ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

693円 (税込)

3pt

人種も貧富の差もごちゃまぜの元底辺中学校に通い始めたぼく。人種差別丸出しの移民の子、アフリカからきたばかりの少女やジェンダーに悩むサッカー小僧。まるで世界の縮図のようなこの学校では、いろいろあって当たり前、みんなぼくの大切な友だちなんだ――。ぼくとパンクな母ちゃんは、ともに考え、ともに悩み、毎日を乗り越えていく。最後はホロリと涙のこぼれる感動のリアルストーリー。(解説・日野剛広)

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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫) のユーザーレビュー

アイルランド人の父と日本人の母を持つ「ぼく」が過ごす、英国・ブライトンでの中学校生活の最初の1年半を綴りながら、母である著者が英国だけでなく世界にはびこる社会問題を問う作品。
人種差別的な発言を繰り返す友人とどう付き合っていくのか。今にも擦り切れそうな制服を着ている友人にどうしたら傷つけずに中古の制服を渡せるのか。
様々な出来事や難題を素直に受け止め、悩みながらも自分なりに考えて行動していく姿に感嘆すると同時に自分だったらどうするだろうかと、とても考えさせられた。
多様性とは?共感力とは?アイデンティティとは?
扱っている内容は社会科の教科書のようだが、非常に読みやすく、内容がすっと頭に入ってくるのも本書のよいところ。
グローバルな世の中を生き抜く現代人はぜひ一度読んでみてほしい1冊。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルからハーフの子が偏見や差別を受けての悩みや心境を描かれているのかなと思い、手に取りました。

    作品を読んでみて、日本の背景とは若干異なっていたとしても偏見や差別は根底にあり、決して他人事ではないなと考えさせられました。海外では人種や貧富などの差を言語として直接相手にぶつけているシーンが描かれ

    0
    2024年05月25日

    Posted by ブクログ

    最初の方はなんだか読み進めにくくて積読してたけどまた読み始めたらスイスイ読めて止まらなかった
    旦那がこの子と同じイギリス育ちのイギリス×日本なので色々聞きながら読んでて楽しかった

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    2024年05月01日

    Posted by ブクログ

    人種も貧富の差もごちゃまぜの元底辺中学校に通い始めたぼく。人種差別丸出しの移民の子、アフリカからきたばかりの少女やジェンダーに悩むサッカー小僧……。まるで世界の縮図のようなこの学校では、いろいろあって当たり前、でも、みんなぼくの大切な友だちなんだ――。優等生のぼくとパンクな母ちゃんは、ともに考え、と

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    2024年04月29日

    Posted by ブクログ

    「期せずしてマジョリティー」

    中年男性という時点で、日本において自分はマジョリティーに属している。多分。
    そのおかげで受けずに済んでいる矛盾や葛藤はあるのだろうな。

    著者のブレイディ氏は英国在住。イギリス人の配偶者と中学生の息子と暮らしている。イギリスにおいてはマーガレットサッチャーの政策により

    0
    2024年04月16日

    Posted by ブクログ

    作者の息子の日々を通して国や差別や貧困や個としての人を知っていく話だった。
    子どもたちは色々考えてるし、とても大人だと思った。
    多様性を体験している彼らは苦しんでもがいて必死に受け入れようとしている感じがした。
    考えることは無駄なことじゃない、頭を動かさなくなるよりは遥かに良いことだ。

    0
    2024年04月09日

    Posted by ブクログ

    読み始め、気付いたらもう読み終わっていました。
    普段の会話の中に散りばめられた多様性や政治的な要素、それらと向き合って成長していく親と子の物語を垣間見させていただいてる感覚で、とても興味深かったです。

    今思い返すと、ハーフじゃなくて、ダブルじゃなくてハーウアンドアーフと呼ぶことや、性教育のエピソー

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    2024年03月22日

    Posted by ブクログ

    多様性、そしてエンパシーがテーマでもあり、それらを学び取りずんずんと成長していく息子さんを通したエッセイ。

    英ブライトンに暮らす著者には、カトリックでイギリス人の父を持つ息子さんがいて、小学校では国内でもトップクラスのカトリック学校に通っていた。そしてその息子さんが中学校として選んだのが元底辺学校

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    2024年03月01日

    Posted by ブクログ

    ブレイディみかこ(1965年~)氏は、福岡市生まれ、修猷館高校を卒業後、上京・渡英し、英国やアイルランドを転々とした後帰国。再び渡英して南部ブライトンに住み、ロンドンの日系企業に勤務後、英国で保育士の資格を取得し、保育士として働きつつ翻訳や著述を行う。『子どもたちの階級闘争』で新潮ドキュメント賞(2

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    2024年02月15日

    Posted by ブクログ

    貧困、教育、人種差別などに対して、一人の人間としての考えを持ち、行動しなければならないこと。
    また、物事を多角的に視る点が求められる。地域、職場を始めとした生活圏内でも同様であると感じた1冊でした。深刻な問題を挙げているが、分かりやすく読みやすかったです。

    0
    2024年05月06日

    購入済み

    現代社会を正しく生きる道しるべ

    ブレイディみかこさんと息子さん、御家族と取り巻く社会を綴ったエッセイですが、面白くて為になります。エンパシーを分かりやすく教えてくれる息子の成長とイギリスの教育、保育士の作者の考え。読みやすく、考えさせてくれる良い本でした。続編も楽しみです。

    0
    2021年08月07日

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫) の詳細情報

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