ドナ・バーバ・ヒグエラのレビュー一覧

  • 最後の語り部
    タイトルと表紙からのイメージと違ってSFだった。彗星の衝突を避けて宇宙に飛び出した少女。将来は語り部になりたいと思っていたのに、慌ただしい出発の中で、希望していた神話のインストールに失敗する。380年後に目覚めた時、予定とは違いディストピア的な状況。物語の力を頼りに戦う少女。面白かった。でも、まだま...続きを読む
  • 最後の語り部
    ペトラ達家族と他選ばれ者は、彗星が地球に追突するため、宇宙船に乗って新しい土地を探しに行く。その間長い眠りにつき、目覚めたのは380年後。しかし、目覚めた時すべてが変わり果てていた。SF読み物。ペトラに起こる悲劇と支えてくれる物語の力に圧倒される。ぐいぐい引き込むストーリー展開が面白い。今年1の本に...続きを読む
  • 最後の語り部
    ★5 彗星衝突のため地球を脱出した少女。睡眠から目覚めると画一的で理想的な社会で… #最後の語り部

    ■あらすじ
    地球にハレー彗星が衝突してしまう西暦2061年の近未来。限られた一部の人間だけが宇宙船で地球を脱出をすることができた。
    宇宙船に乗り込んだ主人公の少女ペトラとその家族は、新しい住処である...続きを読む
  • 最後の語り部
    作中でも語られる通り、創作は現実ではありませんし、フィクションの物語も実際の人間の過ごす物語(人生)も、その全てがハッピーエンドというわけでもありません。

    地球を離れて、恒星間植民船に乗り込んだ主人公は、コールドスリープの間に目的地に着くはずでしたが、目覚めた時には両親もおらず、周りの仲間も地球で...続きを読む
  • 最後の語り部
    2061年、地球は彗星が衝突する軌道にあり、ごく一部の人間が宇宙船で380年かけて惑星セーガンに移動しようとしていた。主人公のペトラ12歳は弟のハビエル七歳、科学者の両親とともに乗船する。昔話が得意な祖母は地球に残りペトラはそれが悲しくて仕方ない。宇宙船は船に乗れなかった人との闘争や睡眠を促し保つシ...続きを読む
  • 最後の語り部
    SFとしては設定があるあるなのと、突っ込みどころが多くて勢いで押し切るほどでもないのが気になった。船内クーデター(?)で実権を握った「コレクティブ」も、地球人の記憶を消し、従わないものを「粛清」するほどの冷酷さを持ちながら、なぜかペトラたちのかつての持ち物や本をきちんと分類して保管するなど、なかなか...続きを読む
  • 最後の語り部
    滅亡する地球から脱出し、新たな星での民話や伝承を伝える「語り部」なることを夢見るペトラ。だが星へ向かう途中船内で革命が起こり、再び起きた時には「画一化、均一化」を掲げる社会が形成されていた。
    説明にあった「物語を武器に立ち向かう」とはどういう事なのか興味を持ったのがきっかけで読み始めました。

    新天...続きを読む