あんぽん 孫正義伝

あんぽん 孫正義伝

825円 (税込)

4pt

異端経営者はなぜ生まれたのか。

今から一世紀前。韓国・大邱で食い詰め、命からがら難破船で対馬海峡を渡った一族は、豚の糞尿と密造酒の臭いが充満する佐賀・鳥栖駅前の朝鮮部落に、一人の異端児を産み落とした。

ノンフィクション作家・佐野眞一が、全4回の本人インタビューや、ルーツである朝鮮半島の現地取材によって、うさんくさく、いかがわしく、ずる狡く……時代をひっかき回し続ける男の正体に迫る。

在日三世として生をうけ、泥水をすするような「貧しさ」を体験した孫正義氏はいかにして身を起こしたのか。そして事あるごとに民族差別を受けてきたにも関わらず、なぜ国を愛するようになったのか。そしてなぜ東日本大震災以降、「脱原発」に固執し、成功者となったいま、再び全米の通信業界に喧嘩を売りにいこうとするのか――。飽くなき「経営」の原点が本書で明らかになる。

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あんぽん 孫正義伝 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    値が上がるとヤフーの株を売ったり、下がると買い戻したり。一方で巨大ソフトバンクグループを率いる孫正義。

    このずるい手法を用いる一方で、抜群の成果を上げてきた孫正義はいかにして生まれたかを深く解き明かした作品。

    川の氾濫で糞尿が浮くような豚小屋で育ったも同然な孫の出自を丹念に取材。これまでの軌跡を

    0
    2019年10月07日

    Posted by ブクログ

    この本で読んでふと思ったことは、
    孫正義と言う人は、
    自分が在日であることに、
    異常なまでの「コンプレックス」を抱いて生きているんだな思った。

    また、その「コンプレックス」を隠すのではなく、原動力としている。
    原動力というか、感謝といっても良いと思う。

    少なくない人間が様々なコンプレックスを持っ

    0
    2017年11月09日

    Posted by ブクログ

    佐野眞一と言えば、数年前、橋下徹をハシシタと呼び出自を侮蔑する事で悪名を上げたが、本来はバリバリの実力派ルポライターで、私は里見甫を取り上げた戦前の満州阿片利権の書により、彼の取材力の高さ、その魅力に取り憑かれた。その彼がハシシタ騒動以前に書き上げたのが、この孫正義伝。ライター大御所としてのプライド

    0
    2016年10月20日

    Posted by ブクログ

    今や日本を超え、世界的経営者となった孫正義氏の、生い立ちから両親、祖父母の血脈、どのようなバックボーンが稀代の経営者の人格形成に影響を与えたかなど、綿密な取材に基づいた作者渾身の一冊だと感じた。
    「孫正義という人間は何となくうさんくさい」という、作者の目線が、批判でも賞賛でもない独自の深みを醸し出し

    0
    2015年01月02日

    Posted by ブクログ

    偉大な経営者孫正義がどうやって出来上がったか。幼少期の壮絶な貧困体験、差別を受けた経験。もともとあった地頭の良さに環境が作用して覚醒した。
    人間は修羅場を超えると強くなる、図うずうしくないと勝ち上がれないと感じた。

    0
    2023年01月29日

    Posted by ブクログ

    ソフトバンク創業者孫正義氏の評伝。孫氏の親戚や祖先を訪ね、且つ本人にも取材して、孫正義という人物がどういうふうに生まれ、成長したのかについて描いている。
    佐野眞一氏のやり方は、取材対象者の先祖を何代か前まで遡って取材していく方法で、批判されて大問題となった『ハシシタ 奴の本性』も同じ手法だ。『あんぽ

    0
    2022年06月12日

    Posted by ブクログ

    凄まじい執念で描かれた孫正義伝。
    「人間を背中や内臓から描く」と言ってのける、この佐野という筆者にこそ興味をそそられた。

    日系三世の血と骨の物語はきっと事実。
    人間は面白い。素晴らしい。

    0
    2021年11月09日

    Posted by ブクログ

    おもしろかった。
    黒澤映画の「羅生門」のような話で、語るヒトによって、同じ内容がこうも違うのか...ということを痛感させられた。
    個人的には、中国韓国日本は、どこかでつながっていて、いろいろな諸問題は、磁石の+と+のようなものだと思っている。

    0
    2021年02月19日

    Posted by ブクログ

    ノンフィクション作家の大御所、佐野眞一が書いたソフトバンク
    の孫正義の生い立ちや両親のルーツを書いた本。

    「週刊ポスト」に連載されていたものに、大幅加筆したもの。

    孫さんが佐賀の鳥栖駅前の朝鮮部落で育った事や、その環境の
    凄まじさ、幼少期からの天才ぶりなど、読みどころは多い。

    ただ佐野眞一さん

    0
    2020年12月26日

    Posted by ブクログ

    在日でありながら日本一の金持ちになった実業家・孫正義の一冊。

    これまでの立志伝とは違い、在日であることにスポットを当てているので彼の生い立ちや、彼の両親のルーツに迫っている。
    ソフトバンク創設後以降の記述が淡白なので、それを期待するものにはお勧めできないものの、彼のルーツを知ることができて面白かっ

    0
    2016年02月07日

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