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「恥をかくのが怖くてチャレンジできない」「人に嫌われてると思い込む」これらは回避性パーソナリティー障害の特徴である。自尊心が傷つくことへの強烈な不安・心配ゆえに「何もできない人」が、能動的な日々を過ごすためのヒントとは。
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Posted by ブクログ
各云う私は軽度の回避性パーソナリティ障害である。 自分と同じ様に生きるのがめんどくさいと考える人達がいると知って驚いた。自分をいつもどのように表現すればよいかと考えていだが、この本に解があった。
【要約】 生きるのがめんどくさいの正体が「回避性パーソナリティ」であること。回避性パーソナリティは幼少期の親に関わり方によって形成される。 また親の育て方のみならず環境によっても形成される。近年は人々が個人主義化されたことによって回避型が増加した。 回避性パーソナリティをもし治すのであれば「人に自...続きを読む分のことを自己開示する」「誘われたら応じてみる」などのアクションで少しずつ改善することができる。 【感想】 自分は自分から人を誘えず、友人も少なく、一時期人付き合いを避けるために自営業をしていた。なので著書に書かれていることがとてもしっくりきた。 個人主義社会がオキシトシン受容体に減少が起こり回避性が強まっているというのがとても印象的。自分の時間を大切にすることが幸せに繋がると思っていたが、実際のところそんなことはなく、もう少し人の誘いに乗ってみるなどしてみた方が幸福に近づくのかもしれない。 また親の「そんな職業稼げないから辞めろ」というセリフで主体性が奪われた結果、回避性が強まった事例が載っているがこれと同じことが実際にも自分に合った。 自分が子供を持った時は、気をつける必要性を感じた。
自分に自信がなく、人から批判されたり恥をかいたりするのが怖くて、社会や人を避けてしまう・・・・・・。 それが回避性パーソナリティの特徴だ。 「会社に行きたくない」「恋愛をしたくない」といったように、昨今若者を中心とした現代人に増えているパーソナリティ障害でもある。 彼らにとって人生とは、喜びよりも苦...続きを読む痛に満ちている。 こうした特徴を見て、思わず「自分のこと?」と思った人も大丈夫。 面倒くささや無気力な状態を脱し、自由に生きるための方法を提案。 【次の質問に四つ以上あてはまれば、あなたも回避性パーソナリティ障害かも?】 □営業や接客、電話応対やスピーチが苦手 □恥をかくのが怖くて、自分をさらけ出せない □失敗を恐れて、新しいチャレンジを避ける □好意を感じても、自分からはアプローチしない □人に悪く思われていないか、いつも気にしている □自分に自信がなくて、親しくなるのをためらう □人といても楽しさよりも居心地の悪さを感じる 自分に自信がなく、どうせ他人は自分を否定する必要としないという思いが強い。 人と交流するにも、相手の評価に気を使い過ぎて気疲れしてしまう。相手を失望させることが怖くて、相手に期待されることがめんどくさい。 自分への自信のなさから、人からバカにされたり否定されることや拒否されることを恐れて、親密な関係になることや新しいことに挑戦することや仕事などで責任が増すことを避けたり、人に助けを求めることが難しかったり自己主張することにブレーキをかけたりすることで社会生活に支障をきたすパーソナリティ障害を、回避性パーソナリティ障害という。 愛情深い世話が不足していたり、過保護や過干渉の家庭では、回避性パーソナリティに育ちやすい。 回避性パーソナリティの人を上司が使いこなすには、居心地の良い仕事環境を整え、本人の主体性を大事にし、いつでも相談にのれるように上司が側にいて安心させ、プレッシャーや負担を下げるようにすること、負担を増やすにも相手の意思を尊重しながら徐々に増やすこと。 他にも、回避性パーソナリティ障害の人の適性に合う職業や交際の心得など、回避性パーソナリティ障害の当事者や家族や支援者や上司に必須の回避性パーソナリティ障害の入門書。
タメになった
自分の説明書のようで少し自分の理解が深まったのと同じような人がいる事に安心した。 少しずつ自分を変えていきたい
この本の存在を知ってから実際に買って読むまでに2.3年かかった気がする。 理由は少しめんどくさかったから。 だけど読んでみて、今自分を理解するためのバイブルになってるかもしれない。 何度も読み直してる。
伸ばし伸ばしにしてようやく読めた本。実は面倒くさがりな人や逃げ体質な人は回避性なのではないか。また著名人にも回避性の人がいるというのと、カウンセリングを受けに来た患者がどのように一歩を踏み出せたかに気付きがあった。読んでよかった。
岡田尊司さんの本は、普通に読み物として面白くて好きです。 お仕事関係で精神的な障害について学びたくて手に取りますが、興味深く読んでいます。 もっと深めたい、もっと知りたいと思っています。 対処法がなかなか難しいなと思うけれども、どのような心理でそういった行動、理論が働くのか?を学ぶのは大切なことだと...続きを読む思います。
もしかたら自分は回避性パーソナリティなのではないかと思い購入して読ませていただきました。 読み進めていくと、本当に一つ一つの特徴や回避性になる原因などが自分に当てはまっていてびっくりしています。 どうして自分がこんなにも生き辛さを感じていたのかがはっきりしたことにより気持ちが楽になりました。 回避性...続きを読むパーソナリティは遺伝子的要因が6割ほどで養育過程にも原因がある場合が多いそうです。しかし、養育過程によりその遺伝子的要因も覆すことができるとのことでした。成長していく過程で母親に愛情をあまり与えてもらえなかったり、与えられたとしてもそれが無条件の愛ではなかったり、愛情を十分に与えていると親自身は思っていても、本人の意志とは異なるものを強制したり干渉したりしてしまっているケースが多く、それが原因になっているとのことです。自分の意志を塞ぎこむことを強いられ続けることによって自分の意志を表現することができなくなり、自分の殻に閉じこもり、自分の意志を伝えてもどうせ受け入れてもらえないという心理から回避性になってしまう。 これらのことも全て自分に当てはまっていてびっくりしました。しかし、生育過程により回避性パーソナリティの土台が出来上がってしまったとしても、一生このまま生き辛さを感じながら生き続けなければならないかというとそうでもないのです。親などから干渉されず、自分の人生を「自分で」選択するようになり、自分の人生の主人公が自分になったとき、生まれ変われるということです。いままでならめんどくさい、傷つきたくないといった理由で避けていたことにも、少しずつチャレンジしていく。そしてちいさな成功体験を重ねていく。そうすることによって自分評価はあがり、ありのままの自分を表現できるようになる。チャレンジすることが楽しくなってくる。たった一度きりの人生他人の人生を生きてはもったいないと改めて感じさせられたので、僕は生まれ変われります。
回避性パーソナリティ障害の当事者、必読。 「読むカウンセリング」とも言うべきか、読んでいるうちになぜか「一歩踏み出してみよう」という意欲が出てくる。
自分と他人は違う。自分の考えが相手にとって最良だとは限らない。自分の基準や考え方で相手を評価したり批判したりしても、それはあくまでも自分にしか通用しない。何故なら人は一人一人育った環境も違えば、見てきたもの聞いてきたもの触れてきたもの全てが自分(あなた)とは異なるからだ。 それは自分の子供に対しても...続きを読む勿論当てはまる。自分の親と、自分の子供にとっての親は違う。だから自分を育てた親が言ったことが自分の子供に通用するかと言えば、そんな事は無いはずである。それを理解せずに、自分がこうした方が良いという考えを子供や他人に押し付ければ当然違和感が生まれるはずだ。まず理解しなければならないのは、当たり前だが、自分の考えや基準は自分にしか通用しないという事だ。 近年増加傾向にある引きこもりやニートが社会問題化し、私の身近にもその様な状況に苦しむ人々がいる。どうにかして状況を打破しようと、時には厳しく指摘したり、好きな事をやらせてみたり凡ゆる手を尽くしてみるが、それでも状況は中々改善されない。最近私もそういった相談を受け、本人を目の前にどの様に対応すべきか悩んだ経験を持つ。特に悪いことに手を染める事もなく、幼い頃はよく話し、よく遊びどこにでも居る普通の子だった。勿論今でも街でばったり会ったなら何処にでも居る普通の子だし、寧ろ容姿もよく背も高く俗に言うモテるタイプだ。だがとうに20歳を過ぎ、学校に行くでもなく、また働きにも出れず母親の元で暮らしている。私には正直どの様に対応してあげたら良いかがわからなかった。じきに自分から何かするまで待ってあげるのが正解なのか、それとも現状を厳しく指摘して無理にでも尻を叩くのか分からない。そんな状況でも暫く一緒に過ごし話をする事で少しずつ当人の事を理解できる様になった。きっと恐らく、本書に記載される様に自分への諦めや、失敗への恐怖、期待に添えなかった時の更なる失望が本人の動きを止めてしまっているのでは無いかと感じる。それすらも当たっているかは分からない。ただ一緒に過ごし当人にしっかり向き合えばやがては答えが見つかるかもしれないという期待は膨らんだ。話せば普通の子であり、きっと第一歩が踏み出せないだけだと思う。ならこのまま向き合いながら、いろいろ話をして(聞いてみて)本人の中に何かきっかけが出来れば良いのでは無いかと思う。考えすぎだよ、誰でも失敗ばかりだし、恥ずかしいことなど何も無い。本当はそう言ってあげたいが、私は待つことにした。 世の中には多くこうした状況があるのは、私のごく身近にも、会社でする会話の中からも感じ取れる。皆悩んでいるだけで、はじめの一歩が怖いだけ。人それぞれきっかけは違えど立ち上がる日は来る。自分たちが彼ら彼女らを動かそうとするなら、自分から気づける様に優しく近くで見守る必要があると感じる。理解せずに自分を押し付けても恐らくは変えられない変わらない。そして我々が個々に持っている考え方や物差しでは他人は評価出来ない事を十分理解して相対する事が必要だと感じる。 間違いないのは、親が子を心配する気持ちだけだ。いつかは親もいなくなる。大半は親が先だろう。だから子供に1人でも生きていける力を持ってほしいと願う気持ちはどの様な親でも必ず持っている。いつか親の気持ちに応えたいと自らが動き出せるタイミングが来るに違いない。親が子を思う気持ちと子が生きたいと願いその為に動き出した時に本当の親子になれる気がしてならない。 そしてその様な状況を生み出す1つの要因として、情報過多な時代にも問題はあると感じる。大量に入ってくる情報には過剰に人を恐怖に怯えさえ、踏み出す事を躊躇させる様な話に溢れている。その逆にどう頑張っても到達が容易ではない、半ば運任せの成功体験も多い。簡単に堕ちるどん底から、天国まで見せられて夢に溺れてしまう人もいるだろう。現実世界は誰もが人間関係に悩み、恥をかき、無駄とも思える程の汗をかき、頭痛に苛まれ、落ち込む。それが普通だし逃れられない現実世界だ。そしていつでもリセットできやり直しもきく。失敗は進歩の母だから何度でも失敗すればいい。リアルな自分でリアルに味わってみる事が自分を確立する糧となる。スマートに行き交うサラリーマン達も家では1人で悩んでいる。酒を飲んで忘れようとする。現実は泥臭いものだという事を教えてあげたい。 本書は様々なパターンを例示し、それ毎に適切な対応に近づくヒントをくれる。参考にしながら、苦しい状況に悩む人たちに少しでも救いになればと思う。
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生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害
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岡田尊司
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