作品一覧
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3.0
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3.6教科書に載った、あのお話のその後の物語……。初恋の話が教科書に載ったと話題になった「赤い実はじけた」。とつぜん、胸の中でパチンと赤い実がはじけて戸惑っていた綾子も、すでに30歳を迎えた。同じ学校で、同じ時間を過ごした同期生たちも、それぞれ別の道を歩きはじめ、みんな大人になった。30歳になった今、どんな日々を過ごしているのだろうか。結婚した人、独身の人。バリバリ働いている人、家庭に入った人。──10数年の歳月は、彼女たちにどんな変化をもたらしたのだろうか。カレへの想い、夫への想い、子どもへの想い、親への想い、さまざまな愛のカタチを、今と中学時代の思い出を交差させながら描く15のストーリー。
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4.4長い間教科書(光村図書六年上)に掲載され、たくさんの子どもたちに親しまれてきた作品が、本になりました。 その掲載作である表題作の『赤い実はじけた』は、初恋の心のときめきを描いたもので、教科書を読んだ多くの子どもから作者に問い合わせがありました。『赤い実がはじけるって、人を好きになることですか?』と。 その答えになるかもしれないと、作者はいろんな心の葛藤に出会った子どもたちをこの短編集に登場させています。父親の家庭内暴力ををうけた少年や夢中になる人を見つけられない少女、いたずら電話がやめられない優等生……。どの子も、心の中で強く何かがはじけます。 人の心にはいつも赤い実があって、いろんなことに出会って色づく。そして、心の底から何かを感じた時、赤い実がはじける。だから、たくさんの実を大事に育ててほしい。そんな作者の思いが、七編のどの作品からも伝わってきます。
ユーザーレビュー
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購入済み
いいですね!
彼から私を好きになった時に赤い実がはじけた、と言われました。
何のことだろうときき、そこでこの本を知りました。
思えば私も赤い実がはじけていました。
思わず背中が痒くなってしまうような(笑)
甘酸っぱい青春のおはなしで、なんだか、こころが浄化されたような気持ちになりました。
この実がはじけることが、その人にとってより良い未来になることを祈ります☆ -
Posted by ブクログ
ユーレイ通りと呼ばれる通りに出現する謎のスクールバス。霊界に通じてるかもしれない! 和夫に会いたい一心で乗り込んだふーこだけど、そのバスに乗っていたのは五歳ほどの幼女・ユーレイのユー子。さかねが彼女を始末しろと派遣された和夫としばしの逢瀬を果たせて嬉しいふーこだけど、ユー子はどうしてここにいるの? どうして命を狙われてるの? ユー子は、一体だれなの…? ――驚きの彼女の正体、ずっとずっと果たせなかった未練が今叶う! 涙と感動の11巻。
まさかの☆5! ようじょ!ようじょ!いやホント挿絵のユー子もといチビさかねがめっちゃ可愛いんじゃわー!! いや。幼女の可愛さに釣られたわけでは決してなくてです -
Posted by ブクログ
私の心に一番残っているシリーズの最終巻です
この作品にはいろんなことを教えてもらったんじゃないかな!
ふうこと和夫の、立場は全然違うけれどきっと大人にも負けない真剣な恋。
だけど読んでいた当時の私には衝撃のラストでしたね。
小学生ってやっぱり「2人とも幸せに暮らしました」とか、幸せがはっきりと形に表れてないと不満があったりします。
しかしふーこと和夫の2人の幸せの形は、はっきりしないけれど、だけど2人にとっては幸せ、和夫にとってもふーこにとってもこれが一番の幸せな形を表した終わり方だったのかなーと、年を重ねた今ならわかる気がします。
今になってこうレビューを書いてますけど、結構この話難しいん