廣岡正久の作品一覧
「廣岡正久」の「ロシア正教の千年」「ロシア・ナショナリズムの政治文化 「双頭の鷲」とイコン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「廣岡正久」の「ロシア正教の千年」「ロシア・ナショナリズムの政治文化 「双頭の鷲」とイコン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
非常に興味深かった。
ある程度ロシア史(特に近現代)を把握してないと「なんのこっちゃ」ってなりそうな本だけど、現代において政治の影響を受けた宗教として、最たる例となる話だと思う。
宗教はなんのためにあるのか、という部分も考えさせられるし、同時に、どれだけ血が流れることになっても・あるいはそういう状況だからこそ、清廉潔白な民衆を思う宗教者は現れるという話なのかもしれない、その反対に、腐敗の原因になる要素も現れる、そういう話でもあると思った。
歴史は繰り返されるというが、昔だろうと今だろうと、"人"が関わっている以上、本質的には変わらない(=醜い争いは起こる)ということなのかも
Posted by ブクログ
ロシア(ルーシ)の求心力として千年に渡って存続してきたロシア正教だが、タタールのくびき、無神論者のくびきから解放された今でも万々歳というわけではないようである。特に、ソビエト時代には国内的には弾圧されていたモノの、国際的には優遇されていた側面もアリ、また、民族教会でありながら、帝国主義的な側面をも伴っていただけに、ソビエト崩壊による新たな「国境線」「民族」を越えて存続できるのか……ウクライナ正教会の分離がコンスタンティノーブルから認められたことを追認して、1民族教会の立場になるのか、今後は注目に値する。
また、有意を取り戻したコンスタンティノーブルも、トルコ政府が世俗政権から急速にイスラム化
Posted by ブクログ
本書は1990年代初めに登場した一冊を基礎に、一部に手を入れ、1990年代以降の近年の話題を述べる追記的内容を加えているという内容だ。
多くの方が「共産党政権は宗教を否定」というようなことを思い浮かべるかもしれない。かのソ連では、<ロシア正教>は「余り大きく前面に出るのでもなく、静かに受継がれていた」というようなことかもしれない状態であった。が、ソ連末期の1989年が「ロシアでキリスト教が容れられた」とされる年から「千年」で、折からの<ペレストロイカ>の変化の中でロシア正教が「甦る?」というような状況が生じた。
本書の著者は、その「甦る?」という動きも現地で視たという経過を有している方であり、