澤村伊智のレビュー一覧

  • ぼぎわんが、来る
    本作単体ではホラーミステリ小説というよりはホラー寄りという意見が多いようですが、いずれにしてもホラー要素とミステリ要素があります。加えて本作でのホラー部分では心理的恐怖と物理的恐怖があり、ミステリ部分ではイヤミス的な面もあります。どの部分も一定以上のレベルにあるので、ライトノベル的な読みやすさであら...続きを読む
  • 斬首の森
    澤村伊智の新作、本格ホラーミステリと本人が仰るだけあって読み口がほぼミステリだし真相までのたどりつき方もほぼミステリ。「斬首の森」というだけあって「首を斬ること」が作中で頻出するんだけれども、なぜ首を斬るのかという理由が(そういうことなの!?)とかなり斬新なのでおもしろかった
    禁足地とかカルトとか因...続きを読む
  • さえづちの眼
    比嘉姉妹シリーズのファンです。
    3つの短編が収録されている。

    「母と」
    ずうのめ人形の時もしてらやれたのに、また性別を誤読した。
    最後のセリフの後味が悪いのよ。拓海は瑛子になってしまったのか……。

    「あの日の光は今も」
    辻村ゆかりがここで出るとは!呪いだけでなくとんでもない暴力女ですよ。
    「悲鳴...続きを読む
  • ぼぎわんが、来る
    アマプラで実写の『来る』を見て、黒木華と妻夫木聡の素晴らしすぎる名演と松たか子と柴田理恵カッケ〜〜〜で、見終えて即買った原作。
    私の初めての澤村伊智先生作品。
    だいすき。思い出すぎる。

    なんでこんなに旦那に対する妻の気持ちの解像度が高いの?すごい。
  • 予言の島
    初読はミステリ、二度目はホラー。
    さりげなく張られた伏線が繋がった瞬間、物語の様相が一変する。
    初読時は謎を堪能した。一体島で何が起こっているのか、この事件の犯人はいるのか。
    二度目。初読時は気づかなかった違和感が、気持ち悪さとなって迫ってくる。
    初読時と再読時で全く印象が異なるホラー・ミステリーだ...続きを読む
  • 斬首の森
    オドロオドロしいホラー話思わず顔をしかめてしまった!しかし何故か気になって最後まで読んでしまった!科学や生化学が進んだ現代では全く考えられない話しだが思わず話しに引き込まれて最後まで読んでいた。よって星5つ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️❗️
  • などらきの首
    「ゴカイノカイ」
    真琴が主人公として、あるオフィスビルの怪奇現象を解決する話し。時系列的には「ぼぎわんが、来る」よりも少し前の話し。

    「学校は死のにおい」
    美晴が小学生時代の話し。
    なかなか怖くて、悲しくも切ないストーリーで、かなりバランス良く出来ている内容だと思いました。
    ホラーは短編の方が変に...続きを読む
  • ひとんち 澤村伊智短編集
    再読!
    澤村先生は短編集もでたらめに面白い!とても怖い!!
    日常のすぐ隣に歪な恐怖が潜んでいる8本の短編集
    特に『シュマシラ』『宮本くんの手』『死神』の3本が好きでした
    シュマシラの冒頭からは想像できないラストは何回読んでも鳥肌が立ちます
    『ひとんち』『じぶんち』が最初と最後にきてるのがまたすごく良...続きを読む
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    非常に読みやすく、ホラー小説というものが分かりやすく分類されていて、自分が一体どういった物が好きなのかが分かった
    ホラー小説の教科書のようで14歳の、と書いてはありますが年齢関係なく読んでほしいなと感じた
    様々なジャンルのホラーを、一気に摂取できる本
    ちなみに自分が好むホラーはSF、オカルト、サスペ...続きを読む
  • 斬首の森
    ホラーのフレーバーは大好きだけど怖すぎるのは無理……! という方にちょうどよい本。
    怪しい合宿、山奥、謎の首斬り、仲間たちの疑心暗鬼とみんな大好きな要素がもりもりで、序盤〜中盤のワクワクがすごい。着地点は妥当。
    無難なホラー。期待しすぎると物足りない可能性が高いので、肩の力を抜いて読むとよい。
  • ずうのめ人形
    ぼぎわんが、来る。の続編。
    ホラーを読んでる筈なのに(勿論恐怖はあるけど)伏線と回収が凄い!
    面白かった〜!
  • すみせごの贄

    怖かった

    とこよだけは、ばくうどの悪夢の後のお話ですかね。それぞれの短編は時間軸が違うようです。最後のすみせごの贄は怖かった。やはり、辻村さんの霊能力の正体は具現化?個人的には琴子が活躍する話が面白かった。
  • 斬首の森
     『ぼぎわんが、来る』の著者のホラーミステリーということで読んでみたが、最初はカルト教団から脱出した五人とその追っ手から逃げるサバイバルホラーだと思っていたが、所々で提示される違和感や終盤で明かされる衝撃の事実と、エピローグの淡々とした、だけどゾクッとする終わり方も含め「そういえば著者が澤村伊智だっ...続きを読む
  • 斬首の森
    面白くって一気読み。こういうパニック系大好きだ❤️映像化したら相当グロそうだけど楽しそう。遊星からの物体X的な?
  • 恐怖小説キリカ
    文章が読みやすく、2日で読み終われた。
    最初から最後まで面白くない所が無かった。
    ここ最近で1番夢中になった小説。
    読みながらリアルとフィクションの狭間がだんだん分からなくなってくるのが不気味だった。
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    解説とか好きだからもう「はじめに」から面白かった!
    ホラージャンルを5W1Hに分類しようなんて思わないでしょ。楽しい。
    それで言うと全部の項目に好きなジャンルがあったから、自分って案外ホラー好きなんだな、と思った。
    この本は全章怖くなかった。入門書扱いだからかな?ホラー苦手でも読めそう。

    [特に良...続きを読む
  • ぼぎわんが、来る
    映画『来る』の原作があるの知らなかった。

    先に映画から入ったから、どうしても見比べてしまうのだけど、描写も丁寧で物凄く面白かった。
    映画では一切名前が出ていなくて、結局あれって何だったんだ???ってなってたけど、原作ではきちんと明記されている。

    キャラクターの個性が強いのと、それぞれの章での印象...続きを読む
  • 斬首の森
    純然たる(?)スプラッターホラー。一気読み。面白かった〜!

    カルト企業と噂のあったTの研修から逃げ延びたという水野鮎実の話をフリーの記者小田が聞く形で物語は始まる。
    暴力紛いの洗脳、死体の隠蔽、ここまででも酷い状況に鮎実は置かれているのだが、山奥の宿泊所で火災が発生。そこから脱走した鮎実を含む五名...続きを読む
  • 斬首の森

    一気読みのホラーミステリ

    カルト集団からの脱走、森の中で遭難、そして不可解な死体。
    個人的に好みな設定てんこ盛り。
    かつ作者さんの比嘉姉妹シリーズも好きなので、迷わず購入(シリーズとは無関係です)。
    テンポが良く、読みやすい文章で、あっという間に読み終えました。
    グロテスクですが、そこは深く想像せずに読めば大丈夫かな。
    ホラ...続きを読む
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集
    表紙の動物さん(ねずみ?)のイラストがあまりにかわいくてつい購入。

    怪奇小説7篇、どれも本当におもしろくていずれの作家さんももっと読んでみたいと思えるものばかりでした。

    なんかおもしろい短編小説読みたいなという方にはほんとにおすすめです。
    表紙がかわいい。