【感想・ネタバレ】爆弾のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

上手く言葉にできないが、読後の衝撃が止まらない。巧妙な伏線とメッセージ性の強さ。
後味が悪いけど、嫌味がない。

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2024年05月13日

Posted by ブクログ

天才vs天才
事件の複雑さ、話の展開の早さ、息つく間もないくらい詰まったミステリーって感じ!

犯人が社会の不満を語るところも、所々興味深いところがあって楽しめた。

多分細かい伏線とか色々見落としてるところあるような気がする。
古本屋で安くなってたら買ってまた読みたいなあ

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2024年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想を一言で言うと、「難しかった、けど面白かった!」
刻一刻と変わる状況、緊迫感のある描写に惹き込まれた。
容疑者に翻弄されるが、それに対峙する警察もさすがで、ストーリーが次々展開していくので先が気になりどんどん読めた。
警察側の人間がたくさん出てくるがそれぞれの人物像も分かりやすいし、お互いの思惑や人間性が見えてそれも面白い。
ただ人間の内面というか奥深くまで追求していく場面が多々あり、それが面白さでもあるが難しくさらっとは読み進められない部分でもあった。
最後は予想外にあっさり終わってしまった感じもあったが、終わりの一文に背筋がすっと冷たくなった。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

最初から最後までずっと面白い作品だった。
この手の作品は個人的に好きで「羊たちの沈黙」や「ブラックリスト」などが好きなことの理由でもある。
頭脳戦が大部分を占めるがタゴサクの問題が絶妙な難しさでその塩梅がとても良かった

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2024年04月25日

Posted by ブクログ

東京都心で次々起こる爆発。1400万の都民に迫る危険。だが、無差別爆破テロの容疑者と思われる男はすでに別件で逮捕され所轄署取調室にいた。
 取り調べに当たる刑事に対し爆破容疑は否認するものの、容疑者の男はなぜか次なる爆破場所をクイズ形式でほのめかしはじめ……。

 刑事と犯人の心理戦を中心に、事件に翻弄される人々の人間模様を描く群像サスペンス。
『このミステリーがすごい!』及び『ミステリが読みたい!』の 2023 年度版で2冠を獲得。第167回直木賞候補作。
         ◇
 とっかかりはケチな傷害事件だった。酔った男が酒屋の店先で暴れ、自販機を蹴飛ばすなどしたうえ止めに入った店員を殴ったというつまらない事件である。通報を受け駆けつけた警官により逮捕された男は現在、野方署の取調室にいる。

 「スズキタゴサク」と名乗るこの中年男は、太った身体の上に坊主頭とぽっちゃり顔が乗っているいかにもさえない風貌だ。 
 そのスズキはくりっとした目を取り調べを担当する等々力に向け、愛想笑いを浮かべていた。
 等々力はミエミエの偽名に苦笑しながらも、 10 万ほど払えば示談にできるのではと助言するが、スズキは金がないと言ったあと次のような奇妙な提案をした。
 「わたし、刑事さんの役に立つんで、それでなんとか被害者の方を説得してもらうというのは」

 訝る等々力に対し、スズキはおどけたように自分には霊感があると前置きしたうえで、時刻が午後 10 時前であることを確認してからこう言った。
 「 10 時ぴったり、秋葉原のほうで、きっと何かありますよ」

 戸惑う等々力だったが、後輩刑事の伊勢が取調室に飛び込んできて叫ぶように告げた。
 「秋葉原で爆発です。詳細は不明」
 その様子を見ていたスズキが笑みを浮かべたまま口にしたことばは、さらに驚くような内容だった。( 第1部 ) 全3部。
 
     * * * * *

 非常に読み応えがある、骨太の作品でした。
基本的には野方署取調室での スズキタゴサク VS 取調官 の攻防なのですが、各捜査官が爆弾の捜索等で 23 区内を奔走する描写はスリルとともに躍動感があり、メリハリの効いた展開になっています。
 さらに各捜査官それぞれの人生も適宜挿まれ、終盤に明かされる事件の真相とともに物語に厚みをもたらしていました。

 おもしろさの最大の理由が、狡智に長けたスズキタゴサクの「悪の魅力」です。
 捜一特殊班捜査係の清宮を翻弄し続ける頭脳の冴え。恫喝を繰り返す強面の刑事を前に平然と居眠りをしてやり過ごすという豪胆さ。
 そして最後にはスズキの好敵手たる真のエース取調官だと思われた類家すら手玉にとり、格の違いを見せつけます。

 また、最初に登場する刑事の等々力と、その上司の鶴久課長の警察官人生に影響を与えた「ある事件」も物語を通して少しずつ語られていき、衝撃の事実へと繋がる終盤の緊張感は、もうことばにならないほどでした。

 スズキタゴサクが雑談として語る犯行の理由めいた述懐には ( 話術の巧みさもあって ) 知らぬ間に取り込まれていたようで、気づけばスズキサイドに立って読んでしまっていました。

 呉さんの筆力、恐るべしです。

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

425ページ
1800円
3月27日〜4月1日

視点が次々と変わり、物語が進んでいくので、この人誰だったっけ?と前に戻って読み返さなくても、登場人物の名前が自然に覚えられた。
スズキタゴサクの意図や彼が何者であるかは、結局想像するしかなく、はっきり解決とはならないものの、現実世界の問題もこんな感じだろうと思った。
実際にこんな爆弾テロが起きたら大変なことだと、恐ろしく思ったけれど、世界中で起こってる戦争やテロはどこか遠くの出来事で、他人事に思っている自分に気づいてそれも怖くなった。

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2024年04月05日

匿名

購入済み

圧倒されました。
上手く言葉にできないです。
登場人物は多いけど、キャラクターがわかりやすくて読みやすい。
そのうち、ドラマか映画になりそうですね。

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2024年02月16日

購入済み

重かった。

細かい伏線の数々と複雑さに最初は難渋しました。しかし半分を過ぎてから伏線が繋がってきて、奥深さが増し読む手が止まりませんでした。

まず思い浮かぶのはトロッコ列車問題。次に自分は医療者として働いていて、もし自然災害やテロがあった時に自分の命の次には守りたい人を守ろうとするのではないかという揺らぎを感じました。理性を持った人間だからこその揺らぎ、迷い、葛藤、苦悩みたいなものを改めて考えさせられました

#ダーク #深い #タメになる

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2023年10月28日

購入済み

流石の

このミス第1位

大量ポイントバックのタイミングと重なり
著者さんの作品追加購入しました。

登場人物の相関図、東京路線図、
誰が喋っているのかに気を付けながら
読み進めて行くのが良いかと思います。

タゴサクの言葉には共感、考えさせられる
言葉が詰まっています。

だからどうってことではあるんですが‥

#シュール

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2023年07月28日

購入済み

手が止まらない!

最初から最後までドキドキ。
まさにノンストップでした!

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2022年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

キャラの魅力が良い
特にスズキがとても良かった
徐々に出てくる狂気性や、絶対悪なのに否定できない言動、すべてが良く引き込まれていった
清宮の人間として最も一般的な思考がスズキや類家野良さを引き立たせた

最後は第2第3のスズキの誕生かと思いきや、良い意味で裏切られた、特に細野はスズキや刑事たちの知らないところで第2のスズキとして誕生するかと思っていた
「最後の爆弾はまだ見つかっていない」最高の終わりの1文だった

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2024年05月24日

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どうなるんだろうというハラハラ感は最近読んだ中でピカイチ。
正義厨、無敵の人、当事者意識もなく拡散するネット民、その他体裁を気にする人、口だけの人など現代日本のどうかと思うことがわんさか出てきて、著者の問題提起がよくわかった。
個人的には、特にネットとの関わりは一線引いてるつもりなので刺さることはなかったんだけど、広く読まれてドキッとしてもらいたい。自分もしてしまってないか、と。

ともかく、ようこんなん思いつくな、ようこれだけ(登場人物に)しゃべるせられるな、というお話で、著者は頭いいんやろなと思った。

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2024年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

爆発したって、よくないですか?

いえいえ、よくないですよね?当たり前ですよね?
私はすぐ答えられます。なんの迷いも考えもなしに。。。。
でも、ここ読んで怖くなる。ドキッとする。なんでドキッとするかは、あんまり考えちゃいけないとフタをする。
第二部から一気読みだった。

p.279
浮浪者は殺します。臭いからです。
子どもは殺します。うるさいからです。
妊婦さんは殺します。面積が広いからです。
(略)
ひとに迷惑かける奴、それを屁とも思わないクズ、被害者面したがるブス、水と平和と生活保護はタダと信じる楽天家、上から目線の似非評論家、冷笑主義者、いちいちパンケーキを写メする暇人、ギラつく教祖と課金にいそしむ信者ども、環境保護活動家、ベジタリアン、無理めな韻を踏むラッパー、映画や小説で世界を変えられると本気で思っているナルシスト、親馬鹿、マザコン、人より犬猫を可愛がる連中、みんな平等に殺します。考えが合わないからです。

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2024年05月09日

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取調室での変人同士の言葉の戦いは圧巻。このふたりのキャラクターは誰が演じられるのか、映像化が待ち遠しい。これでようやく23年度の本屋大賞作品を完読。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Audibleで聞いて良かった、良い体験だった。

・職場の人がまず本書を薦めていて、いつか読もうと思っていたところへ、YouTube上でAudible版が薦められており、そんならAudibleで聞いてみよか〜という経緯。薦めてくださった方々に感謝。
(ちなみにこのAudibleを薦めていたダ・ヴィンチ・恐山さんは、Audibleを倍速視聴する派らしい)

■Audibleについて
・音だからこそ、これ以上は聞きたくない!と思うスズキの演説を、嫌でも聞かされ続ける。「斜め読みして読み飛ばす」ができない、一言一句入ってくる。スズキのイヤらしさを、より強く受け取れた。
・何名かの感想を読んだところ、星さんの朗読についてのコメントが賛否いずれも多かったが、品田さんも良い意味で印象的な読み手だと思う。異性を演じても無理がなく、とても聞きやすかった。
・それぞれ読まれたシーンの違いもあろうが、演技方針の違いが所々窺えたのも面白かった。
第一部での品田さんの読み方で、コウダには「快活で、平凡で、タフで、」というイメージがあった。第二部で、星さんの演じるコウダが出てくると、別人のようだった。やけにシナを感じるコウダ。柴犬が突然ネコになったような。
石川母の演じ方も、星さんの読みではとても薄幸で無気力に思えたが、品田さんの読みでは中にギラリと秘めたものを感じられた。

■書籍の内容について
・物語のクライマックスは、もう少し後ろにあっても良かったのではないか。キヨミヤの心の形を言い当てるところまでは、あんなに怪しく輝いていたスズキだが、コウダとやり合う辺りがピークで、以降パッとしない。
ルイケとの戦いに移って以降、彼の推理とカマかけが入り混じったトークも相まって、スズキの邪悪さが弱まって感じられた。
その辺りからは彼の仕掛けた爆弾ではなかった、それも一因ではある。また、一種の眩しさを失って、怪物から人間へとその真の姿を現してこそ、呆気なくスズキが逮捕されてしまうこと、幕引きではルイケの名前を覚えたことにも、説得力があったのかもしれない。
さわやかに終われるテーマでもないわけで、読後感にエグみを残すため、あえて失速させたのかもしれない。この辺りまで狙っていたとしたら、ニクい作者である。
・サークルの先輩?が気色悪くて苦手だった。「イヤな感じの若者」の解像度が高い。
・謎解きは面白かった。こういうの仕掛けてくる犯罪者って、実際どれくらいいるんだろうか?

・本書のメッセージは一定理解する。スズキの主張も。表出の方法に同意してはいけないが。
 よく利用する駅で、路上生活者を見かける。いつも「自分に責任はない」と言い訳しながら通り過ぎる。
例え話をしてみる。今の稼ぎの半分を彼らへ何か施すとして、たかだか数名の食費程度。人生を支えるなら、せいぜい1人が限界。申し訳ないが、自分一人では無力だ。
また、本文中にもあった通り、どこか彼らに対して「努力しなかったから、そんな姿になったのだ」という先入観があり「なぜ彼らに、努力して稼いだ富を分け与えなくてはならないのか?」という理不尽を感じてしまい、行動を起こしたことはない。
 では、先天性のハンデがあるために選択肢が限られてしまい、その生き方にたどり着いたとしたら?本人に責がないとしたら?
それでもやはり、「親兄弟が支えるべきでしょう」「自分ではない」と感じるはず。結局、なんとかして逃げたいだけなのだ。

・物語の中では、路上生活者という形で社会の歪さが取り沙汰されたが、この世には歪みが多すぎて、どこから手を付けたらよいかもはや分からない。
虐待を受ける児童と、どちらを優先して保護するべきか?
薄給で使い捨てられる労働力こそが、悪循環の根本ではないか?
ビルから身を投げる青少年にとって、救いとは何か?
やはり、一度すべてを消し飛ばすしか、方法はないのではないか……?
この本を読む前の自分も、考えを巡らせてはいつも同じ結論に至っていた。そういう昏い思想のキャラクターに出会うたび、「そうだよね〜。わかるわかる」と頷いてしまう。
 しかし、現実に「世界をすべて壊す」ことは、世界をすべて救うことと等しく不可能で、それゆえなんとか思いとどまれている。
スズキのしたことだって、人の命こそ失われているが、良くも悪くも社会を変えられてはいない。それはもう、全く。ゼロに等しいではない。ゼロだ。意味がない。
人間は、協力することでしか社会を変えられない。

 長くなってしまった。長くなってしまっただけで、特段結論も、いい感じの結びもありません。
 誤解の無いよう言い添えておくと、自分の思想としては、いちおう明るい方を目指しているし、そのために労働している。貧富の差だって縮まってほしいが、ここを突き詰めると資本主義やめようぜ!になってしまうから、どうしたものか。

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

物語の大半を占める取調室の場面が圧巻の筆致で、脳内で気持ち良く映像化された(いずれ来るであろう実写化のハードル、相当高いのでは?)。容赦無く出てくる登場人物の多さに若干辟易しながら読み進めましたが、読み終わってみると多様な登場人物はこの物語に必須なのだと解る。

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2024年05月04日

Posted by ブクログ

ストーリーのベースは警察署の取調室の中、"爆弾魔と思しきオジさん1人"に対して"警察n人"による聴取。
徹底的に自分を卑下し、周囲に諂う中年男性…一見してそう見えるが、奥底には薄気味悪い何かを隠している自称'霊感持ち'のこの男は、爆弾設置場所についてのヒントを警官に話したがっている。
あくまで「そんな気がする」というテイで、クイズっぽく醸し出されるヒントを頼りに、警官たちが奔走する。

オジさんのイメージとしては、ドランクドラゴンの塚地が頭に浮かんだ。映像化するなら結構いい配役なのでは?我ながら。

心理戦、謎解きみたいな要素が好きな人には合う作品かも。
自分はミステリーを読む時はあんまり深く考えずに、登場人物が解いてくれるのをただ享受するタイプなので、終盤はヤムチャ視点になったけど…それでも結構楽しめる作品だった。

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2024年05月04日

Posted by ブクログ

容疑者に不快感が募って、読み続けたくないなあと思いながら、読む事を止められない。
一気に読んでしまった。
ストーリーの組立が秀逸で、予想もつかないラストに連れて行かれた。
読み終わっていろいろ考えこんでしまった。

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

スズキタゴサクという霊能力をもった男によって、翻弄される警察、爆発事件。
ヒントを与えつつ、警察を翻弄するのが面白かった。

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2024年04月27日

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もじゃもじゃ頭の類家さん
シリーズ化しないかなあ
これは2時間サスペンスじゃなかった
3時間ロードショーだった
最後は一気読み

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2024年04月14日

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微罪で警察に連行されるが、霊感と称して都内での爆弾爆発を次々と言い当て、爆弾魔の容疑者と目されるスズキタゴサクと名乗る中年男性と多様な顔ぶれの警察官たちとの心理戦を中心とするミステリー小説。
400頁を超える大作だが、スズキタゴサクと刑事の緊迫したやりとりに引き込まれ、とても読み応えがあった。特に、悪意と屁理屈の塊でいけ好かない男なのだが、スズキタゴサクの独特の語り口に魅入られてしまった。ミステリーとしてはなぞなぞ的な部分が多いが、ラストは自分としては全然想像していなかったことで、よく練られているなと感じた。
「でも、爆発したって、べつによくないですか?」といったスズキタゴサクの問題提起により、命をめぐる世の中の建前と本音、自分にとっての他人の命の不平等性、事件・事故・災害に対する態度(本当に「仲間」として心配しているのか、第三者として消費していないか)などについて、自分を顧みて、考えを巡らせることとなった。自分の中の冷たい部分を直視せざるを得なかった。ただ、やはり最後の細野ゆかりのエピソードが示すような他者の命に対する純粋な思い・態度はあり得ると思うし、命についての法律・制度を含む建前もやはり社会としては重要だと思った。倖田沙良が直面した警察官、ひいては公務員における命を平等に扱わなければならないという要請と自分の大切な人の命を優先したいという思いのせめぎ合いも公務員の一員として考えさせられるものがあった(自分の中で答えは出ていない)。

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2024年04月07日

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ネタバレ

爆弾がどこかに仕掛けられている
その爆弾はいつそこで爆発するか分からない
犯人曰く、必ず爆発するし都内の至る所に仕掛けられているという

逃げようがないな
どこにあるか分からないし、いつ爆発するか分からないし、そう言ってる犯人は警察にもう捕まってるはずで...

スズキタゴサクが気持ち悪いし何故そんなことしたのか、とかいう怒りもあるし恐怖心もあるはずなのに、ところどころ共感できてしまう部分があるのが凄く嫌だった
「べつにどこかで爆発してしまってもいい」
その結果、どこかで知らない人が死んでしまってもそれは他人だから
日々どこかで誰かが事故や事件で亡くなっているのを無関心でいるのに少し似ているな、と思ってしまった
大震災が起きたり凄惨な事件で亡くなった人がいれば、後にニュースで取り上げられたりして知りようがあるしその一時は覚えて共感して本当に哀しむが、こんな言い方は良くないのは承知だが所詮は他人
最後には忘れてしまう...

もちろんだからって爆発させたくないし、事件や事故が起きて嬉しい訳でもないしましてや起こしたい訳じゃない!
だけど、アウズキタゴサクの話術にわたしもハマってしまいそうになった
文字をおってるだけなのにやけに臨場感があった
だから清宮がスズキのヒントを本当に理解した時、やけにイライラして正直本をぶん投げたくなった
知らぬ間にその場にいるスズキと対峙している気持ちになっていたのかもしれない


スズキに嫌な感じで翻弄される感じはずっとあるが、ミステリー要素のようなものもあり最後まで楽しめた
また、少なからずホームレスの人たちやそれに似た境遇の人たちの考えを...考えはわからないけど、関心をもった

最後の爆弾が爆発しないことを祈るのみ

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2024年04月06日

Posted by ブクログ

自分が医療職なので、善意や正義感というものについて驕った考えかたをしてしまうことがあるかもしれない、と思った
諦めてしまいたくない、と思いつつ、痛いところを突かれたような気持ち

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2024年04月04日

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4.0点
後半のスピード感と展開は、読む手を止められなくなった

自分が満たされてない時って、隕石でも降らないかなぁって、考える気持ちすごく分かる。
でも、いざ その決定打を自分が決めれるとなったら、出来ない。
遠くの国で戦争があって、酷いことだ!と感じながら美味しいご飯を温かい部屋で食べてる自分。

不平等と矛盾と違和感だらけで、心がぐちゃぐちゃになって、でも誰かを攻撃してる時だけは、それを忘れられて

気持ちを外に向けすぎなんじゃないかな
もっと自分のお腹に気持ちを向けたほうがみんな幸せになるのかも
知らんけど。

私は等々力さん推し

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2024年02月18日

ネタバレ 購入済み

一番悪いのは・・・

一番悪いのは、メンタルケアの先生なのでは・・・守秘義務どこいった。復讐するならこの人もターゲットに入れて欲しかった。

「命は平等」は理想ではあるけど、綺麗事でもある。
極限状態で平等になんて絶対無理だから、極限状態になるような状況にならない人生でありますように。

#ドロドロ #ダーク

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2023年09月20日

ネタバレ 購入済み

誰もがタゴサクになる?

強烈なキャラクターのタゴサクと会話がメインの小説なので読み始めるとすぐに引き込まれました。久々に外界から隔絶されて本の中に没入する感覚を味わえました。
タゴサクの話は救いようのない悪なのにタゴサクと接触した者は、誰もがどこかに持っている暗い部分を刺激されて完全否定出来なくなる。
途中までは刑事とタゴサクとの心理戦が面白くラストは大どんでん返しかと思ったのですが私が予想した結末とは違っていました。それはそれでなるほどな~と。
ラストの爆弾は何を意味してたんでしょうね

#ドキドキハラハラ #カッコいい #怖い

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2023年04月07日

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読みやすく疾走感があり、終始ハラハラさせてくれる。名作中の名作、というほどではないが、読んでも決して後悔はしないと思う。

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

警察によって捕まった人間が警察によって逆に守られる人間になったり、主犯が主犯ではなかったとわかるあたりの立場の逆転は面白かった

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2024年05月14日

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 表題からわかるように、爆弾テロの話。
 面白い設定・構成で楽しめた。取り調べ室のやり取り(とんちクイズ?)は面白い。でもチト長い。

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2024年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

取調室で霊感と称して爆弾による犯行を予告するスズキタゴサクと名乗る男。取り調べを担当する警察官と謎の男との心理戦が取調室で展開される。爆弾は何時にどこで爆発するのか、スズキの発する言葉の中に隠された謎を解いていく。特に頭の切れる刑事・類家との対決は展開が早く読んでいて面白かった。またスズキと対面する刑事それぞれが彼の言葉によって心かき乱される様子は、何が正しく何が悪なのかを考えさせられた。問題を起こし退職、自殺に追い込まれた野方署の元刑事の妻と息子。事件はスズキタゴサク自身ではなく、彼らに起因していた。話の展開は面白かったが、自分をとことん卑下し何の希望も持たないスズキが何者で何のために行動を起こしたのかが少し謎のまま終わった。

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2024年04月25日

Posted by ブクログ

スズキタゴサクが、気味悪すぎる。
いろんな警察官が登場し、それぞれの内面描写があるが、わかりづらかった。

読むのがしんどかった。特に第1章。
何が悪なのかは、その人の立場によって捉え方が変わる。心の形はみんな違う。その形が自分だけ異質なものだったら、自分で自分の心を見るのも怖いから、社会に合わせてうまくやろうとするが、一方で誰かにわかってほしい欲望もある。

あまり自分には合わない作品だったが、引き込まれたのはたしか。

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2024年04月13日

Posted by ブクログ

読むのに結構な時間がかかった。
社会的な現象になるほどの面白さは感じられなかった。
個性的なキャラクターがたくさん登場したのは良かった。

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2024年04月08日

Posted by ブクログ

暴行事件を起こして野方署に連行されてきた風采の上がらない男は、スズキタゴサクと名乗った。
取り調べを進めるなかで、秋葉原の爆破事件を予告し、それが現実のものとなる。さらに第二第三の爆破を仄めかされ…。
刑事達の追求をのらりくらりとかわし、挙げ句の果てにクイズ形式で爆破予告のヒントを出すスズキ。この一見無気力で自虐思考の強い冴えない中年男はとんでもない食わせ者であった。

過去に傷を持つ所轄のベテラン刑事、警視庁から派遣された切れ者のエリート、捉え所のない天才肌の捜査官と、取り調べに当たる3人の捜査官と容疑者との手に汗握る心理攻防戦のやり取りに固唾を飲んで見守っていました。
ただ、ストーリーの大半を占めるその緊張のやり取りが長いうえに高度なもので、後半少し読み疲れてしまった感は否めません。
登場人物が魅力的でそれぞれの思いに共感するところも多かったので続編に期待しています。

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2024年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

細野ゆかりは関係ないんかーい!
スズキタゴサクは計画を横取りしただけという結末に唖然。確かに横取りするには頭良くないと無理かもしれないけど、なんだかがっかり。ハンニバルレクターみたいなキャラだと思ったのに。
最後は、ギリギリのところで間一髪、みたいなシーンを想像していたのに、なんだか唐突に終わり。エピローグもなく、そのままの終わりに拍子抜けしてしまった。
「最後の爆弾は見つかっていない。」で終わる。終わりーい?
スズキが、伊勢を”喰う”あたりや、清宮と”九つの尻尾”をしているあたりは面白かったが、類家と交代したあたりから怪しくなってきた。デスノートのLと月みたいになってくれたら良かった。
スズキの意図が理解できないし、明日香が意外と行動力あってタフで、人物像が描けない。
山手線爆破の悲惨さ、凄惨さにもっとリアリティー欲しかった。
面白かった。でも期待しすぎた。

ここカッコ良い。409ページ、最後の爆弾を探しに行く前の等々力と井筒のやり取り。
「一人でカッコをつける気ですか?」
「自己満足だ。独りよがりの我がままだ」
「それを、生きざまと呼ぶんでしょ?」

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2024年04月02日

Posted by ブクログ

 酔っぱらって酒屋の自動販売機を蹴りつけ、止めに来た店員を殴った傷害の容疑で本名なのか偽名なのかもわからない「スズキタゴサク」なる男が捕まった。取り調べ中もヘラヘラとつかみどころのない態度に終始していたスズキは突然、霊感があり、何か事件が起こるのを事前に知ることができる、10字ぴったりに秋葉原で何かが起こると話す。そしてその予言通り、秋葉原で爆発が起こってしまう。

 スズキvs刑事の取り調べ室でのやりとりが物語の大部分を占める。刑事3人が入れ替わり立ち代わり、様々なアプローチでスズキに他の爆弾の場所など吐かせようとするが、なかなかうまくはいかない。ここでの心理戦がおもしろいところではあるんだろうけど、あまりにややこしいのと長いのとで途中で飽きてしまった感は否めない。

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2024年03月31日

Posted by ブクログ

爆弾の仕掛けてある場所をスズキタゴサクの話から読み解く。
半分くらいは取調室で繰り広げられる頭脳戦。
命は平等と言いながらも知らず知らずのうちに命の重さに順番をつけ、弱い立場の者を差別する世の中。
「まあいいや」が「もういいや」に変わる怖さ。
ラストで現実感が出されていて考えさせられた。
クイズが難しすぎて推理できなかった所多くて悔しい

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2024年05月06日

No

購入済み

面白いと聞いて

読んでみたけど、全然。読み飛ばして結論だけ見ました。退屈。

#シュール

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2023年07月16日

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