作品一覧

  • 明日戦争がはじまる【対話篇】
    5.0
    1巻2,200円 (税込)
    戦争をめぐる語り口を刷新する 詩で戦争を止める? 詩作品「明日戦争がはじまる」で世間を騒然とさせたパンク詩人と津久井やまゆり園「優生テロ事件」を追う硬派ジャーナリスト。同行二人、「戦争」に落とし前をつける。 “佐藤さん、こんにちは。戦争がはじまりました。戦争が庶民に解禁されたのです。” “当初から、津久井やまゆり園事件の深部には「戦争」というテーマが流れていると感じてきました。” 「詩とケア」からはじまるやりとりは、コロナ禍、テロ、ジェンダー、障害者……をめぐり、いずれはメビウスの輪のように「明日戦争がはじまる」に向かっていく――シロウトが語らずして誰が戦争を語るのか。
  • 新・戦争論「世界内戦」の時代
    -
    1巻2,420円 (税込)
    なぜロシア・プーチンは「国際社会」に従わないのか? 鍵は21世紀型新・戦争概念「世界内戦」にある。これは、19世紀までの「国民戦争」、20世紀の「世界戦争」とは違う概念で、ウクライナ―ロシアの戦争、中国の大国主義は、この概念ぬきには理解できない。 「例外社会」論で、この事態を10年前から予見していた論客が、「世界内戦」とともに世界規模で進む「没落する中流」とその事件、戦後日本社会の欺瞞、空洞化を指摘する。 21世紀の「本土決戦」、「世界国家なき世界」へ向かう具体的道筋とは? 【世界内戦】とは――国際社会にメタレヴェルの権力を析出することで、国家間の戦争を終わらせ恒久平和を達成しようという世界史的な展望を見失ったまま、泥沼化した戦争が蜿蜒と続いていくのが二一世紀という時代です。しかも戦争は主権国家と主権国家の戦争ではなくなっている。…国家間の取り決めである戦時国際法など完全に無視した、無茶苦茶な軍事行動を平然と続けるようになる。(本文より)
  • 「車いすの先生」、奮闘の記録 彼はなぜ担任になれないのですか
    -
    1巻2,420円 (税込)
    【学校・子ども・ケアの現場からの報告シリーズ】第1弾 「障害があるからこそ、できることがあるのです」――障害があり「車いすの先生」である三戸学さんは、中学の数学教師歴22年。にもかかわらず、何度希望しても担任になることができない。それはなぜか? 三戸さんの懸命な訴えと行政側の対応を冷静に追いながら、「学校の合理的配慮」という理不尽や見えない障壁をあぶり出す。内実のない「障害者との共生」や「教員の働き方改革」を問い直す問題提起の書。
  • ルポ 高齢者ケア ――都市の戦略、地方の再生
    3.5
    1巻770円 (税込)
    「高齢者ケア」は、いま正念場を迎えている。超高齢社会となった現在、大都市圏では独居高齢者や生活困窮高齢者の増加、地方では人口減と市街地の限界集落化などの深刻な問題を抱えている。そのような切迫した事態に対応し、利用者にとって最善のケアとは何か。本書は、各地で奮闘した先進的な取り組みを進めている人びとを取材し、その答を追い求めていく。また、東日本大震災の被災地では、困難な状況下で、新しい取り組みが果敢に進められている。その取材を通して、地域医療、生活困難者支援の未来を考える。
  • ルポ 青年期の発達障害とどう向き合うか
    -
    「大人の発達障害」が世の中に周知されてきたが、本書はその前段階の大学生、高校生の発達障害について取り上げたものである。子どもでもなく、大人でもない、思春期以降には、対人関係や自尊感情、性など特有の難しさが加わってくる。そのとき発達障害という「生きづらさ」を抱えた人たちは、どのような壁に突き当たるのか。また、周囲はどのような支援・サポートを行なえばよいのか。養護学校教諭として20年のキャリアを持つジャーナリスト・佐藤幹夫氏が、高校、大学、高等専門学校の現場を取材し、支援の現状と課題をレポートする。また、発達障害の原因論や障害者教育の歩みについても解説し、発達障害についての理解を深めるとともに、今後の社会のあり方や教育の方向性についても提言する。

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  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。
    3.3
    1巻730円 (税込)
    「作家の発言は多かれ少なかれみんな嘘だと思っています」。そう語る本人が25年間ついてきた<嘘>――「日本の小説はほとんど読まなかった」。作品にちりばめられた周到な仕掛けに気づいたとき、村上春樹の壮大な自己演出が見えてきた。しかしそれは読者を煙に巻くためだけではない。暗闘の末に彼が「完璧な文章と完璧な絶望」を叩き込まれ、ひそかに挑んできた相手はだれか? 夏目漱石、志賀直哉、太宰治、三島由紀夫……。「騙る」ことを宿命づけられた小説家たちの「闘いの文学史」が、新発見とともに明らかになる![小説家という人種]「志賀直哉氏に太宰治氏がかなわなかったのは、太宰氏が志賀文学を理解していたにもかかわらず、志賀氏が、太宰文学を理解しなかったという一事にかかっており、理解したほうが負けなのである」(三島由紀夫)……そんな三島こそ太宰の最大の理解者だったのでは? そして、その三島由紀夫の最大の理解者は?

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  • 明日戦争がはじまる【対話篇】

    ネタバレ

    超面白くて為になる応答集!


    「明日戦争がはじまる」で世間を騒然とさせた詩人の宮尾節子さんと津久井やまゆり事件を総括する決定版をあらわしたジャーナリストの佐藤幹夫さんによる往復書簡、ならぬ往復メールによる対話本をいっきに読みました。

    対話編ときけばあの有名なプラトンが聞き書きした「ソクラテスの対話編」を思い出すけれど、ああいう誰かが誰かにものを教えるというような高尚な対話ではない。私はなぜか1982年のウィンブルドン男子決勝戦で実際に見たジミー・コナーズとジョン・マッケンローの、手に汗握る対戦を思い出しました。

    宮尾マッケンローが超高速の直球サーブを見舞うと、ラインぎりぎりまで後退した佐藤コナーズがこれをやわらかに受

    #感動する #深い #タメになる

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    2024年02月25日
  • ルポ 高齢者ケア ――都市の戦略、地方の再生

    Posted by ブクログ

    高齢者ケアの今後を考えるルポである。抑えた筆致で様々な地域の特徴について述べている。地域にはそれぞれの事情があるので、モデルにはならないが参考にはなる。都市部郊外の例である柏プロジェクト。孤独死を防ぐ新宿区の取り組み。路上生活者と山谷の高齢問題。認知症に対する熊本モデル。群馬県上野村の過疎再生モデル。石巻の状況。それぞれの地域事情に合わせて工夫している所にヒントがあると思われた。

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    2014年07月23日
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。

    Posted by ブクログ

    村上春樹と三島由紀夫、さらには三島と太宰、太宰と志賀直哉、志賀直哉と漱石といった具合にさかのぼってつなげてみたり。いろいろと検証が甘いというかちゃんと論ができてないようなところもあるけれど、私は楽しく読めた。細かいことが気になる、許せないって人は苦手かもしれない。

    三島由紀夫の天人五衰を読んでいて、なんか村上春樹っぽいと思ったことがあったので、ああ同じ事を考える人はいるんだと思って読んでみた。

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    2011年01月05日
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。

    Posted by ブクログ

    私も以前、村上春樹と三島由紀夫に類似する点があると感じたことがあった。あまりに文体の違う二人であるから、なかなか信じられない人も多かろう。この本にはそれが詳細に述べられている。しかし、私が思った或る部分は書かれていなかった。

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    2009年10月04日
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。

    Posted by ブクログ

    村上春樹、三島由紀夫、太宰治、志賀直哉、夏目漱石……確かに言われてみれば……と素直に思える一冊。(ちょっとこじつけ?な所もあるけど)全体に流れる謙虚〜な感じと謎を明かす度に溢れ出るテンションの高さも必見!ひととおり村上作品と「豊饒の海」の『春の雪』『奔馬』を読んでから読むとさらに楽しく読めます。
    ユング自伝のニーチェのくだりはこの本のテーマと共通のものがあるかも…

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    2009年10月04日

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