【感想・ネタバレ】後期日中戦争 太平洋戦争下の中国戦線のレビュー

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Posted by ブクログ

”後期の日中戦争”どころか”日中戦争”自体
しっかりと理解できていない人も多いのでは?
もちろん自分もその一人。
「陸軍は中国大陸では最後まで優勢だった~」的論を
聞くこともある。

”太平洋戦争下の中国戦線”としての”後期日中戦争”、
興味深い内容でした。

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2021年05月12日

Posted by ブクログ

本作の主演を務める第3師団は名古屋愛知の郷土師団!
支那派遣軍第11軍の主力(←断言だ!)として国府軍とゴリゴリの殴り合いの果てに中国西南深部にまで侵攻し重慶直撃を窺った名古屋鎮台起源のオリジナル6ぞ!
センターこそ熊本や仙台に譲っちゃうことが多かった地味メンだけど、本作で描かれる中国戦域では、伸び伸びとセンターを担い実力を発揮してる♪
郷土部隊の大陸を縦横無尽に駆け巡り、躍動するロケーションの雄大に圧倒される思いで、
昭和の御代の我等が父祖の闘争は、
ユーラシア大陸と太平洋インド洋を股にかけ、地球の覇権を争い死闘する大戦争で、
列強同士の総力をあげた黙示録的な激突は、戦争の悲惨とは別にココロオドル冒険譚なのに、
令和の昨今に、小島の1つ2つで国土ガー戦略ガー固有ガーと叫んでエキサイトする我々の、
呆れるほどにスケールダウンなショボさに改めて絶望し、
祖国の退嬰と衰退を座視したボンクラな自分にも、
けっこう絶望したって話は、本書読破の副作用ってやつなので、
君とボクのここだけの秘密ね(-_-;)

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2022年10月20日

Posted by ブクログ

米英との太平洋戦争開始後の中国戦線は、オマケ扱いされて著作や研究の蓄積が少ないらしい。本書はそうしたベールに包まれた後期日中戦争を解き明かそうとする。
戦争の全体感を記述するよりは、中国戦線に一貫して派兵されていた名古屋第三師団の動きを追っている。事実を追求するためには仕方がないが一般読者からすると全体の動きや国民党や共産党の展開もあればバランスが良かったかもしれない。
本書でも纏められているが、日中戦争は当初より戦略目的の曖昧な戦争であったこともあり、米国による本土爆撃が行われると中国戦線は全体の付属として場当たり的な対応が多くなる。
また、第二次長沙作戦では現場責任者の独断によって本来大本営の作戦にない長沙侵攻が行われ、結果準備不足で敗北するも当該人物が「偉い人」であったため何のお咎めもなかったのは、今の日本の組織にもあり得る話で示唆的であった。

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2021年12月15日

Posted by ブクログ

中国での戦争がどのような結果であったかについて戦闘場面だけの敗戦の状況を説明したものであった。
 その間の人びとの虐殺は僅かに記載してあるがほとんどは、戦記のものであった。
 ただし、いままで全く説明されていない中国での後期の戦いを説明した意義は大きいのかもしれない。
 一般向けなので、卒論研究レベルではないが知っておくことは悪くない。

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2021年10月30日

Posted by ブクログ

本書にあるとおり、太平洋戦争中の中国戦線についての情報はあまりに乏しい。その意味で、本書は、日中戦争に新たなスポットライトを当てることとなり、とても興味深い内容であった。他方、名古屋の第三師団の参加作戦を中心に記述されていることから、具体的ではあるものの、この時期の日中戦争全体を俯瞰するものではない。この点については、通史的なものを更に期待したい。
本書に取り上げられたような作戦・戦闘は、部分的にはかなりの勝利を収めているようであるが、弾薬と兵力を損耗し、これらをすぐに補強できる中国国民党軍との戦争を考えると分が悪く、戦略的な勝利には結びついていないように思われる。もちろん、連合国と多正面作戦を開始したこと自体、無理があるのだが。

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2021年08月29日

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