府川由美恵のレビュー一覧
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脚本術の中でも『SAVE THE CAT』や『ハリウッドリライティングバイブル』『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと』に並んで名著と数えられる1冊。
『物語の法則』というタイトルで以前出版されており、そちらも手に入りやすい本ではある。自分は知らずに買って、「あれ? これ読んだことあるぞ...続きを読むPosted by ブクログ -
下巻はウラジーミル・プロップのおとぎ話の構成や理論などについて語っている。
ウラジーミル・プロップの著作は日本では代表作である『昔話の形態学』を含め、ほぼ絶版になっていて手に入りにくい(『昔話の形態学』は何度か再販されているが、その度にすぐ絶版になる)
なので、手に入りやすい読みやすいかたちで学べる...続きを読むPosted by ブクログ -
コナン・ドイルが探偵役で
ベル博士と一緒にジャック・ザ・リッパーを
追う話
まさか黒幕があの人だとは思わなかった!
黒幕が分かった状態でもう一度読みたいと思った。
シャーロック・ホームズとは違う感じで
面白かった!Posted by ブクログ -
史実をないまぜながらの展開に読む手が止まらなかった。時はビクトリア朝時代。クラシカルな雰囲気を醸し出しているので連続猟奇殺人のグロさもそこまで気にならなかった。ミステリーそのものはそんなに凝ってはいないが、ドイル、ベル教授、マーガレットの生き生きした描写に満足。次作も待ちどおしい。Posted by ブクログ
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小説の中では全て登場人物たちの感情が先にあり、その結果、行動や出来事があるということが、とてもわかりやすく解説されていて参考になった。読者は『なぜ?』『なにが起きた』のかを知りたいわけで、このことから、時系列を事細かに追って書く必要は無い、ということに気づいた。
それと、途中で映画『羅生門』を引き...続きを読む -
本作は、禍々しい事件に巻き込まれて行くトムや、捜査に勤しむスクロフ検事やマルキン警視の活躍を愉しむ、不穏な事態の謎を明かすエンターテイメントというのが基軸だ…が、「過去」を追いやろうとしているトムが自身の現在の人生に向き合って行くようになる物語でもあり、現在となっては“歴史”な雰囲気にもなっている時...続きを読むPosted by ブクログ
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ああ、面白かった!久しぶりに本でわくわくした。本書で最初に登場して以来、最後の最後まで明かされなかった死王魔族エルトゥの囚われ人は、あの“彼”ではないかと密かに思っていたのが的中し、感激した。いつかは…と思っていたので。これが完結編で、もうドリッズトや黒豹のグエンワイヴァーに会えなくなるのかと思うと...続きを読むPosted by ブクログ
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アンダーダークの話になると宗教が絡んでくるので、どうしても理不尽さを感じずにはいられないのだが、今回の話は手に汗握る闘いの連続で、理不尽さを上回って余りある面白さだった。しかし胸痛む出来事に涙を禁じ得ない部分もあって、ドラマチック。登場人物達が死力を尽くすには、悲劇がなければならなかったのか…。Posted by ブクログ
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久しぶりにダークエルフ、ドリッズトに会えて嬉しい。冒険を重ねるたびに仲間との絆が深まるのも嬉しいことだが、ドリッズトの内面が向上していくのを感じ、ますますファンになった。ドワーフのブルーノー、やっぱりそう簡単には死なない!それにしても、物語の伏線の張り方には感心させられた。Posted by ブクログ
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『アイスウィンド・サーガ ―暗黒竜の冥宮』 からの続編
前作で、ブルーノーの故郷ミスリルホールを探し出したドリッズト一行。
しかしミスリルホールは邪悪なドワーフ種族デュエルガーとブラックドラゴンの住処となっていた。
からくもミスリルホールから脱出を果たした一行であったが、戦いのなかでブルーノーはブ...続きを読むPosted by ブクログ -
ロシアのプロップがおとぎ話の構造を分析したツールの紹介や、物語の細部を豊かにする環境的事実のツールを紹介。最後のチェックリストのところに予算の話が出て来て、確かにと思う。どんなに素晴らしい物語でも作る費用と想定される収益が見合わないと作れないしな。物語作家もそう言うそう言う観点を最終的に持たないと辛...続きを読むPosted by ブクログ
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神話の法則を書いた映画会社等でシナリオ分析をしている著者とパートナーとの物語を書くための様々なツールを紹介してくれる本。映画会社にはたくさんのシナリオが持ち込まれるし、それを評価しないといけないのでシノプシスとログラインを作る。そうした要約を考え抜く事は映画のシナリオ作成以外にもあらゆる資料の作成に...続きを読むPosted by ブクログ
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面白い映画の構造を体系的に知ることができる。実際の映画も例として取り上げてられているため、わかりやすい。
映画を観る際、そして自分が物語を紡ぐ際も、頭の片隅に置いておきたい内容ばかりだった。Posted by ブクログ -
2022年2月刊(2013年9月に邦訳が出版された『物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術』を改題・一部再編集の上、二分冊化)。ハリウッドで、映画会社に持ち込まれた映画脚本の査読、映画のストーリー開発、映画脚本の執筆などを手がけてきた二人が、面白いストーリーとは何か? を解き明かし...続きを読むPosted by ブクログ
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上巻に続き、読みました。下巻はこの本で言うところの、「環境的事実」について。舞台設定についての分類がなされてます。
あえてこの本の難点を言いますと(いや、気にならない程度なのですが。。)翻訳の言葉が、ハリウッドやエンタメぽくなく、頭にスっと入ってこない、腹落ちしない気がします。。
上巻に、映画の配役...続きを読むPosted by ブクログ -
本屋さんで見かけて購入しました。「神話」に人類の物語の全てのプロットがある。という話は、村上春樹をめぐる内田樹さんや柴田さんの評論や、河合隼雄さんの著作や、中沢新一先生の著作などで、カジって知ってました。
この書では、ハリウッド映画のシナリオをチェックする仕事をしている2人が、具体的に映画のシナリオ...続きを読むPosted by ブクログ -
小説や脚本を書く人が陥りがちな間違いについて脳科学的な知見から神話と真実をあばいていく内容である。
他の書籍だとこれまで鉄則というものがあってそれはこういう理由であるという体で書かれているものが多かった。本書はそれに加えて人間の脳それもその偏向性や欲求に即して説明しているところに違いがある。それ...続きを読むPosted by ブクログ