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ケンカ・キリノの真骨頂といえる初のエッセイ集。 直木賞受賞直後の多忙な日々を綴った日記や書評、映画評、いわれなき中傷に対して真摯に真っ向から反論する表題作の長篇エッセイに加え5篇のショート・ストーリーも収録。 デビュー以来10年の軌跡をまとめ、小説では味わえないストレートな「桐野夏生」の魅力がぎっしりと詰まった著者初のエッセイ集。 解説・東野圭吾 ※この電子書籍は2008年1月刊行の文春文庫を底本としています。
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Posted by ブクログ
桐野夏生さんの作品はすごく面白くて好きだったけど、ご本人も好きになった。 いくつかの小節にわかれているのだが、タイトルにもなっている白蛇教異端審問が1番面白く、桐野さんを尊敬した。 あと私もアウト的な、危ない主婦の方なのだろうかとぼんやり考えていた。反省。 東野圭吾さんの解説、寄稿も面白かった...続きを読むです。インタレスティング的な意味で。 桐野夏生を好きな人も嫌いな人も、一度読むべきではないだろうか。 にょろ。
読み物としてどうかとかよくわかりませんが、 桐野ねーさん、応援してますっ!!!!って言いたくなりました 笑 いつもとても真剣で、生真面目に正直に生きている人なんだろうと思います。 そんなあなたが大好きです。 笑
著者初のエッセイとショート・ストーリー集。作家さんのプライベートに物凄い興味を抱く私としては必読の本です。この本で桐野先生の家族のこととかが知れて嬉しかったです。
大好きな桐野夏生なのですが、初のエッセイ集?あ、こんなのあったんだ、と手に取りました。どれも非常に短いけどパワフル。いつもどうやったらあんな世界を書き描くことができるんだろう、この人の頭の中はどうなっているんだろう、と思っていたので、彼女が書いている様子をちょっと覗けたみたいで嬉しくなりました。最終...続きを読む章の、彼女及び作品に対する不当な書評や無責任な非難に対しての、断固たる反論は非常に読み応えあり。まわりにもずいぶん「そんなものは放っておけ」と言われたらしいし、私も桐野さんほどの人がこんな軽い書評無視すればいいのに、と思ったが、あえて反論するところが彼女らしさなんだろうな。作家をするということがどれほどの覚悟が必要で苦しい作業なのかということが少しだけ想像されます。だから私は彼女の作品が好きなんだ。そして、安易な文章や安っぽい本が嫌いなんだ、と実感したのでした。
私は今一番会ってみたい人ってこの人だと思う。 頭の中を覗いてみたい。 一体どんな毒がそこにはあるのか。 どんな闇が隠されているのか。 エッセイが出たと聞いた瞬間、夢中で本屋に走った。 少し分かった気がする。 彼女は怒っているのだ。 自らの芯を持ち、しっかりとたって。 ふがいない世の中を嘆いてるのか...続きを読むもしれない。
桐野夏生の白蛇教異端審問を読みました。桐野夏生のエッセイ・日記・短編集でした。あとがきで東野圭吾が「このエッセイは彼女の口から吐かれた怒りの炎なのだ」と書いているように、桐野夏生の歯に衣着せない意見がこれでもか、と書かれていました。女性の視点から感情的で理論的な、そして結構過激な論説が展開されていま...続きを読むす。(と、書いたとたんに女性の視点とは何か、定義してから論説しろ、といわれてしまいそうですが。)このエッセイ集で主張されている意見は、私が日頃感じているものも多く、応援したくなります。表題作の白蛇教異端審問は、直木賞を受賞したときに、匿名の評論家からあしざまに批判されたことに対して、反論したエッセイでした。例えばmixiなどの議論でも、卑怯にも匿名でコミュニケーションを荒らす人はいくらでもいるので、そのような輩は無視するのが一番なのでしょうが、律儀な桐野夏生はまじめに反論したのでした。結果的には、反論は空を切って論戦自体が成立しなかったらしいのですが、桐野夏生の主張と苦闘は面白く読みました。にょろ。
1/9 エッセイというよりは作家のノートを覗き見しているような。どこまでも「作家」の部分しか出してないことに驚いた。 あと消費されるってつらそうだな、と。 桐野夏生はかっこいいっす!
数日前には「この強い女性の言葉は今読めない」と感じた文章だったが、今は読み易い。 何度か引用している、大江さんのいうところの「読書のタイミング」が、まさしく今だったようだ。 コラムの中に、お母様を亡くした時のことが書かれており、それも今ドンピシャだと感じる。 その文章に触発されて数日前「なにをみて...続きを読むもなにかをおもいだす」という文章を書いたけれど、それはまだ公開していない(ちなみにこの言葉は、横田創の『亡霊カフェ』という文章の一文で、そこでの表記は「何を見ても何かを思い出す」だが、音として想起したので、ひらがなになっている)。 読めばしゃべりたく(書きたく)なり、書きながら続きが読みたい文章。 大江さんの文章以来の興奮じゃないだろうか。 坂本龍一と村上龍の対談を読んだときもこんな感じになったかな(『EV.Caf´e』)。 分野の区別でなく、「あっ」と思った文に出会うとどこかに写しておくことにしている。 小説の時でも、対談やエッセイの時でも、詩でも、台詞でも、誰かが口にしたことでも。 そうやってクリップしておきたくなる言葉があっても、それによってしゃべりたく(書きたく)なるとは限らない。いまは公演の製作日誌を書いてた余波で手が饒舌なのか、もう眠ろうと思ってベッドで本を読んでいると、興奮してリビングに戻り、パソコンにメモし、こんなことをしてる始末。 いま早急に、かつ慎重に考えるべきことがふたつあって緊張してるせいもあるだろう。 桐野夏生の小説は過去に借りた『魂萌え!』しか読んでおらず、それがあまりしっくり来なかったので余計に、この本が今これだけ自分にヒットしたことが驚きだ。 ショート・コラム、エッセイ、短編小説、表題の「白蛇教異端審問」と通して読んでみての感想。 この作家さんのは、小説よりも、コラムとかエッセイの方が好きだ。小説も決して悪くないけれど、硬質すぎるように感じる、少なくとも今のわたしには。
ショートコラム、日記、エッセイ、ショートストーリー、表題作となっている論戦などが収録されている作品。 やはり桐野夏生さんは、とてもまっとうな方なのだと納得した。こういう人間としてのまっとうさを抜きにして、「OUT」や「グロテスク」のような圧倒的な作品は書けないだろう。 それにしても方々で絶賛される...続きを読むハイスミス作品、私は10年以上前に放り出していた。珍しい。でも今なら読めそうだ。
桐野エッセイ。 割と普通の人だなぁ。という感想。 もう少し若い人かと思ってた。 表題作は読み応えありました。 他人の喧嘩は他人事なので。 私は本は買う派です。 売りません。
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