれども残酷で生々しい世界観がお好きな方は是非読んで欲しい作品です。