感情タグBEST3
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亮司と雪穂の関係性がすごく好きでした。
ハッピーエンドではなかったけど、
読んでいて本当に面白かった。
そこまでするか?!って思いました。
幻夜も同じく。
上手に作られた東野圭吾さんはすごいなぁと
思いました。
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最初から最後までずっと仄暗い中を彷徨っている感じだった。雪穂と桐原、2人が接触する描写は1つも無いのに2人が組んでいるだろう事を匂わせるストーリーが次々に出てきて、でも証拠は何も無くて、2人の目的も分からず読んでいて怖かった。ストーリーもだけど最後の桐原に対する雪穂の態度までが完璧だった。面白かった。
読み終わって本物の秋吉くんの安否と、友彦と弘恵と「MUGEN」はどうなったのかが気になる。
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亮司の父親が殺された事件を境に、亮司と雪穂の周りで起きる様々な不可解な出来事。
2人の成長と共に話は進んでいく。
2人に直接的な接点はないが、それぞれの世界線でお互いの影がちらつき、常に不穏な雰囲気を保ちつつ話は進む。
亮司と雪穂の関係性はなんなのか?2人をこれほどに結びつけるものはなんなのか?
最後まで2人の心理描写は描かれることなく、解釈は読者に委ねられるからこその没入感があった。
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亮司と雪穂がどのような関係性だったのか。それは読み手によって解釈が異なるでしょう。特にラストシーンについては解釈の仕方によって物語の見え方が180度変わります。
敢えて深くを語らないことがこの作品を傑作にしているのだと感じました。
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雪穂と亮司の壮絶な人生を2人の視線ではなく、彼らを取り巻く人間たちの視点を通してのみ物語がすすむ
白夜に照らされた虚無の道を行く2人の姿に心が動かされた
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なんというか 圧巻
読み終わった後の余韻すごい
読み終わった直後ですが今から二週目行ってきます
再読必至だと思ってしまう
緻密に張り巡らされた伏線自分は気を付けているつもりではあったけどどの程度認識できていたのだろう
こんなに長い間、傑作といわれているのも納得です
今まで読んでなくてよかった 今この物語に浸れて感謝です
Posted by ブクログ
ずっと薄暗いけど真っ暗な訳じゃなくて暗い中にも僅かな灯火とも呼べない程の光がある。暗いけど。これが東野圭吾さんが表現した白夜なのだろうな。地道に真相に迫っていく期待とどうか捕まらないでと思う矛盾が私の中にあった。
Posted by ブクログ
ずっと読みたかっけど、本の厚さになかなか読み始められずにいた一冊。
もっと早く読んでいればよかった!一件の未解決殺人事件から、2人の人物の19年間を追いながらも交差することのないように見えた2人の間の特別な絆のようなものが少しずつ明らかになっていく。一度も2人が接触している場面はないのに、離れる事のない強い共存性が見えてくる。
パズルのピースのように沢山の謎がパチっとハマっていき、読者の頭の中の推測が形になっていく。
とても暗く辛い内容なのに、すごく引き込まれていく作品だった。
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2人が直接関わる描写がないがゆえに、ありとあらゆる想像が膨らむ。時には互いを傷つけ合っただろう、時には互いを慰め合っただろう、どんな二人の未来を描いていたのだろう。亮司が雪穂のために、二人が共に歩くためにはたらいた悪行は、「償い」「奉仕」「愛」そんな陳腐な言葉ではおさまらない。
Posted by ブクログ
分厚かったけどサクサク読めた。
余韻がすごい。
亮司と雪穂視点は一切描写なく、周囲の人間たちの視点のみで物語が進んでいって、最後に語られる真相もほぼ推測でしかない。
てなると、そらいろいろ考えてまいますわな。
典子を後ろから抱くとか、でも大阪には連れていったりするとことかに亮司のやるせなさを感じたり。
何というか、雪穂と亮司、「愛」とか一言で言えない絆…共依存?のようなものがあったんだろう。
こんだけ優秀な2人なら、健やかに育ってさえいれば順風満帆な人生を送れたんだろうになあ。
東野圭吾はほんっとこういう話上手いね〜!
Posted by ブクログ
ずっと読みたかった作品
良かった!!
1973年大阪の廃墟ビルで、
質屋をしている桐原洋介という男が殺され
発見された…
捜査線上に浮かんできたのは、西本文代という女性
結局事件としては迷宮入りするが、このふたりには、それぞれ子どもがいて
「被害者の息子」と「容疑者の娘」を背負って生きていくふたりについてのストーリー
ふたりに関わった周囲には
いくつもの犯罪が続き、そして彼らの姿が見え隠れするのだが…。
二人はその後、全く別々の道を歩んでいて、二人の関わりは掴めないし、またそれらの犯罪には、なんの証拠も無く謎のままだったのだ…!
伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー展開が面白く、長編ながらあっという間に引き込まれ、読み進められた…
幼いときの事件から…ふたりには決して
明るい昼の光は当たらない毎日が続いていく
し、白夜のように曖昧なうす暗い光が
二人の行く道をただ照らすだけのよう…。
二人の生きていく道は、とてつもなく
おぞましく重苦しく続いていくばかり。
まさに、白夜のような世界を…。
この作品は「亮司」と「雪穂」の心理描写が
一切描かれてなくて、彼らを取り巻く人間たちの視点を通してのみ描写されるのが特徴的
唯一といえる心理描写は白夜について語っているところがそれぞれほんの少しだけ出てきて印象深く心に響く…
「あたしの上には太陽なんか無かった。
いつも夜。でも暗くは無かった。太陽に代わるものがあったから。」
二人は不遇な幼少期で
あまり笑顔のない子供だった…
そしてそれは
彼らの境遇が、親たちが、
なんといってもはじめに
いちばん悪かったんだな…とそのせいだと私は強く思ってしまうし
幼少期の辛い体験は、ふたりの子供の心を壊し、それからの生き方に強い影響を及ぼしたんだなぁ…と、たまらない気持ちになってましたね…
読んでいて、ずうっと…!!
そんな風にはじめは、この二人に同情するようなも気持ちで読んでいましたが
恐ろしい展開になり過ぎて、それすらもわからなくなってしまいました、だんだんと…。
でも、何気なく話した言葉から…
雪穂にとっては亮司が
『太陽に代わる存在』なんだろうな…、
と信じたい気持ちですね…。
TVドラマの方も観てみました…
続編的な作品「幻夜」も読む予定です…!
Posted by ブクログ
辞書かと思う分厚さの大作。
登場人物の心情が一切描かれない、
あまりにも不気味な情景描写。
散りばめられる不穏な点と点。
読み終わった後、
1週間くらいぼーっとしてた気がする。
満足感と喪失感。
Posted by ブクログ
読み終えたあともしばらくしんどくなる。雪穂と亮司目線では一切書かれていなくて、周りの人達目線だけで構成されているところがすごいなと思いました。二人がしたことは決して許されることではありませんが、最後、亮司がどんな気持ちで飛び降りたのか、雪穂がどんな気持ちで他人のフリをしたのか。自ら命を絶つことで雪穂を完全に守る亮司。亮司のその想いのために最後まで他人のフリを通す雪穂。そこには確実に二人なりの、二人だけの愛があったと勝手に思っています。あと、亮司と文彦が少しずつ友人のようになる感じが、とても良かったです。
Posted by ブクログ
東野圭吾さんの作品を初めてちゃんと読んだ。中心人物らの心情を一切書かず、行動のみの描写に終始した表現法でここまでの逼迫感と悲壮感は圧巻だった。面白い。
Posted by ブクログ
とある事件をきっかけに心を殺された少年と少女。時が経つにつれて彼らに関わったものが不可解な事件に巻き込まれていくが、二人を結ぶ点はどこにも見えない…という主人公二人の内面が全く描写されないノワール。太陽の下を歩くことが出来ず、白夜の道を歩むことしか出来なかった二人の半生は読んでいて胸を締め付けられた。個人的には雪穂は亮司を大切な存在として見ていたと思いたい。そうでなければあまりにも残酷すぎる…
Posted by ブクログ
どんどん闇に落ちていく感覚があった。
主人公2人からの視点は最後までないが、
事件を調べるについてどんどん読み解かれていく2人の関係性や考え。
Posted by ブクログ
出会えてよかった本。
最初はあまり進まなかったけど、途中から気になりすぎて後半は一気に読み終えた。
おすすめ!東野圭吾ならまずこれを読んだ方がいいんじゃないかとおもう!たぶん!!!
Posted by ブクログ
面白かった!
これまでに読んだ多くの東野圭吾さんの小説とは異なり犯人を推理しながら読んでいく作品ではなく、一連の出来事の犯人が誰なのかという部分は早い段階で疑惑として、時にははっきりと様々な登場人物から20年に及ぶ様々な年代を通して語られるので、これまで推理小説で犯人を当てた憶えのない自分でも「あ、コレはこういうことだな」という具合に犯行の手口や犯人の目的が分かるのですが、犯人は何故そもそもこの様な生き方を選んだのかというところが最後まで語られないところにとても面白さを感じました。(また、その時代の雰囲気や実際の出来事についても語られていて勉強になります。)
読む前はこれほどの長編を通勤カバンに入れて毎日持ち歩けるのか、楽しく読み切れるか一抹の不安もありましたが、読んだ後の達成感と満足感は自分の好きな加賀恭一郎シリーズ並みにとても高い一冊でした!
このあと同じくらいの長編作品の「幻夜」もストックしてあるので読むのが楽しみです。
最後に一言、人物名は伏せますが改めて感想を。
○○怖ぃぃぃぃぃぃいい!!!
Posted by ブクログ
とても好きな本。
置かれた環境から這い上がろうとする、自分の人生を思うがままに生きようとする雪穂に惹かれる。亮司と雪穂がどこかで深く繋がっていたことを願いたい。
Posted by ブクログ
あまりに有名な作品だけど、メディア作品はもちろん、小説の前情報一切ない状態で読み始めた。
出だしからミステリー作品かと思ったが、読み進めてみたら、主要人物の昏い人生を辿っていくノワール小説の色が強かった。ラストの真相も、あくまで第三者の推測の形で語られており、真実はどうかは語られないので、やっぱり主軸はメイン二人の叙事詩的な意味合いが強いのだと思った。
謎より人を描いた作品だった。
Posted by ブクログ
どこまでも昏いし、読んでいると闇に呑まれてしまいそうになる。こいつがいなければ。こいつがそんなことしなければ。って読みながら何度も止まって思ってしまった。最後の雪子の言葉に、どうしたらよかったのかなんて当事者でもないのに考えてしまった。やるせなさが残る小説。東野圭吾さんのは全てそんな感覚。すごく、ぽいなっていう印象。
おすすめしたい。
Posted by ブクログ
暗めの話だけど展開が早くて一気読み
若干のネタバレあり↓
リョウの方はまだしも雪穂の方はお咎めなしのまま生きていくのかぁ...
ってとこに若干のモヤり
ここまで多くの人を不幸にしてきたんだからそれなりの償いがラストにあると思ったんだけどな
2人の主人公の心情が描かれないままラストを迎えてしまったのでこの2人目線での物語も読みたいと思った
没頭できる小説に会えるのうれちい
Posted by ブクログ
あまり手を出したことのない厚さの本でしたが、先が気になりすぎて読む手が止まらず、職場にも持って行き休憩時間、通勤中も読みふけり、一瞬で読み終わりました。
Posted by ブクログ
ああ、終わった、、。という感情。
どう回収されていくのだろうと読み続けたが、こんなにやるせない気持ちで本を閉じたのは初めてかもしれない。
Posted by ブクログ
おもしろかった。おもしろかったが同性として雪穂が怖すぎる。美貌を備えつつもそれだけを武器に生きていくのではなく狡く、賢く、強かで冷たい。女として同じ痛みを知りながら他人を陥れるためだけでなく懐柔するための手段としてレイプをさせる。本書で描かれることはないが一体どんな心境なんだろう。もちろん亮司の闇も深いが雪穂の方がより恐ろしいと感じた。こんな女なので、特に言及はされていなかったが最初の結婚前に妊娠・中絶したというのは雪穂の虚言と解釈している。高宮に負い目を感じさせるためにこれくらいのことなら顔色ひとつ変えずにするだろう。
Posted by ブクログ
短編集を繋ぎ合わせたようなつくりだと思ったら実際に短編集だったことを後から知った。各章で気になる終わり方をするので飽きることなく読み進めることができた。各章の語り手たちにいつどこで魔の手が近づいて不幸に陥るか分からない恐怖心と興味が止まらない。
亮司も雪穂もIQ高く、人の気持ちを理解することは出来るが共感することはほぼない所謂サイコパスのイメージ。発言した後頷く癖、知らぬうちにそれを共有し合っているのがどうしようもなく羨ましい。
雪穂が洋介から性的暴行を受けていたことはストーリーの中でも明らかになっているが、亮司も洋介(もしくは別の男性)から性的虐待を受けていたのではないか。きっと2人にとっては成人男性からの性的搾取が一番の拷問だからこそその手法を取ったのだろう。
ストーリーそのものはあからさまに伏線回収をするのではなく、文章の中に散りばめてくれているので、さもわたしが見つけたかのような達成感を得ることができた。
二人の心理を描かず周囲からの印象や実際に二人が取った行動だけで描くというのが今作の挑戦だったのだろう。その意味では大きく振り回され面白かった。
ただ、わたしがホワイダニットなのでどうしても雪穂と亮司の思考過程や価値観が気になって仕方ない。ふたりの外枠だけどんどん出来上がっていくのに中身が埋まっていかないもどかしさがむず痒かった。