三崎律日のレビュー一覧

  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    奇書(この本では数奇な運命を辿った書物という意味合い)の紹介。今まで触れたことのない分野で大変興味深かった。
    特に面白かったのは、最後の『月世界旅行』。1つのフィクションが人類を宇宙へと駆り立てたなんてロマンがありすぎる。
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    もっとポップで逆要素が強い作品かと思いきや、章ごとの取り上げる奇書に対する説明の入れ込み具合が熱い。ということで、期待以上に自分好みの内容でした。

    なんでこんなへんてこな内容が世にはばかるのだよ、と現代人目線で論じることが甘ちゃんで、それぞれの奇書が生まれた時代背景、著者について、当時の世論など多...続きを読む
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    人間はなぜこんなにも間違ってきたのだろう。歴史上の奇書を通して人類の狂乱と過ちを振り返る。本書では単に奇書を断罪するなどということはしない。情報化された現代でさえそのような歴史と地続きであることを思い出させてくれる。人間は真実を見ているのではなく真実だと信じたい物語を見ているのだと教えてくれた。
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    トピックのチョイスも素晴らしいし、文調も人を引き込ませるので、どんどん読み進めてしまう。
    最後の解説も面白いですね。
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    魔女狩りの方法が事細かに書かれたマニュアル、全て作者の妄想・嘘で塗り固められた台湾誌、「野球は右腕ばかり使うため右腕だけ発達するからダメ」と暴論中の暴論を真顔で書いてた野球と其害論、食糧難を回避するためには1歳の子供を食用で育てる「穏便なる提案」、武器に軟膏を塗ったら傷が治る(意味不明)「武器軟膏」...続きを読む
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    今は名作とされる手塚治虫作品も、
    僅か数十年前には悪書追放運動の標的でした。

    同じ本でもその価値は、
    時代や社会の流れで、簡単に入れ替わります。
    そんな価値の逆転が起きた本がたくさん紹介されており、
    読むと止まらなくなります。
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    表紙で気になって読んでみたら元がニコニコでめっちゃ笑いましたね。そこで再生数を得ているだけあって、とても分かりやすい文章でした。読者にハッとさせる構成もあり、奇書(数奇な運命を辿った書物)の存在をエンターテイメントとして昇華した『楽しんで読む本』だと思います。シンプルに、歴史に対するスタンスとして、...続きを読む
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    ニコニコ動画でよく見ていたので読んでみました。
    時代によって奇書とされたり良書とされたり、一見不変なようでいて本は不思議なものですね。

    そしてやっぱり一番気になるのはヴォイニッチ手稿。
    内容があるのだとしたらどんなものか気になります。
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    私たちが生きている今のこの世界が、今の常識では考えられないようなフィクションの延長線上にあることがよく分かる。

    何かを馬鹿げていると否定するのは簡単だけれど、なぜそれが信じられるのかを考え抜いた先に本質があるんだろうな。
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    野球は害悪?
    すべてが想像の産物だった台湾誌
    一冊の小説が、人類の月面着陸へ駆り立てた

    本とそれに人生を変えてしまった人たちの物語
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    おもしろかった!
    ピンとこないジャンルのは流し読みしてしまったけど、魔女裁判や台湾誌など、とても興味深かった。
    そして特筆すべきあとがき。著者に完全に同意、これからもどんどん学んで価値観をアップデートしていきたい。
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    面白い。
    書物をめぐる「人間の泥臭さ」が縦横に描かれている。
    さくさく読めた。

    脚色された時代劇と違って、実際に解像度を上げて歴史を学ぶとなんと単調なのかと驚くことがある。裏返すとドラマとは人間が介在、解釈するところにしか産まれない。

    ヴォイニッチ手稿、穏健なる提案、ルバイヤートが面白かった。
    ...続きを読む
  • 奇書の世界史2 歴史を動かす“もっとヤバい書物”の物語
    前作より専門的な話が増えた印象。
    特に『農業生物学』は動画版のときも今回もじっくり噛み砕かないと飲み込みづらかった。
    あの語り口だからこそ読める!

    個人的には『Liber Primus』のワクワク感が好きでした。
    インターネットが普及した時代だからこその暗号もの。
    これが自分も生きるリアルの時間軸...続きを読む
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    現代人から見たら馬鹿げた創作にしか見えない偽書も偏りすぎのヤバ思想も、その時代の人が「信じたい」と強く強く思ったからこそこうして「奇書」として後世まで語り継がれたんだなぁ。
    「信じたいものだけ見る」ことの怖さを、全体通して読んで強く思った。
    とはいえ、自分たちに都合のよすぎる歴史とか思想が出てきたら...続きを読む
  • 奇書の世界史2 歴史を動かす“もっとヤバい書物”の物語
    奇書が生まれた背景や物語を描くのがうまい。
    単に知的好奇心を煽る書籍の紹介に留まらず、歴史のレンズを通して現在目の前で起きていることに疑問を抱くきっかけとなる。
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    もっと難しい話が展開されるのかと思いきや、何があったのかどう奇書なのかが分かりやすく説明されていて読みやすく面白いし歴史の勉強にもなる一冊
  • 奇書の世界史2 歴史を動かす“もっとヤバい書物”の物語
    著者の投稿動画「世界の奇書をゆっくり解説」の内容を加筆修正したシリーズの2巻目です。
    前著と同様に、書物が持つ影響力を改めて認識させられました。
    非常に深く掘り下げた研究と簡潔明瞭な解説により、奇書の面白みが全面に押し出されていると感じます。
    特に印象的であったのが『Liber Primus』で、ネ...続きを読む
  • 奇書の世界史2 歴史を動かす“もっとヤバい書物”の物語
    前巻に引き続き世界のその書物に対する評価が大きく変容してきたものを紹介している。全巻よりもその書籍の紹介というよりは、その分野の歴史を紹介している印象。
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    ひとつひとつの奇書の話が人に話したくなるような魅力がある。世界の見え方みたいなものを考えるきっかけになる本。
  • 奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語
    読み応えあり!面白かった。

    今では奇書とされる本が、
    ある時代には熱狂的な支持を得る

    魔女狩りの本、
    徹底して破綻の無いよう工作し尽くした「台湾誌」
    偽論文を数多く発表した人

    信じたいというバイアスが集団規模でかかると
    おかしなこともまことしやかに流布し始める