嘘(PHP文芸文庫)

嘘(PHP文芸文庫)

850円 (税込)

4pt

あの夏、私たちは「家族」だった――。息子を事故で亡くした絵本作家の千紗子。長年、父・孝蔵とは絶縁状態にあったが、認知症を発症したため、田舎に戻って介護をすることに。父との葛藤と息子の死に対する自責の念にとらわれる千紗子は、事故によって記憶を失った少年の身体に虐待の跡を見つけ、自分の子供として育てることを決意する。「嘘」から始まった暮らしではあるものの、少年と千紗子、孝蔵の三人は、幸せなひとときを過ごす。しかし、徐々に破局の足音が近づいてきて……。切なさが弾ける衝撃の結末――気鋭のミステリ作家が描く、感動の家族小説。

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嘘(PHP文芸文庫) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    嘘つきたちのお話。
    息子を事故で亡くした主人公、介護が必要になった呆けた父親、虐待を受けていた少年。
    大変な介護、胸糞の悪い虐待のストーリーは読んでいて辛かったですが、これらの部分はこの本の中ではサラッと済みます。それよりも優しさに溢れた物語が素晴らしかったです。
    来月から映画が公開されるようですが

    0
    2024年05月24日

    Posted by ブクログ

    全体として好きなストーリー内容だった。
    そううまく行くかなと思うこともあったけど、素敵な展開だったし、なにより最後が一番こうあって欲しいと思う展開で気持ちよく読み終えることができた。

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    映画化おめでとうございます!
    主演が杏さんと聞いてハマり役だなと思いました

    認知症の父と虐待された子供と暮らす過程での、主人公の感情の移り変わりの描写がとてもよかった

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    「良い結果をもたらす嘘は、不幸をもたらす真実よりいい」これにつきる。
    千紗子は、ひどい虐待といじめを受けていた男の子を拾ってしまった。息子を亡くして前に進めていなかったことと、ひどい親の元に返せないことが、嘘の始まり。嘘を隠すためにまた嘘をつき、でもそれがホントの親子以上の絆になる。
    記憶を書き加え

    0
    2024年05月05日

    Posted by ブクログ

    認知症と父、絵本作家の娘、記憶がない少年。

    3人が家族になっていくお話し。

    認知症の家族を介護するのが
    本当に大変なことを知っているし
    家族だけで抱え込もうとすると
    いつか共倒れしてしまう。

    施設に入れるまでのつもりで
    実家に戻った娘だけど
    同級生の飲酒運転に同乗した時に
    とある少年とぶつかっ

    0
    2024年04月28日

    Posted by ブクログ

    最後の1行 
    良い意味でやられました。

    いい嘘も世の中には必要かなと思いました。それがたとえ他人や自分を傷つけたとしても信じる者があれば。本作が6月に映画公開されますが、楽しみに待ちたいと思います。

    0
    2024年04月03日

    Posted by ブクログ

    訳あって認知症の父親を介護することになった女主人公。かつて事故で死なせてしまった息子と重なる年頃の記憶喪失の少年と出会い、暮らすことになるが…

    認知症を持つ家族の苦悩、虐待やいじめなど読んでいて苦しい場面がたくさん。

    ほっこりするシーンもあるけど、いつまで続くんだろう…と不安になりながらも没入感

    0
    2021年01月27日

    Posted by ブクログ

    許される嘘があるとしたら、これはそうなのかもしれない。
    最後はちょっとゾクッとした。
    生きるためには仕方ない嘘ということなのかも。
    描かれた出来事がいい悪いという点については難しいと思う。

    0
    2024年05月09日

    Posted by ブクログ

    八日目の蝉を始めに、このよくある設定をどう展開させていくのか?と思い読み続けた。母親の千紗子には感情移入できなかったものの子供のトラウマ、父の認知症と丁寧に描けており好感。この手の設定は最終的には子供の戸籍がないことから、どうハッピーエンドに落ち着かせるか?を展開させていくに尽きるので、そういった意

    0
    2024年04月29日

    Posted by ブクログ

    息子を亡くす辛さ、虐待される辛さ、認知症になってく辛さ、嘘をつきながら…でも幸せな時間。
    どうかどうか絶望的な終わりはやめてねと、思いながら読み進めました。なるほど、ね。

    0
    2024年03月18日

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