金子浩のレビュー一覧

  • 隣の家の少女
    胸糞悪い。絶対に読み返したくない。
    私の人生で読んだ中での最高の1冊。思い返すだけで気分が悪くなる。こんな小説ほかにない。
  • 闇の中をどこまで高く
    途中ちょっとわからないなと思っても、最後まで読めばきっとパラパラと読み返したくなると思う。語り手が章ごとに変わり、後の章で次々繋がる楽しさもある。色々繋がっていて相関図が欲しいくらい。
    書籍紹介からコロナを意識した内容かと思ったがそうでもなく、SF全開で、出てくる日本も日本であって日本ではないのが面...続きを読む
  • 闇の中をどこまで高く
    日系アメリカ人の方が書いているからか、日本人名や地名が多く出てきたし、一貫して家族との別れと向き合う物語だった。

    章ごとに語る人物が変わっていき、脇役だった人の数年後の視点になってたり、後々にリンクしてさっきのあのキャラがこんな所に出てきた!って楽しめる。

    1つ1つの章が短いし、疫病が流行った世...続きを読む
  • われらはレギオン1 AI探査機集合体
    初めて目にした時から読みたかった作品。
    1巻の時点で、
    「機械での人格のエミュレート」、「蘇り」、「自己の複製(コピー)」、「外宇宙探査」、「宇宙空間での戦闘」、「(人類以下のレベルの)知的地球外生命体」、「(人類以上のレベルの)(おそらく敵性の)知的地球外生命体」、とアイディアを出し尽くしたんじゃ...続きを読む
  • 隣の家の少女
    鈴木に誕プレでもらって読んだ。

    導入がワクワクした。そっから昔話に入ったはじめのころの話で子供の綺麗さとか無邪気さを感じて導入部分との乖離が良かった。そっから事件の内容に進んでいくのも良かった。
    けど事件内容の後半の方は現実離れ感が強くて^^って感じになった。
    主人公の立ち回りとか、流される雰囲気...続きを読む
  • マザーコード
    500ページ越えの長編なのに、読む手が止まらないくらい面白かった。タイミングがいいのか悪いのか、コロナウイルスの蔓延と重なったせいで余計に身に迫るような恐ろしさを感じるけど、だからこそ今このコロナ渦の時に読むべきだとも思う。現実のウイルスよりも人間が意図的に作ったバイオ兵器の方が容赦の無い結果を生み...続きを読む
  • 地下室の箱
    「ディズニーは絶対にジャック・ケッチャムの小説を映画化しない。」スティーブン・キング

    「ケッチャムはキング氏が間違っていることを望んでいる」帯文
  • 隣の家の少女
    1958年の夏。12歳のデイヴィッドは隣家に引き取られてきた美少女メグと仲良くなる。ある日隣家の女主人ルースがメグを折檻しているのを目の当たりにするが、デイヴィッドはただ傍観しているだけだった。ルースの行為は日に日にひどくなり、ついにメグは地下室に監禁され――

    「読後感が最悪」と評判だったので、読...続きを読む
  • 隣の家の少女
    この本を読むと相当心を抉られる…。
    エログロな内容なので決して万人には薦められないが、ホラーが好きな方であれば読んでみてもいいような気も。
    だめな人は本当に受け付けないと思うけど、少しでも受け入れられる人なら、残酷な内容なのに続きが気になってページを読み進めてしまうと思う。
    自分はただただ作者の語り...続きを読む
  • われらはレギオン1 AI探査機集合体
    人類が他星系へ進出するための現実的な考察、方法論が描かれていて、非常に面白く読めました。いわゆるシンギュラリティを迎えた後は、他星系探索などにおいて時間的空間的制約を乗り越えるためには、人類の活動はある程度AIにまかせるようになるのではないかと感じました。主人公たちの愉快な性癖なども親しみを増してく...続きを読む
  • 火星無期懲役
    先に読むのは”火星の人”にして。

    こちらは、秋に片足残したくらいの
    平日、仕事切り上げた午後。
    そぼふる雨に吹かれながら読むのがいい。

    3億キロの距離も、
    幾分かは近くなっている様な心持ちは
    私だけか。
  • 隣の家の少女
    好き勝手書きます。ネタバレ注意です!


    ある意味現代にあっている小説だと思った。

    最悪の形でメグが死んでしまうのは救いようがないし、ディヴィットもルースを階段から突き落としてるしで全部が全部善良な人間なのかは分からない。それでも最後のスーザンに指輪を渡すシーンは儚くてうつくしい。

    「後味が悪い...続きを読む
  • オフシーズン
    9月のメイン州の避暑地。ニューヨークから6人の男女が休暇を過ごすため当地を訪れる。まず別荘の持ち主カーラが一足先に到着し、準備をしていたが、その姿を遠くから観察する者たちがいた。そしてほかの5人が到着した夜、カーラたちは想像もつかない奇襲を受ける。相手は当地に住む<食人族>たち。食人族vs都会族の死...続きを読む
  • 物体E
    エンタメ作品としては優秀。個人的には満点をつけたい。

    全体を通して海外の吹き替えドラマを見ているような雰囲気があり、
    皮肉のきいた台詞やユニークなキャラクターなどそれが随所に感じられる。

    本書はそのキャラクター作りがとても上手い。
    主人公や同僚たち、元恋人にいたるまで、丁寧かつ大胆に描写されてい...続きを読む
  • 隣の家の少女
    途中でぐるっと被害者(傍観者?)から加害者側へ、いつのまにか読者(自分)が回っちゃった瞬間、今まで読んだ中で1番の衝撃を受けました。
    ヘイ!ルース!地獄で現金化するんだな!
  • われらはレギオン3 太陽系最終大戦
    三部作の最終巻。ボブ達は500人くらいに増えて、冒険したり、恋愛したり、地球を防衛したり、お節介をしたりと忙しい。あとがきでは、このシリーズで新刊も予定されているらしい。これだけ魅力的な世界を作ってしまったら、色々と書きたい話も出てくるだろうと思う。
  • われらはレギオン1 AI探査機集合体
    3部作か…ついていけるかなと不安になりつつも購入。でも大丈夫でした。相当面白いですこれ。完全にわたし向け。今2巻目めを読んでいます。どう展開していくのかとても楽しみ。
  • 火星無期懲役
    本作の特徴を箇条書きにすると以下の通りだと思う。
    ・SF
    ・ミステリ
    ・火星
    ストーリーを一言でいうと、生きているうちに刑の見込みがない囚人を即席でトレーニングし、火星に送り込んで、NASAの正式な探査チームが到着する前に、恒久的な火星基地を建設させる。
    こういうものです。

    そして、これをNASA...続きを読む
  • 無伴奏ソナタ〔新訳版〕
    「エンダーのゲーム」を代表作に持つSF作家の短編集。同著には「エンダーのゲーム」の短編版も収められているので、著者の作品未経験者には入りやすい一冊かもしれない。

    外国のお伽噺から残酷フィルターをとっぱらったかのような作品がとにかく上手い。人体が欠損しまくる話が特に面白く、「王の食肉」と「無伴奏ソナ...続きを読む
  • われらはレギオン2 アザーズとの遭遇
    今年のSFで
    一番面白いんじゃない?(SF自体そんなに読んでないけど)
    事故で死んでAI(電子頭脳)になって、滅亡しかけている地球から、新たな惑星開発の使命を受けて探索し続けるボブとボブのクローン達の
    文字通り群像劇
    謎の敵が現れ宇宙戦争モノになるかと思いきや
    地球の人類滅亡すべき党の残党対策に追わ...続きを読む