うるわしきあさも 阪田寛夫短篇集

うるわしきあさも 阪田寛夫短篇集

1,463円 (税込)

7pt

5.0

「サッちゃん」「ねこふんじゃった」などで、世代を超えて愛される童謡詩人・阪田寛夫は、また、片隅のささやかな人生をあえかな情感と上質のユーモアで描く稀有なる小説家でもあった。脳溢血で倒れた作曲家の叔父の滅びゆく肉体を凝視しつつ、その内で鳴り続ける最後の音楽を哀惜こめて書き留めた表題作、ほか9篇。初期作「平城山」から遺稿「鬱の髄から天井のぞく」まで、「含羞の詩人」の知られざるペーソス溢れる、デビュー作から遺稿まで50年に亘る名品を精選。

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うるわしきあさも 阪田寛夫短篇集 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    表題作は生きているということの尊さが、本当にしみじみと胸に迫る作品。
    読み終わってから出始めた涙がしばらく止まらなかった。

    死を題材にとった小説、作中に人物が死に、死ぬことで大団円に向かう小説は星の数ほどあるけれど、
    誰も死なないこの一短編よりも、命の尊さについて表現しきったものがひとつでもあるか

    0
    2010年02月22日

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