延野正行の作品一覧

騎士団の少女・セラネはラムニラ教の大司祭マノルフに育てられた暗殺者であった。
囚われた。
しかし、国王暗殺に失敗したため大司祭に捕らえられてしまった。
セラネを救うために騎士団を辞して教団に向かおうとするヴォルフの前に現れたのは…！？
アンチエリクサーを取り込み異形の者と化した大司祭を倒すことはできるのか！？

主人公が目立ちたくなくて言ったりやったりすることが、人間側には良いことにとられちゃうっていう勘違い系のお話になっていて、とってもおもしろいです。
魔族側のシーンはやな感じ満載ですが、主人公まわりは雰囲気よいので、このままいい感じで続いたらいいなと思います。

カプアのローブのドクロの表情がカプアの顔と連動してるのが気になるんですが、あれ何なの？生きてるの？
魔族の自己紹介とかも、小ネタ満載で楽しいです。

絵柄がめちゃめちゃ安定感。

中世風ファンタジー、おっさん冒険者ものです。お話としては、主人公のヴォルフの娘レミニアが王都に旅立つところから、ヴォルフはベイウルフに襲われたりアンリ一行と知り合ったり、レミニアは猛将グラーフと一騎打ちしたりして、ヴォルフがワイバーン退治に掛かるところまでです。

絵柄にめちゃめちゃ安定感があり、戦闘もかっこいい。人物も背景も、戦闘シーンもギャグシーンも、とても満足です。お話も良い感じで、ヴォルフの話とレミニアの話が交互に挟まるのですが、読んでいても混乱しないよう上手く描かれています。

少し気になる点があるとすれば、冒険者ランクの「大勇者」とか「超越者」みたいな二つ名だったり、魔法の名前とか...続きを読む詠唱だったり、ちょっと厨二感は強めなところです。そして、その割に同じ魔物のことを「ドラゴン」と呼んだり「ワイバーン」と呼んだり、名称にこだわっているのかいないのか。他は問題ないです。

面白いので続きも読みたいと思います。

ここからヴォルフがメイン。

お話としては、ヴォルフがワイバーンを討伐し始めるところから、最終的にマザーバーンを討伐して、一方でレミニアがグランドドラゴンを討伐して、ヴォルフが単身で盗賊団のアジトに潜入したところまでです。

今回のお話も面白かったです。前回はヴォルフとレミニアが半々くらいで行ったり来たりしていましたが、今回からはヴォルフがメインになりました。そのためか、主人公であるヴォルフの人の良さや善性が前面に出ており、主人公として魅力的だなと思いました。

レミニアによる身体強化でどこまで通用するのかわかりませんが、ここからヴォルフがどうやって SSS ランクになっていくのか、楽しみに読み続けたいと思います。