不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書)

不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書)

1,760円 (税込)

8pt

「わたしはあなたの意見に反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」――こんなユートピア的な寛容社会は本当に実現可能なのか。不寛容がまかり通る植民地時代のアメリカで、異なる価値観を持つ人びとが暮らす多様性社会を築いた偏屈なピューリタンの苦闘から、その「キレイごとぬきの政治倫理」を読み解く。

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不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    なぜ今まで宗教学に興味をもってこなかったのかと後悔してしまうほどすばらしい内容。人間が考えたものである以上、政治思想や哲学や歴史や人々の価値観にはいつも宗教の下地があることが理解できる。もっと学びたい。
    価値観が異なっても許容し共存するという意味での寛容は、「トルコから世界を見る ――ちがう国の人と

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    2023年08月04日

    Posted by ブクログ

    不寛容なしに寛容はあり得ない。
    自分が嫌悪する、許容できないものに対してどうするのか、という問いこそが寛容論。

    わかりあうことはできないが、わからないままに受け入れることはできる。

    ウィリアムズを切り口に寛容論について述べられた本。この内容でこの読みやすさはとてもよかった。
    内容としても、筆者が

    0
    2023年03月07日

    Posted by ブクログ

    不寛容なしに寛容はない と最初の方に出てくるが、「寛容」はこれに尽きる感じだ.アメリカへイギリスから移住したピューリタンが原住民と交渉しながら植民地を建設する過程で、「寛容」をどう取り扱うかを議論しているが、宗教の問題が基盤にあることは日本人には理解が難しいと思った.ロジャー・ウイリアムズに焦点を当

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    2022年12月16日

    Posted by ブクログ

    入国審査書面の契約ひとつとっても、何故そのような項目が設けられているのかという歴史的背景を知ると納得が出来る。他者と暮らすとは何かを考えるきっかけとなる。

    0
    2021年07月13日

    Posted by ブクログ

    近代や現代の寛容論ではなく、その源流とも言える中世の寛容論を下敷きに、米国建設前(植民地時代)の人物でもあるロジャーウィリアムズに焦点をあて、彼にとって寛容が如何なるものだったのかを中心に論じている。
    彼が重んじた「礼節」について、「マナー」に通じるところがあると感じつつも、「マナー」よりもより深層

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    2021年02月06日

    Posted by ブクログ

    「寛容」の如何を問うとするよりは、むしろそれを通した初期アメリカ社会から連なる歴史と人々のあり方を知る端緒となった。
    それが現在の、そして我々日本の基部の上でどう受容されうるか。

    0
    2021年12月02日

    Posted by ブクログ

    私には難しそうで最後まで読み切れるかと心配したが、易しい言葉で、興味がずっと保たれたまま読み続けられた。
    歴史から学ぶこと、遠い昔の他国の人や出来事から得たことを今現在を生きるに当たって知恵としてそのまま具体的に取り入れられること、しみじみと実感できた。

    0
    2021年05月13日

    Posted by ブクログ

    通販生活の表紙に「私はあなたの意見には反対だけど、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」というヴォルテールの言葉が掲げられていた。確かに、美しい言葉かもしれないけど、この通りにするのは、かなり無理をして、頑張らないといけない感じする。

    この本によると、中世の「寛容」は、大きな悪が実現しないよ

    0
    2021年02月13日

    Posted by ブクログ

    BIBLIOTHECAで紹介された本。読み応えがあった。「悪を最小限に抑えるために寛容になる」というフレーズが印象的だった。

    0
    2023年04月23日

    Posted by ブクログ

    「反知性主義」を面白く読みました。「不寛容論」も分析すべき現代アメリカの問題を論じてるのかと思い、書店にあったのを何度も見かけ、迷った末買ってみました。

    けれど、「線」の思考、アースダイバー神社編、、と同じく。。いまこれを読む時間を割けるかというと、なかなか。。。ということで、途中でパラパラ読みに

    0
    2021年07月13日

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