いま蘇る柳田國男の農政改革（新潮選書）

山下一仁

かつて農商務省の官僚だった柳田國男は日本の農業の弱点を見抜き、改善策を次々打ち出した。が、その思いは時の体制に葬られ、志を継ぐ後輩たちも、やがて忘れさられた。国際競争力はおろか、高い関税で命脈を保たれる今日の農業。近現代を貫いて横たわる農政の病とは何か？ 柳田が見出した希望の策を現代に蘇らせる。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: ビジネス・経済 / 経済
• 出版社: 新潮社
• 掲載誌・レーベル: 新潮選書
• 電子版発売日: 2018年07月13日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 14MB

[ブクログ · ★★★★☆]

　初めて農業の本を読んだので頭に入ってこないところもあって大変だった。しかし、農業の生産性を高めるべきという意見vs零細分散錯圃維持、高米価維持、減反すべしという意見の対立があることはよく分かった。JAが既得権を持ちすぎなので改革すべきというような意見は聞いたことがあったが、その理由も何となくわかった。
　日本人にとってやはり米は欠かせないものなので、日本の農業を大切にするためにはもう少し勉強が必要だと思った。