あのこは貴族

あのこは貴族

649円 (税込)

3pt

東京生まれの華子は、箱入り娘として何不自由なく育てられたが20代後半で恋人に振られ、焦ってお見合いを重ねた末にハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。一方、東京で働く美紀は地方生まれの上京組。猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退し、一時は夜の世界も経験した。腐れ縁の「幸一郎」とのダラダラした関係に悩み中。結婚をめぐる女たちの葛藤と解放を描く、渾身の長編小説。

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あのこは貴族 のユーザーレビュー

女同士の戦い?格差?この作品は、そんな言葉では表せません。

東京育ちで何不自由なく育てられた箱入り娘の華子と、富山から名門大学に入学し上京してきた美紀。世襲され固定された社会階層のなかで、幸一郎という1人の男性をめぐって彼女たちが自分の人生と向き合う、映画化もされた話題作です。

生まれや育ちに少なからず影響を受ける現代社会の私たち。異なる環境で育ってきた人と自分を比較して、何か違う…と感じたことはありますか?しかし、その「何か」を言葉にすることはできない。そんな、「誰も言葉にできないけれど目の前に確実にある普通」を作者は巧みに描いています。
1度読み始めたらページを捲る手が止まりませんので、ご注意くださいませ。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    1章の主人公である華子は世間知らずで箱入り娘のお嬢様ということもあり、正直あまり感情移入できなかった。
    2章のもう1人の主人公である美紀(リエ)の登場からエンジンがかかるように面白くなっていきましたね。
    最終章に入る頃には華子の自分自身は何も成し遂げておらず、選択することができないレールに引かれた人

    0
    2024年05月21日

    Posted by ブクログ

    階層が違うからこそ惹かれる人っているなぁと思う。
    お互いこの人との未来はないと分かりきってるんだけど気が合うから、結果付かず離れずだけど何かあったら話したい会いたいみたいになるんだよね。。

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    育ってきた環境によって私たちの”普通”は異なる。普通の感覚が合う人が輪をつくり、その壁を越えることはあまりないため、他の世界を知るきっかけもない。自分が憧れる世界は誰かの普通で、自分の普通が誰かの憧れだったりする。そんな当たり前を再認識すると共に、貴族と呼ばれる人の苦労も知り、今の自分の幸せを噛み締

    0
    2024年04月02日

    Posted by ブクログ

    固有名詞が沢山出てくるのでイメージしやすい。全く違う階級の2人がハイスペ男の婚約者と浮気相手という立場で出会うけど、いがみ合うわけではないのがいい。映画も好き。どうでもいいことだけど上流階級の人でもお見合いの顔合わせでオーバカナル行くんだって思った。映画ではもっと高そうなレストランだった。どれくらい

    0
    2024年02月16日

    購入済み

    共感

    とても共感した

    0
    2021年03月26日

    Posted by ブクログ

    とても読みやすくて一気読み。

    田舎も都会も、どちらにルーツがあったとしても、やはり視野は狭くなっちゃうし、それを脱出している人への憧れは募るものなんだろうな。
    『傲慢と善良』を読んだ時も思ったが。
    実際絶対こうしないといけないっていうことなんてないし、何歳からでも視野は広げられるんだろうなと思う。

    0
    2024年05月21日

    Posted by ブクログ

    星5か4か迷う!
    タイトルとちょっとだけ見たあらすじのイメージでは女同士のドロドロした話かなと思っていたけど、実際は熱い友情というか戦友感というか、気持ちのいい女たちの交流だった。
    上流階級の華子も庶民の美紀を見下したりしないし、美紀も世間知らずで意思の弱そうな華子を馬鹿にしたりしない。二人の仲介を

    0
    2024年05月14日

    Posted by ブクログ

    幸一郎は薄情だと書かれていたけど、自分の家業を継ぐために必死で働いてて、華子や美紀とは向いてる方向が違うんだろうなと思った。

    この小説を読んで、
    今まで所謂上流階級の人と絡んだ時に感じてきた違和感の理由がわかった気がした。

    彼らは圧倒的に内を向いてるんだろうなと。自分達のテリトリーの内を向いてい

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    環境が違えば重ねる体験も異なり、それってもうそういうものなんだよねっていうのを気持ちよく自分の中に落とせる

    0
    2024年04月16日

    Posted by ブクログ

    山内マリコさん、初読み。これは面白かった。
    東京出身の人の生活ぶり、こちら側の人間とあちら側の人間。お嬢様と庶民。
    対比が面白いなぁと、地方在住の私は
    思ってしまった。

    0
    2024年04月14日

あのこは貴族 の詳細情報

  • 映画化

    「あのこは貴族」

    2021年2月26日公開
    出演:門脇麦、水原希子、高良健吾

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