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胸を痛めながら足を進めていくと、海の上で突然、あの白い光がきらめいた。目を射られて和彦は声を上げそうになる。岬のすぐ近くだった。かつて二度ウォータージェットから見た時には、もっと遠くに感じた。それで沖の方だとばかり思っていたのだった。斜めから見ていたせいだろうか。あるいは光を発している何かが、波に乗って岬に近づいてきているのかもしれなかった。
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Posted by ブクログ
青い鳥文庫の人気シリーズのスピンオフ第一弾。 青い鳥文庫版よりも繊細な表現が気に入りました。 小塚くんの細かい心情がとても丁寧に描かれていて、どんどん物語に引き込まれます。 あ、私、彩ちゃんいなくても全然平気だわ。と気づく。 KZは男の子達がカッコイイんです。彩ちゃんはうらやましい!のひと言につきま...続きを読むす。
それぞれ悩みをもった男の子たちが、事件を解決していきます。事件をとおして成長していく男の子たちといっしょに、なにかを得るような感じでおもしろいです。
『中学時代は、一生の中で一番辛い時期だと聞いたことがある。その中で惑っている自分たちは、大海で溺れているもの同然だった。』 一番自分に刺さった言葉かもしれない。 当時の自分もそうだったけど、自分の在り方が分からなくて悩んでいた時期だったように思う。 黒滝さんのような自分に嘘をつかずない人になりたい。...続きを読む KZメンバーの距離感と信頼関係がすごく好き 上杉の不器用さが良かった
面白かった
青い鳥文庫の方を読んでいて今回このシリーズにも手を出しましたが、とても面白かったです。 男の子同士のやり取りや、青い鳥文庫の方には書かれていない心情などもあって、とても新鮮でした。
初出の記載なく、書き下ろしか。 KZ’Deep Fileシリーズ 第1作 スーパー中学生3人の大活躍物語。 3人共に学校で問題を抱え、伊勢志摩海洋研究所で夏休みを過ごしに来たのだが、頭を使い、体を張って20年前の海女失踪事件を解決してしまう。 ネット情報を活用して、当時この地域であったリゾート...続きを読む開発計画に絡む利害関係をあぶり出し、証拠を集め、失われた青い真珠のありかを推測して、遺骨とともに見つけ出すという名探偵ぶりを発揮するのだが、場面場面で自分たちの至らなさを自覚し、大人になっていこうとする。アニメ化されたらしいが、中学生に読んでほしい物語。
桜坂から先に読んでしまい、こちらは後で読んだのだけど、思いのほか面白かったです。 まぁ、黒滝さんみたいなカッコイイ男の人いたらいいなあなんて思いましたが…。思春期の男の子も大変だけど可愛いなあ。 テレビでもやってるんだ?
20年以上前コバルト文庫で出ていたKZシリーズが青い鳥文庫で読者層を変えて展開していると知って、懐かしさで読んでみました。 青い鳥文庫の探偵チームKZシリーズの番外編として書かれているので時々難しい単語が出てくるものの小学生でも読める内容です。 しかし、コバルト文庫のシリーズを念頭に置いて読むと違和...続きを読む感があります。 …だってコバルト文庫のシリーズの時代スマホなんてなかったし。(これ言うと年齢バレますね;) 探偵メンバーが年相応の未熟さや悩みを抱えて、事件を通して成長していく様が丁寧に書かれています。
他人からどう見えるかより、自分がどうなりたいか。 小塚君が自分の中の素晴らしい物を捨ててしまう方を選ばなくて良かった。
当時読んだ時は中学三年生の受験を控えた時。 アニメを見てKZにハマり、青い鳥文庫も全部揃えてずっと今でも読み続けて集めてるシリーズ。 最初、読んだ時に青い鳥文庫は女の子の主人公だったからこっちも女の子視点で進むのかな、と思ったがまさかの男の子視点。 でも、男の子の方が凄く読みやすいかもしれない。...続きを読む 青い鳥文庫の女の子も面白くて甘酸っぱい青春だなと思うけど、こっちはなんか大人っぽい話。 凄く読みやすかった。
大人への途中の、先が見えない焦り。 青い鳥文庫で展開しているKZ'は読んだことないので、なんとも言えませんが、それほど大人向けとも感じず。中高生に勧めたい。 中高一貫の私立男子校に通う和彦は、もやもやを抱えて伊勢志摩に来た。そこに塾の特別クラスの友人、上杉と若武もやってくる。三人はそこ...続きを読むで、過去から続く事件に出逢い、解決しようと動きだすのだが……。 大人の男とは、中学生時代とは、友情とは、自分とは。時が解決してくれそうだからこそ、今ぐちゃぐちゃと悩み続ける中学生のもやもやが描かれた話。和彦の丁寧な語りで物語が進む。友人や伊勢志摩で出会った黒滝など大人たちへの分析は非常に冷静で、和彦の精神は同級生たちより少しばかり複雑なんだろうと思わせる。それもまた、辛いこと。
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