【感想・ネタバレ】烏百花 蛍の章のレビュー

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追憶まで読みました。それぞれの良い時間を通り越してしまったような気がして寂しい思いでしたが、ここに喜びが記されていました。これを読まずして先には進めないですね。外伝があって良かった。

#笑える #ハッピー #癒やされる

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2024年05月14日

Posted by ブクログ

本編と違う視点で、八咫烏の世界を覗くことができて、とてもおもしろかったです。

恋のお話や、新たな真実、本編の裏での話などが盛り込まれています。

八咫烏シリーズ好き必読の書です!!

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2021年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本編が好きになるほど外伝が嬉しくなる。

【しのぶひと】
気になってた雪哉と真赭の薄の縁談の話。
身分やら政治やらの話をしたらお互いちょうどいい相手なんだろうけどね。

若宮夫妻は似たもの同士で仲がいい。んでもって二人とも人が良い。
真赭の薄に良い縁談をと考えてるから優しいと思う。真赭の薄の事は無視してしまってるけど。

【すみのさくら】
浜木綿と若宮の出会いはもっと野性的な感じかと勝手に思ってた。八咫烏の姿で山の中とか。
でも実際は色々と危ない出会いですね。ばれたらどうなってたか。
浜木綿は姉の様な目線で登殿したけどまさか夫婦になるとはね。

【まつばちりて】
あの人はもう居ないのか。
大紫の御前に無いものを得た。
亡くなったけど、ある意味大紫の御前に勝ったと言えるのはこの人だけでは?

【ふゆきにおもう】
雪哉はだいたい生みの親譲りだったんですね。特に賢さ。体が丈夫であれば本当に将来有望な人だったのか。

育ての親の梓さんは冬木さんの事、嫌いでは無いだろうと思ってたけど主従関係だったとは。
主従関係だけど良い関係。
いいものでは無いだろうけど側室に選ばれたのは梓さんて良かった。

兄弟仲が良いのは梓さんが大切に育てたからですよね。

まさかここで若宮と雪哉が出会っていたとは。

雪哉の父は参謀になった息子に対してどう思っているんですかね。

【ゆきやのせみ】
墨丸の戸籍に驚きは無い。
けど何をしてきたんでしょうね。

若宮が後ろで頷きながら拍手してるのは面白い。

若宮って凄いと思うんです。捕まってしまったのはしょうが無いと思うんです。思うんですけど蝉は食べれるかそんな真剣に考えないで欲しい。笑ってしまう。

【わらうひと】
同期は誰も縁談相手に雪哉を勧めない。
勁草院で言った相手に求める事だけが原因じゃないですよね。
私はシリーズ4で楽しそうに煽りながら喧嘩してたのを思い出す。

澄尾さんは凄くかっこよくて凄く良い人。
左手足が無くなっても弱くなったとは思えない。

身分が必要だと思う時もあるけどこういう時、身分が煩わしく思う。やるせない。

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2024年04月13日

Posted by ブクログ

八咫烏シリーズのファンにとってはたまらない一冊。登場人物それぞれにまつわる短編が6章収録されているんですが、どれも良かった。

「ふゆきにおもう」と「わらうひと」の章が特に好きです。

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2024年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

八咫烏シリーズの外伝として本編では描かれなかったエピソードが満載なんですけど澄尾と真赭の薄のエピソードがめちゃくちゃ良い!!文末の「諦めましたよ どう諦めた 諦め切れぬと 諦めた」が集約されたお話しだった。澄尾好き〜〜。あと冬木と梓の話しも号泣しちゃったな…こういう別エピソードの話し大好き

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2023年02月28日

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ネタバレ

「ゆきやのせみ」
本編で若宮も雪哉もだいぶ変わってしまった(特に雪哉...)から、本編2作目を彷彿させる、若宮と雪哉のキレッキレのボケ・ツッコミ珍道中にほっこり。

澄尾、幸せになってくれー。

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2021年09月12日

Posted by ブクログ

単行本は半年ぐらい前に読んでるので、今回が2回目。
「まつばちりて」は何回読んでもやっぱり印象に残ります。
ただただ雪哉が蝉を食べるだけの「ゆきやのせみ」も好きです。
こういう番外編をまとめたものが個人的にすごい好きなので、これからも楽しみに、白百合の章も読むのが楽しみです。

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2021年08月20日

Posted by ブクログ

今までの登場人物の知らなかった過去、知らなかった一面が見れてまた登場人物に対する印象が変わった。個人的にはゆきやのせみのような話を延々と読みほっこりとしたいところである。

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2021年04月04日

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短編集と思わずに読み進めました。短編はあまり好きじゃないのですが、そこはスピンオフ、いろんな背景がわかり楽しく読み進めることができました。

真赭の薄と澄尾の話が1番よかった
2人の話で始まり、そして終わる、よかった
これから先どうなるのか微笑ましく見ていこう

結のこれからの話も楽しみ
こちらにも真赭の薄が関わってる

彼女好きだなぁ

まつと忍熊も切ない
まつが産み落とした卵はどうなるのかな

全ての話、その前、後が気になる
また忘れていた所がある
もう一度読み直そう

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2020年12月14日

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大好きな八咫烏シリーズ♪短編6話収録されていて、どれも良い~(*´艸`*)ァハ♪でも、ゆきやのせみが、笑えたꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ雪哉と若宮ストーリーでない所で、こんな事あったんだなぁ。私でも殴りたくなるꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ真赭の薄と澄尾続きないのかなぁ…もう少し先知りたい( * ॑꒳ ॑* )♪後書きにもあったけど、第二弾発売されたらいいなぁ(*´艸`*)ァハ♪

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2020年12月04日

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八咫烏シリーズの番外編で短編集。『 まつばちりて』が切なくて泣いてしまいました。『ふゆきにおもう』では雪哉のお母さんのストーリーが知られて良かったです。にしても、ますほの薄が素敵すぎ…!

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2020年11月07日

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異世界「山内」の壮大な歴史の流れの中、主要人気キャラクターたちはどんな風に育ち、一方でどんな関係を結び、事件の裏側でなにを思っていたのか。
美貌の姫君へのかなわぬ想い、愛を守るための切ない大嘘、亡き人が持っていた壮絶な覚悟、そして、「命をかけた恋」……本編では描かれなかった、「恋」の尊い煌めきが満ちる魅惑の短編集。
「文藝春秋BOOKS」より

外伝.この話は、あの時の!と分かるあたり、本編の描写がしっかりしているからなんだろうなと思う.読み進めるごとに、作品への理解が深まり、物語が分厚くなっていく.
本編で詳しく描かれていなかった部分のエピソードもあって、それもまた物語を奥深いものにしている.

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2023年05月28日

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ネタバレ

八咫烏シリーズの6つの話の短編集。
「しのぶひと」・雪哉と真赭の薄の見合い話が出た裏側が分かったが、もう澄尾の馬鹿っと言いたくなる人続出だろう。本当に澄尾の頭には若宮と真赭の薄の幸せしかないのが不器用過ぎる。
「すみのさくら」・浜木綿が山烏になる経緯が書かれているが、物語冒頭から若宮に会うまでは同一人物かと思うほどの別人振りに環境とは恐ろしい。そして、浜木綿じゃなくてもこれは若宮に惚れる。
「まつばちりて」・谷間生まれの少女まつが自分の力だけで藤宮連の一員にまでなるが、鳴りを潜めていた毒盛至上主義大紫の御前が上にいる組織のルールがまともなわけがない。地味に今上帝に同情したくなった。
「ふゆきにおもう」・雪哉の実母冬木、育ての母梓の話だが梓が個人的には好きではない。梓が冬木のことを心を尽くして雪哉に話していれば雪哉が性格が悪いのは母親譲りなどと思うだろうか?自分は知らなかったと言う主張はあせびを彷彿とさせる。
「ゆきやのせみ」・勁草院に入る直前の雪哉と若宮の珍道中と言っていいと思う話。八咫烏シリーズの当初の2人が懐かしく、それだけに切ない。あの頃の2人の雰囲気が好きだったが、今は雪哉が好きでない私は心が狭いのだろうか。
「わらうひと」・本編から半年後、あれから澄尾と真赭の薄ってどうしたの?と思っていたが、良い意味で2人共変わっていない。潔い澄尾とそれに混乱する真赭の薄、結婚出来ないならいっそこのまま2人共独身を貫いてほしい。

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2022年02月13日

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ネタバレ

番外編として本筋の間に何があったかという作品集ですね。

これはねぇ、いろいろこじらせてるなぁと思いつつ読んでました。
平安時代もそんな感じだったのかなぁ。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

本編を補足というか外伝というかスピンオフ?
まあ、呼び方はともかく、各キャラの性格がよく出ていて面白い短編集です!

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2023年06月17日

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世界を一から作り上げられてるガッツリファンタジーの烏シリーズなので、こういった短編で謎が埋まっていくのが楽しい。聡明なキャラクターが多いのもこの物語にのめり込める要素になっていると感じる。

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2022年04月24日

Posted by ブクログ

しのぶひと、すみのさくら、まつばちりて、ふゆきにおもう、ゆきやのせみ、わらうひと。読み終わって、それぞれのタイトルを振り返ると、「ゆきやのせみ」の輝きがすごい(笑)冬木さんの話が読めてよかった。

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2021年05月28日

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恋話はあんまし好きじゃないけど山神編の後の山内が読めただけでも満足!
新たなストーリーが待ち遠しい!

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2021年04月22日

Posted by ブクログ

八咫烏シリーズ外伝。異世界「山内」を彩る八咫烏たちの、
想い、愛、そして恋を綴るファンタジー短編集。
しのぶひと・・・真赭の薄と雪哉に縁談?雪哉の言動に憤慨する
     明留を諭す澄尾だが、彼には秘めた想いがあった。
すみのさくら・・・なぜ両親は死んだのか?宮烏から山烏に堕とされ、
    もがきながら育つ墨子と、弟宮との出会い。その縁は桜。
まつばちりて・・・“落女”になり男として朝廷で働く松韻だが、
   蔵人・忍熊との出会いが彼女を変える。嘘と真実、そして愛。
ふゆきにおもう・・・雪哉と雪雉が行方不明に。探す梓の脳裏に
     浮かぶのは、冬木の事。二人の心と想いが交錯する。
ゆきやのせみ・・・若宮と澄尾が食い逃げ犯で牢屋入り?解決に
     導いた雪哉だが・・・「ニンゲンやべえな・・・」に爆笑!
わらうひと・・・「しのぶひと」のその後。結の決意を千早に伝えた
      真赭の薄は、そこで出会った澄尾に真意を尋ねる。
用語解説、人物紹介有り。
異世界に息づく八咫烏たちの、想いや恋を語る短編集です。
恋しい相手を、見守る姿。
実は身近にいた味方の存在を、隠された愛情を知る、姿。
こういう組織を作らざるを得なかった者の心の闇と、姿。
その組織に身を投じたが、嘘の言動に見えた真の愛を知り、
落女から女性に戻った、姿。忘れ形見を抱いて泣く男の、姿。
幼き頃から側に仕えていたゆえに理解出来た、真の姿。
忠誠を誓った相手に翻弄され、素を曝け出してしまう、姿。
兄である人の心もわかる。が、未来を見据えた覚悟の、姿。
そして、かの事件を経て、素の言葉と心を交わす二人の、姿。
想い、愛、そして恋の様々な姿が切なかったです。
短編であるからこそ、語れる話なのかもしれない。
また、雪哉は冬木の子なんだなぁとしみじみ実感しました。
それと、真赭の薄と明留の姉弟は揃って世話好きなのね(^^♪

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2021年04月04日

Posted by ブクログ


八咫烏シリーズ 外伝
6篇が収録されている
少しずつ芽生えた恋の物語や奈月彦様と浜木綿様の出会いの物語、女を捨て宮仕えする女の物語、幸哉少年の母達の物語、そして日常を描いた物語たち
どの物語も良く、おまり視点を当てられてこなかった人の物語は興味深かった
やはり印象深いのは対となる「しのぶひと」「わらうひと」だろうか
真赭の薄様も澄尾様も好きだから、2人なりのスピードでいつかは幸せになって頂きたい

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2021年03月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ外伝。恋の短編集です。
真赭の薄と澄尾のお話で始まり…終わる。
二人とも格好良くてすき。身分違いの恋はどうなるのだろう。後日談読みたいです。
「まつばちりて」切なくて悲しいです。
本編で語られていなかった人物が登場する事によって、更に物語の世界が広がりもう一度初めから読もうかなと思わせる。

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2020年11月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

真赭の薄と澄尾の恋、「しのぶひと」で始まり、「わらうひと」で終わる。

「まつばちりて」落女として生きてきたまつこと松韻と忍熊の話が印象に残った。痛切。
男装の女性の自己実現と恋で終わればよかったのに、なんとも後味が悪い。
そういう立場の女性だからかな。

ふゆきにおもう、は凡庸に見えた雪哉の父母がきちんと描かれていてよかった。

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2020年10月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「弥栄の烏」でなんだかいい感じの仲になった澄尾と真赭の薄の前日譚「しのぶひと」。これを先に読んでたら「弥栄の烏」はより感動できたのかも、という気がします。個人的には「弥栄の烏」の後日譚を読みたかったなーと思ってたら、最後に収録されている「わらうひと」がまさにそれで、めでたい感じに終わって一安心。

浜木綿や雪哉に関するお話も良いのですが、一番印象に残ったのは「まつばちりて」。登場人物たちの愛憎・嫉妬が絡み合い、悲しい結末に至ってしまったことに、何とか松韻と忍熊が幸せになる方法は無かったものか……と、思い悩まされました。

悲しい気分にもなりましたが、その後「ゆきやのせみ」でダメージを和らげてもらい、最後は「わらうひと」で〆る流れに救われました。

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2020年10月27日

Posted by ブクログ

いやー文庫化待ってました!!
今回は文庫化するまで長かったなぁ。。

短編集ということで、話ごとの時系列を追うのがちょい大変かもしれないけど、あの時の裏でこんなことがあったのか!って話は好きだぁ〜。

『ゆきやのせみ』みたいな、「黄金の烏」から「空棺の烏」の間にある幕間劇は、今後も読んでみたい!オチとしては何の変哲もないものかもしれないけど、これが日常だっていう感じが良い。

『わらうひと』は最後の方で、澄尾が真赭の薄に色々説明してくとこが良い!!!澄尾が真赭をそんな風に思ってたのか!って。澄尾越しに見る真赭、かっこいいわぁ。

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2020年10月15日

Posted by ブクログ

恋の物語と帯にあるので、甘いかと思いきやそうはならなず、容赦ない展開もある短編集。甘いもの好きとして評価してしまうので物足りないと言ってしまうが、設定を安易に曲げない強さも味わえる。

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2020年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「しのぶひと」澄尾の真緒の薄への恋心。
「すみのさくら」浜木綿の子供時代。
「まつばちりて」大紫の御前に嫉妬され、処刑されたまつ。私は彼に愛された。あなたが手に入れられなかったもの。これが一番好きだな。ヤヌスの鏡外伝でも似たようなテーマあったが。
「ふゆきにおもう」冬木は雪哉の実母。雪哉の性格は母似
「ゆきやのせみ」若宮が食い逃げで捕まり(冤罪)、雪哉が駆けつける。
「わらうひと」澄尾が真緒の薄に、どのようにして好きになっていったのかを話す。真緒の薄の答えは変わらないけど、ひょんなことから澄尾を見直す。やっと気づいたかと笑う澄尾。

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2021年08月01日

Posted by ブクログ

最後の澄尾の話が好き
改めて言われると、確かにますほの薄のシリーズ初期から話が進むにつれての株の上り方がすごい。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

脇役や、少主要人物のエピソード。
時系列がまちまちなので読んでて少し戸惑う。

いい話だが、まぁ読んでも読まなくてもいい感じなので、時間があればという感じ。

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2023年04月08日

Posted by ブクログ

★自分が捧げられるのは心だけなのだ(p.280)

・番外編の短編六つ。おもに恋愛関連。

「しのぶひと」真赭の薄にいい相手を見つけてやりたい柰月彦と浜木綿だがなかなか難しい。そこで澄尾がある案を出すが・・・

「すみのさくら」貴族社会から離れていた浜木綿(墨子)の事情と彼女の母親に自分の母親が毒殺されたと言われている柰月彦との交流。

「まつばちりて」女性でありながら男として大紫の御前に仕える松韻(まつ)には常に難癖をつけてくる忍熊という天敵がいた。

「ふゆきにおもう」雪哉の二人の母、実母の冬木と義母の梓の間にあったできごと。そして評判の悪かった冬木の真意は? 冬木の心を思い、泣ける。

「ゆきやのせみ」お忍びに近い巡回で南家の所領に行ったとき食い逃げの疑いで捉えられた若宮と澄尾に呆れ返りつつも救い出すしかなくなった雪哉の災難。ひさびさのお気楽な若宮が見られる。

「わらうひと」結と千早の兄妹喧嘩仲裁しようとする真赭の薄と彼女に恋心を抱いている澄尾の告白。身分の差がなければいいカップルなのですが。

▼八咫烏についての簡単なメモ(第一部第一巻から累積・・・データ消滅により欠損あり)

【明留/あける】西家の次男坊。子どもの頃から奈月彦の側近になりたいと考えていた。勁草院で雪哉の同期となる。宮烏らしく身分を重視する考え方を持っていた。「空棺の烏」で最も成長した人物と言える。雪哉に劣等感を感じているようだが性格はよくなったし身分も高いので政治に専念すれば柰月彦の右腕になれると思われる。雪哉は汚れ役に徹するだろうから右腕ではなく懐刀かな。このシリーズはアニメ化争奪戦がおこなわれてるんじゃないかと思われるますがキャラに当てたい声優さんも考えてみようかと思います。明留は櫻井孝宏さんあたりがいいかな?
【梓】垂氷郷郷長雪正の妻。父は北家に仕えていた一族、母は東家の中流貴族だった。雪哉の義理の母。雪哉の実の母である冬木にひどい目に合わされたと思われるが、雪哉を実の子のように慈しんだ。七歳のとき十三歳の冬木と出会った。
【あせび】東家(とうけ)二の姫。奈月彦の嫁候補の一人。「単は似合わない」の主人公と言える。一の姫双葉に代わり登殿する。仮名を持っていなかったので大紫の御前が「あせび」と名付けたがあまりいい意味ではないらしい。本名は不明。宮中のことをほとんど知らない箱入り娘で天然系。権力闘争には興味なし。長琴(なごん)の演奏が得意。イメージカラーは桜のピンク。声優当てるなら花澤香菜さんで決まり!
【荒山/あれやま】はじめが相続した山は周辺からはそう呼ばれているらしい。相続した翌日から「売ってくれ」という連中が来たがバックにいるのは同一人物ではないかとはじめは考えた。最後には不穏な空気をまとう絶世の美女まで来た。

【市柳/いちりゅう】勁草院で修行中。雪哉とかかわりあったっけ? なんかひどい目にあったらしい。実力もそれなりにあるし見た目も悪くないのだが、ここぞというときに決められないのと格好つけのくせに私服の趣味がすこぶる悪いので後輩からは「素直に敬う気になれない先輩」という称号をもらっている。

【羽林天軍】中央鎮護のための軍隊。

【景樹/えいじゅ】黄烏(博陸候)だった人物。先代の真の金烏だった那律彦が消息不明になったとき一緒についていき景樹のみ戻ってきた。裏切って見捨ててきたとも考えられないではないがどんな人物だったのかは不明。のちに黄烏にまで登り詰めた。南家出身でここから南家の繁栄が続く。
【英雄】「玉依姫」で、山神と大猿を倒してやると言う謎の少年。

【オオキミ】→大猿
【大猿】猿のリーダー? 山神につかえているのは八咫烏と同様。人間の言葉を解する。女性だった。
【大紫の御前】現在の王さまの正室。自分の子である長束が奈月彦に追い落とされ「前日嗣の御子」となったのでおもろないらしいし、心は今だ南家の人って感じ。声優当てるなら三石琴乃さんあたりがおもろそうな気がする。
【忍熊/おしくま】とても優美な書を書く。ルックスはいかつい。なにかにつけ松韻に難癖をつけてくる。
【お凌の方】冬木の実母。元は遊女だったが美しさを買われて北本家トップの妻となった。

【珂杖/かじょう】勁草院の学生たちに預けられる竹刀。学生証みたいなものでもあってこれを紛失したら退学となる。
【葛野志帆/かどの・しほ】→志帆
【華信】勁草院の実技を担当する厳しい教官。
【一巳/かずみ】白珠のとこで庭師をしていた。登場は少ないけど声優当てるなら中村悠一さん。まあ「劣等生」つながりで白珠に合わせてみました。役不足なので実際にアニメ化するならもっと相応しい役があるでしょう。
【神】十分に祀られなければ祟るのが本質。巫女が荒ぶる神をなだめる。《この山の神は、名前によってラベリングされた容れ物を乗り換えて生き続ける、記憶を持った一つの自我だ》「玉依姫」p.213
【苧麻/からむし】浜木綿付きの女官。南家に対する忠義はあるが浜木綿に対しては好意的ではない。
【迦亮/かりょう】頼斗の勁草院時代の後輩。頼斗の方は目をかけていたが迦亮の方は恵まれ過ぎている頼斗をやっかんでいた。

【北山雪哉】たぶんあの雪哉。人間界に留学していたときに名乗っていた名前。
【金烏】すべてをクリアしてくれる存在。金烏が誕生したときは世が乱れるとも言われているが、世が乱れそうになったときそれを正すために金烏が登場するという認識のほうが正しいそうだ。真の金烏が不在の間政治を執り行うのが金烏代、神事を執り行うのが白烏。現在、奈月彦が真の金烏と言われている。
【禁門】宮中にあり真の金烏が誕生したら開き死んだら閉じられる門。その向こうには神域があるとされているが異界ということになるのだろうか。

【空棺/くうかん】詳しくはネタバレの危険もあるので書かないが金烏の存在にかかわるものとだけ。
【クマ】地下街に住むややぽっちゃりした少年。食事や水に関する責任者。

【慶勝院/けいしょういん】南本家の菩提寺。親を失った墨子が育てられた。
【勁草院】「空棺の烏」の主舞台。いわば王の近衛兵を育てる学校。とても厳しく卒業も大変。初年度の学生を「とうじ」、二年目を「草牙」、三年目の最上級生を「貞木」と呼ぶ。三年間で「風試」「霜試」「嵐試」の三つの試験に合格せねばならない。「六芸四術二学」を学ぶ。礼楽、弓射、御法、書画、算法が五科目で六芸。兵術、剣術、体術、器術が四術。医薬、明法が二学。
【玄喜/げんき】北本家のボンボン。冬木の兄。

【黄烏】博陸候とも呼ぶ。朝廷における最高の称号。常にいるわけではなく宗主の統治に不安があるときなどに政治を行う。常に、歴史に名を残すほどの大官。
【幸福】《誰もが幸せな世界の実在を主張する者がいるならば、それは現実から目を逸らしているか、そう装わざるを得ないかのどちらかだ》楽園の烏p.236
【鴻臚館/こうろかん】外からの客をもてなす場。はじめが最初に連れてこられた施設。竜宮城のようなイメージ。日本でも福岡とかにそんな名前のところがあったっけ。
【小猿】友好的かもしれない猿。

【朔王】地下街の王。表の世界から逃げ出した者たちのスラムを初めて統一しある程度の秩序をもたらした傑物。伝説の大親分。「自分を救ってくれる法は上にはなかった。だから自分で自分を救う法を作った。ただそれだけのことだ」楽園の烏p.218。「俺ァ、自分の思い通りになる世界が欲しかったからここを作っただけだ」「死人の理想に縋ったって、いいことなんざ一つもありゃしねえよ。万事、あいつらの好きにすりゃあいい」楽園の烏p.219。トビが朔王の二代後のトップ。
【猿】八咫烏の敵とされている。洞窟から出てきて烏を殺し食らう。そうでない猿もいるとのことだが? 人界と八咫烏の世界の間にいるような感じもある。いったいどういう位置づけの存在であるのか不明。人型になることも可能。
【彩香/さやか】志帆の伯父の娘。
【三治/さんじ】地下街に住む五十過ぎくらいの右足が義足の男で実質的に地下街を取り仕切っている。
【山内村/さんだいむら】山内祭が行われ志帆はそれを見にきた。龍ヶ沼のほとりにあり、龍ヶ沼は龍が住むと言われている。また、龍は本来そばの荒山(あれやま)の山神でもあるとされている。和洋の豪邸が数多くある。

【茂丸/しげまる】勁草院時代からの雪哉の親友。大きな身体で心優しい。ある意味雪哉のストッパーというか心の支えになっていたと思われる。が、ある巻の出来事で亡くなり酷薄な雪哉誕生のきっかけになったかも?
【志帆/しほ】葛野志帆(かどの・しほ)。人の世界の少女。大沼口に行くつもりで大沼淵に行ってしまった。伯父は「山内村(さんだいむら)」に暮らしている。あるときいきなり山神への人身御供にされた。嫌がり嘆き悲しんでいたが、実は相当タフな精神力を持っていたようだ。祖母の久乃によると《志帆はただのお人好しではない。度を越した、異常なまでのお人好しなのだ。》「玉依姫」p.180
【修一】志帆の伯父。亡くなった母の兄だが没交渉だった。母(志帆の祖母)とは互いに嫌いあっているようだ。
【修吾】志帆の伯父の息子。
【潤天】→谷村潤(たにむら・まさる)
【重蔵/じゅうぞう】元親分衆に仕えていた破落戸の一人。地下街を自分たちの手に取り戻したいと考えているようだ。
【松韻/しょういん】元は「まつ」という名だった。谷間(たにあい)の女郎屋で生まれた。女郎になる前に大紫の御前の部下、楓蚕により身請けされた。大紫の御前により「松韻」の名を授けられ藤宮連に入る。
【白珠/しらたま】北家三の姫。日嗣の御子の嫁候補の一人。冬殿に住まう。光沢のある長い黒髪に信じられないほど白い肌。恐ろしいまでに選ばれることに執着している。おっとりしているあせびにあきれた。イメージカラーは白。声優当てるなら早見沙織さん。多数決取ったらこの声優さんになりそう。
【神祇大副/じんぎたいふ】ここ数年体調を崩している白烏の代理になっている。

【翠寛】山内衆で今最も用兵に優れている細くて神経質そうな男。勁草院での最初の「兵術」の演習で雪哉を圧倒した。
【朱雀門】山内における唯一の貿易拠点で外界と通じている。大天狗と交渉できる。
【すみ】最初の章に登場した子どもの頃の日嗣の御子と思われる人物の友人。「澄尾」という日嗣の御子の側近かと思われたが読み進めてみるとどうも違う人物の感じ。
【澄尾】奈月彦専属の幼馴染みにして護衛。誰もいないところではタメ口でOK。気のいいヤツ。路近ほどではないと思うがかなり腕は立つ。どうやら真赭の薄に惚れているフシがあるが貴族でないので叶うことはない。山神の呪いで左手足を失い、顔も半分以上火傷のあとが残った。
【墨子/すみこ】→浜木綿

【西家】現在の王さまの側室の出身家。職人の西。
【清賢】勁草院で座学系を担当する教官。隻腕。礼楽では近衛の任は解かれているが生徒に力の使い方を教える。
【青嵐/せいらん】墨子を南家から連れ出した女。墨子の母、夕虹を育てたと言う。
【雪斎/せつさい】雪哉(たぶん)が第二部で名乗っている名前。

【外唄】外界の唄。こちらの世界の唄ということでしょう。

【タカ】地下街に住む鼻が低く前歯の欠けた少年。怪我や病気に関する責任者。
【谷村潤/たにむら・まさる】龍ヶ沼のほとりに別荘を持っている男。正体は大天狗の潤天。
【玉依姫】乳母として山神を育てる女。元々は産んで育てるまでが任務だったようだ。今の山神を産んだ玉依姫は裏切って喰われたという話。新たに選ばれたのが志帆。有名な「玉依姫」としては神武天皇の母の玉依姫尊、大物主神(おおものぬしのかみ)の妻の活玉依姫、賀茂別雷神(かもわけいかずちのかみ)の母の賀茂の玉依姫などがある。

【千早】雪哉と勁草院で同期の中ではとても強い。クールで他者とまじわらないタイプだがだんだん雪哉たちにほだされてゆく。第二部では雪哉とは袂を分かったみたいで用心棒稼業。
【地下街】かつてアウトローたちが逃げ込んでいた貧民街、暗黒街だったが雪哉の苛烈な取り締まりによって崩壊。現在は中央の救済措置から取りこぼされた者たちが暮らしている。蟻の巣のような構造をしている。

【椿】→山神

【テルヤ】猿の暗殺者。
【転身】人から烏に、烏から人に変身すること。変身ではなく転身。日が暮れると転身能力がなくなるのでそのとき人なら翌朝まで人、烏なら翌朝まで烏でいるしかなくなってしまう。ただし真の金烏だけは夜でも転身可能。また、三本目の脚を切り落とされると生涯人に戻れなくなり「斬足」という死刑、山内追放の次に重い刑罰もある。

【東家】あせびの父は南と西のどちらにもつかないつもりだったようだが自然に南についたような形になった。ただ、東家は娘を日嗣の御子の嫁にし権力を得ようとはハナからしていなさそうな余裕がある。楽人の東。
【融/とおる】南家のトップ。若宮(奈月彦)を暗殺しようとして処刑された兄(浜木綿の父)と妻のあとをついだ。兄夫婦を殺して地位を簒奪したという説もあるがそうではないらしく、墨子(浜木綿)を逃してくれたようだ。
【トビ】伝説の大親分である朔王の後を継ぎ地下街を統べる存在。子どもの頃の雪哉に似ているところがあるので第二部の主人公格になりそうな気もする。第二部開始時点ではまだ少年。

【撫子】南家の姫。長束の妻として南家が準備している最終兵器。南家としては当然奈月彦を失脚させ長束を再度トップに立てようとしているので撫子はファーストレディとなる予定。義理の姉である浜木綿は撫子の代わりとして奈月彦の嫁候補として選ばれた。貴族の娘としてはそう性格は悪くもないが、撫子は浜木綿を自分より下の立場だと見下しているところがある。
【長束/なづか】奈月彦の実兄。性格、能力ともに秀でており次の金烏代になる予定だったが真の金烏である奈月彦が現れたのでそれはかなわなくなった。彼を中心に宗家のお家騒動が起こりそうな雰囲気もあるが当人は弟を立てようとしている。声優当てるなら端正な声が欲しいので山寺宏一さんあたりかな?
【奈月彦】現在の金烏。宗家の次男。「若宮」とも「日嗣の御子」とも呼ばれる。うつけの青瓢箪とか言う人もいる。飄々としつつクールなリアリストでもあるという感じで登場したがだんだん優しい人物になっていってるような気がする。その部分は雪哉が担当していくことになりそうだ。人間の言葉を解する。声優当てるなら福山潤さんかなあ。宮野真守さんあたりも考えたのだけど。
【捺美彦/なつみひこ】金烏代。奈月彦が金烏として即位するまでは彼が山内のトップ。
【那律彦】先代の金烏。現在の金烏代の四代前の宗主。禁門の向こうに行き消息不明となった。死んだとされているがどうかはわからない。猿を操っている敵だと考えることもできないではないが? さすがにそれでは救いがないか。
【南家】現在の正室である大紫の御前の出身家。天狗との交易権を独占するなど特権をほしいままにしている。商人の南。

【白烏】神官の長。奈月彦を金烏と認めたが後に判断を保留に変更。
【博陸候/はくりくこう】はじめを接待した八咫烏。どうやら第二部における雪哉の役職というか地位のようなものらしい。黄烏のこと。
【はじめ】安原はじめ。人間。第二部の最初に出てきた人物。主人公になるか? レトロな雰囲気の「たばこ屋 カネイ」の主。トシばあちゃんが店をたたもうとしていたのを引き取った。だが、大富豪の一族の遺産で食いつないでいるナマケモノ。今回は山を相続したらしい。その山はあの山なのか? 「なんというか、もうちっとこう、俺が楽しくなるようなニュアンスで誘ってくれ」p.23。ものごとに動じずなかなか一筋縄ではいかない大物感がある(実際の立場とかではなく)。
【浜木綿/はまゆう】南家一の姫。日嗣の御子(奈月彦)の嫁候補の一人。夏殿に入った。元の名は墨子。南家トップだった父母が奈月彦暗殺を企てその母を毒殺した疑いで粛清されたので墨子も殺されかけていたが青嵐らに救われ。なんとか生き延びた。カモフラージュのため男として暮らしていた当時は「墨丸」と名乗らされていた。後継の南家トップ、融の娘撫子を長束と結婚させ金烏代の妻としたかった南家は、失墜させる予定の若宮、奈月彦の妻候補として撫子を出すわけにはいかず、山烏の中で暮らしていた浜木綿を身代わりとした。気が強そう。冷静でけっこうフランクで蓮っ葉な物言いをする。権力闘争に積極的(少なくともそう見せようとしている)。背が高くすらりとした肢体で豊満。イメージカラーは水の青。声優当てるなら沢城みゆきさん。
【原】烏天狗。潤天に仕えている。
【治真/はるま】勁草院で雪哉の二級下の青年。雪哉を尊敬している。第二部では黄烏である雪哉の補佐、羽記の筆頭。

【久乃/ひさの】志帆の祖母。
【日嗣の御子】→奈月彦

【楓蚕/ふうさん】落女。大紫の御前の部下。まつを女郎屋から身請けした。
【藤波】内親王。奈月彦の実妹。「烏に単は似合わない」では十二歳を越えたばかり。あせびとは親しく「おねえさま」と呼ぶ。
【藤宮連】大紫の御前の親衛隊みたいなものかと。
【冬木/ふゆき】雪哉の実の母。北本家二の姫だった。身体が弱かった。十三歳のとき七歳の梓と出会い物事を自分なりに考えることのできる彼女を気に入り女童(めのわらわ)となった。優しくもあったが大貴族の娘らしい傲慢さも持っていた。読書好きで知識も多く、盤上遊戯が得意だった。軍人用のゲームでも軍人に勝っていた。愚直な北家には珍しくリアルに物事をはかることができていた人物で、彼女の身体が丈夫で男だったら天下を取ることもできそうだった。雪哉はほとんどその生まれ変わりのようなタイプなので願いが結実したのかもしれない。

【奉籍/ほうせき】女性だった者が戸籍を手放し男性として生き直すこと。そうした者を落女という。歴史上名を残した者もいると思われるが記録にはそういうことは書かれないので後の世になると男だったのか落女だったのかはわからなくなる。
【鬼灯祭】花街の祭。花街に慣れているはずの明留ですら見惚れるほど幻想的で美しい。
【北家】西家についた。最大武力を持つ。武人の北。雪哉は北家のトップ継承権第四位。

【真赭の薄/ますほのすすき】西家一の姫。日嗣の御子の嫁候補の間は秋殿に住まう。現在の日嗣の御子は幼馴染みでありずっと恋していたゆえ権力闘争ではなく恋のため嫁候補として参戦。浜木綿によると男たらしの家。色っぽくて別格に美しいが自分の美貌を鼻にかけているところもある。赤い髪。独善的で高慢で強烈で他者を疲れさせてしまうタイプでプライドが高く駄々っ子的なとこはあるが悪人ではなく、むしろ世話焼きの善人だった。イメージカラーは赤。声優を当てるなら悠木碧さんがいいかと、とりあえず第一印象で。後に成長した姿を見せる。豊かだった髪を尼削ぎにし衣装は地味になったがかえって美貌が引き立つようになった。《これは「何がわたくしに出来るか」ではなく「わたくしが何をするか」という問題ですもの》「弥栄の烏」p.183。雪哉を弟のように扱っていた。恋がさめたあとは澄尾が気になっているようだが身分違いなので叶うことはない。
【まつ】→松韻

【ミツ】地下街に住む気の強そうな少女。住むとこ全般の責任者。

【明鏡院】中央への伝手のない者が地方行政への不満等を訴えることができる場所。貧民の救済、路銀のない参拝者に宿坊を貸す、地下街から逃亡してきた無法者を引き渡したりもする。第二部の時点で院主は長束。

【モモ】一度人間界に逃げ帰った志帆が連れてきた仔犬。人懐っこくて山神にも猿にも近寄っていくが猿は犬が苦手のようだ。ここに出てくる猿は昔話の狒々なのかもしれない。
【貰い煙草】ヘビースモーカーと言えるはじめだが、本当に好むのは貰い煙草。

【安原作助/やすはら・さくすけ】はじめの父。失踪した実業家。一代で巨万の富を築き「経済界のぬらりひょん」とまで呼ばれた。旅好きではじめを養子にしたのは旅の道連れとしてだったようでさんざん引っ張り回された。
【安原はじめ】→はじめ
【山神】山内村で祀られている神。数十年に一度のスパンで肉体を乗り換える必要がありそのときは赤ん坊から育ってゆく。先代の玉依姫が育児拒否をしたので育つことができず新たな人身御供として志帆が選ばれた。後に志帆は山神のことを自分が一番好きな花である「椿」と呼ぶようになった。
【山内衆】羽林天軍とは異なり宗家一族を護るための軍。いわば王の近衛隊。権限も大きい。勁草院で育成する。
【山の意志】山神のいる山では山神を育成するためのシステムが成立している。それによりそこにいる者たちのありようや意識を変えてしまうこともある。

【結/ゆい】千早の妹。目が見えない。琵琶と唄の才能があるり花街の鬼灯祭に駆り出されたりもした。外唄も得意だし好きなようだ。ある時期から西家の預かりとなった。じつは千早との間に血縁はない。
【夕虹】墨子(浜木綿)の母。奈月彦の母を毒殺したと疑われ粛清された。
【幽霊】自称「幽霊」の不穏な空気をまとう絶世の美女。はじめを誘いだし山中に送り込んだ。八咫烏に恨みがあるようだが猿関係か山神関係か? あるいは烏の不満分子関係か?
【雪雉/ゆきち】雪哉の腹違いの弟。「弥栄の烏」のとき勁草院に入ろうとしていた。
【雪馬/ゆきま】垂氷郷郷長雪正の長男。
【雪哉】第一部全編通しての主人公とも言えそう。北家氷郷の郷長雪正の、ぼんくらとして有名な次男雪哉は心ならずも、うつけとして有名な日嗣の御子(金烏)である奈月彦の側仕えとして朝廷に入ることになってしまった。そっから彼の苦労が始まる。実は北家のトップ継承権の第四位に位置するけっこうなお坊っちゃま。勁草院に入ってから他者に何かを教えるのが信じられないほど下手だったとわかりショックを受けた。どうやら天才ゆえに自分の理解できることと他者の理解できることの差異がよくわかっていないようだ。当人以外からはけっこう胡散臭く見える。特に勁草院に入ってからはオタオタするところのまったくないふてぶてしさが目につく。第二部では長束いわく「必要性の奴隷」。声優当てるなら普通に考えたら梶裕貴さんかな? 昔なら山口勝平さんで決まりって感じやったけど。
【裕美子】志帆の母。

【頼斗/よりと】北小路頼斗(きたのこうじ・よりと)。山内におけるはじめの案内役に命じられた。人間界への留学経験者らしい。家柄もいい、頭もいい、腕も立ち、顔もいいと全てを持っている青年だが恵まれ過ぎてあまり柔軟ではない。

【楽園】はじめが山内見物しているとき折に触れて人々に聞く言葉が「あんたらにとって、ここは楽園か?」。そうして判断の材料にしているのだろう。ただし、誰もが楽園と思える場所なんかないとも思っている。
【落女】→奉籍

【利音/りおん】藤宮連で将来を嘱望されていたようだが男と駆け落ちし自害させられた。
【龍ヶ沼】大沼とも呼ばれているようだ。

【路近】おそらく八咫烏最強戦士。一人で猿の集団にも勝てるだろう。知性派でもありあらゆることを独特な視点で見通し現実的な方法を取ることができるタイプ。長束の護衛であり忠誠を誓っているがコントロールの難しい男であり長束が思うような方向性になるかどうかはわからない。敵に回すとこれほど恐ろしい相手もいないだろうし味方につけることができたら頼りになるだろう。いずれにせよ大駒なのでその存在がキーになりうる。「ろこん」とも「みちちか」とも呼ぶようだ。声優当てるなら普通は大塚明夫さんあたりかな。あるいは「キングダム」の王騎っぽい位置付けでもあるので小山力也さんとか。

【若宮】→柰月彦

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2023年02月06日

Posted by ブクログ

恋に関係するお話とセミを食べるお話が混じった本。
セミを食べる話が意味がわからんし、ちょっとイジメっぽくて理解不能やった。いる??
割と悲恋が多めなので、松韻の回とか泣きそうやった。

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2023年01月17日

Posted by ブクログ

さくっと読める短編集!
主要人物の話も、そうじゃない名もなき人の話も、同じように読み応えがあって面白かった。
なかなか恋愛ものを読む機会がないから、余計新鮮な気持ちで読めた。やっぱりますほのすすきが好きだな〜!

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2021年02月05日

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