だから荒野

だから荒野

850円 (税込)

4pt

“家族”という荒野を生きる――。そこにある、孤独と希望。
新聞連載時、大反響を呼んだ話題作。

こんなにいとも簡単に夫と息子を捨てられるとは。

会社員の夫と、大学生と高校生の息子たちとともに東京の郊外で暮らす主婦・朋美。
日々家庭を支えてきた苦労を理解しようともせず、夫はその場しのぎの言葉ばかり、息子たちは「キモいおばさん」扱い。
46歳の誕生日、朋美はついに反乱をおこす。自分を軽んじる、身勝手でわがままな家族たちとの決別。レストランの席を立って、夫の愛車で高速道路をひた走る――。家出した妻より、車とゴルフバックが気になる夫をよそに、朋美はかつてない解放感を味わうが……。

解説・速水健朗

※この電子書籍は2013年10月に毎日新聞社より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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だから荒野 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    46歳の専業主婦が誕生日の日に家族と決別、旅に出る物語。SAで売春婦と間違えられたり、車を若い訳あり女性に盗まれたりしながら長崎に辿り着く。家族崩壊の話でありながら雨降って地固まる。人生とはこういうものかもしれない。

    0
    2023年08月10日

    Posted by ブクログ

    家出の途中でさまざまなトラブルにあってハラハラしますし、山岡先生のような本当の荒野に生きる覚悟をした人の言葉にジーンとしたりしました。

    それにしても息子の態度はまだ許せますが、夫の態度にはムカつきますね。桐野さんはこういう絶妙にむかつく男を描くのが上手です。これじゃあ私も家出しちゃうなー

    0
    2023年06月24日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの桐野作品。一気読み。存分に楽しめた。
    桐野作品によく出てくる夫婦間のゴタゴタや、ダメ男には毎回頭が下がります。

    0
    2022年05月12日

    Posted by ブクログ

    46歳主婦が、自分の誕生日に家族に嫌気がさして、突発的に家出をする。思い立って車で東京から長崎まで!裏切りや出会いがあり、単調な毎日と違う日々。結局は、人間は簡単には変われないけれど、冷め切っていた家族関係はいい方向に向かったんではないか。歯切れよくストレートでとにかく面白い。男の駄目っぷり。読後感

    0
    2021年03月21日

    Posted by ブクログ

    日常生活で満たされぬ思い、一番理解して欲しい家族に理解されない葛藤などが丁寧な描写で描かれています。

    自分の誕生日に車もろとも家出をする朋美に感情移入しながら最後まで一気に読みました。

    ストーリー的には納得出来ない場面もありましたが(亀田の真意、ころころ変化する息子の言動など) それを持って

    0
    2021年01月27日

    Posted by ブクログ

    ロードムービー好きにはたまらないロード小説。何故か鈴木京香が思い浮かぶと思ったら数年前にドラマ化されていた。夫婦の立場は逆だが、ふらっと長崎までドライブ行ってみたい。

    0
    2020年11月11日

    Posted by ブクログ

    男はどこまで行ってもバカだし、女は強い!夫婦両方の視点から書かれてはいるが、どうしても朋美の方に感情移入してしまうし、応援してしまう。とても面白かった。

    0
    2018年08月02日

    Posted by ブクログ

    読み始めから胸糞悪い夫と息子。朋美が家を出るタイミングはあまりに唐突すぎて笑える。逃げる妻と逃げられた夫の視点で語られるのは崩壊していく家族の様子だが、何故かワクワクしながらどんどん先を読みたくなる作品。

    0
    2024年02月21日

    Posted by ブクログ

    一気読みしました。
    家族からいろいろあって、一人で長崎までドライブ?する女性のお話し。
    長崎では、独身老人のお世話をしたり、されたり。
    2人の息子らが、ちょっといい味出してみたり。
    あまり、おすすめできる部分が見えないが、楽しく読めました。

    0
    2024年01月19日

    Posted by ブクログ

    2023/12/12

    専業主婦として生きてきたら、家族に軽んじられるようになった。
    馬鹿にされて生きていくなら出奔する。

    面白かった。家庭を生き甲斐にしないようにしなきゃ。
    白鳥PAで2時間裸足で待ったあの子の人生も読んでみたい。

    0
    2023年12月13日

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