母性(新潮文庫)

母性(新潮文庫)

693円 (税込)

3pt

女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語(ミステリー)。(解説・間室道子)

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母性(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    母と娘、描写の中に何度も出てくるワードでありこの本1番の見どころであった。文章中で何度も話してが入れ替わるため母が誰に対しての母なのか娘は一体どっちの娘なのか、集中して読まないと疑問が生じるところが多々あった。

    母性を持つ母、持たない母どちらも母であり、自分が求めていたのを与えるのも母であり…

    0
    2024年05月22日

    Posted by ブクログ

     女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は「愛能う限り、大切に育てきた娘がこんなことになるなんて信じられません」と言葉を詰まらせた。母と娘の回想から浮かび上がる真相...。

     「愛能う」とは、愛情がある限りと解説ではないだろうかと解説で紹介されている。今回の場合、母親として愛を与えて

    0
    2024年05月20日

    Posted by ブクログ

    自分の中の「普通は〜」って感覚が壊された一冊です。

    「普通」あそこまでされて母に愛されたいなんて思わないと思っていましたが、いま思い返してみると自分自身もよく母にたくさん罵倒や暴力も振るわれましたけど嫌いになれませんでした。むしろ今でこそ違いますが当時は登場人物の娘と同じ気持ちでした。難しい事はよ

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    愛されてるんじゃなくて、体裁を整えてるだけ

    この言葉が印象的でした

    母に褒められるため、喜ばれるため、それが行動原理の人間は自主性がなく世界の中心が永遠に母親

    私はこんなにしてるのに…私ならもっとこうしたのに…と、無自覚な人間的歪みをこんなリアルに表現できる湊かなえさん凄すぎる!!

    キティー

    0
    2024年05月01日

    Posted by ブクログ

    登場人物の行動や言動に気持ち悪さがありましたが、続きが気になってしまう話でした。人間性が終わっている人物も何人かいましたが、私は特に夫の姉妹の息子が鬱陶しくてたまらなかったです(^_^;)

    0
    2024年04月14日

    Posted by ブクログ

    読みながらたくさん考えさせられた作品でした。母とは、娘とは、愛とはなにか?さすがは湊かなえ、伏線が序盤から張られまくり、母娘の歪な愛の物語として完成しています。いつか私が親になることがあれば、その時またこの本を開くことでしょう。

    以下少しネタバレです。















    ルミ子は母への

    0
    2024年03月16日

    匿名

    面白かった

    とても面白かった。主人公は母を溺愛しているが、主人公の母こそ形は違う毒親なのではないかと思った。娘を自立出来ないまま育ててしまって。

    #ダーク

    0
    2024年01月06日

    購入済み

    おもしろい!

    映画を観た後、久しぶりに湊かなえさんの小説を読みたくなり。
    流石イヤミスの女王。母と娘が交互に語る物語に引き込まれて家事育児で眠い目をこすりながら2日で読みました。他の作品もまた読もう。

    #怖い #ドロドロ #ダーク

    0
    2023年04月15日

    購入済み

    心が震えました

    初めての湊かなえ作品。
    母娘の子育てや夫との関係に悩む自分にとって、カウンセリングを受けているような、神父の立場になり相談されているかのような、不思議な感覚で読み進め、読んだ後は心がなぜか軽くなった。みんな苦しみながら生きている。

    0
    2023年01月27日

    購入済み

    「母性」とは…?

     親離れ出来ていない母親と、母親の愛を求める娘。
     母親は、娘より自分の母親を愛し依存し、娘の母親を大切に想う気持ちに気づかないどころか、自分に起こる災いの原因が娘にあるとさえ思ってしまう。

     気持ちのすれ違いは、人と人が関われば多かれ少なかれ起こりうる事だと、自分の経験でも納得出来る。自分では正

    0
    2022年12月14日

母性(新潮文庫) の詳細情報

  • 映画化

    「母性」

    2022年11月23日公開
    出演:戸田恵梨香、永野芽郁、三浦誠己

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