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古代中国二千年のドラマをたたえて読み継がれる『史記』。中国歴史小説屈指の名手が、そこに溢れる人間の英知を探り、高名な成句、熟語のルーツをたどりながら、斬新な解釈を提示する。この大古典は日本においても、清少納言、織田信長、水戸光圀、坂本龍馬にと、大きな影響を与えていたことに驚愕させられる。世のしがらみに立ち向かった先人の苦闘が甦る101章。
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Posted by ブクログ
つまらない漢文の授業は、いらない! 漢文は、漢字の羅列に頭が痛くなる人もいるだろう。 苦労して読み下して、意味が分かったとしても、結局、「?」になるのがオチだ。 漢文の最高峰、「史記」。 中国歴史小説の第一人者の著者がエッセイでそれを優しく教えてくれる。 この人の小説を読んでから、「史記」...続きを読むを読むと、面白い。 長編が無理という人は、このエッセイから入ろう。
中国の古典「史記」を題材にしたショートエッセイ集。 よくこんな細かいところに疑問を持つな、というところから始まってしっかり話を広げるところはさすが。あとがきにもあるが、「小説家は一種無責任な立場から、想像や空想を広げ」て自由自在に話題を展開している。
2013年02月 05/09 史記にまつわることを新聞で連載していたものです。 かなりマニアックで、半分くらいしかきちんと理解できませんでしたが、おもしろかったです。 史記が現代にもさまざまに影響を与えていることを教えてくれます。過去の中国ってすごい。 「晏子」を読みたくなりました。
連載モノを集めているので、読みやすさと読みにくさが同居しているのは仕方ないとして、宮城谷昌光という作家の背景が見える一冊。それなりに面白かった。
史記にまつわる101のお話 漢字や言葉の成り立ち、日本の歴史上の人々に影響を与えたこと、解釈が不明なことへの宮城谷さんの思い、古代中国の習慣や風俗などなど史記が身近に感じるおもしろいお話の数々でした 史記が書かれたのは日本の弥生時代中期、「日本の歴史がこれからはじまろうとするころに、中国ではその...続きを読む歴史が集大成されるということも、脅威にあたいする。」という宮城谷さんの言葉。 まさに私もこの思いでどんどん中国史にはまってしまいしまた
史記の紹介ではない。史記の内容に対して、 自分の想像、考えを述べたもの。解説にあるように勉強家と読みながらまず思った。2014.8.3
宮城谷氏の新聞連載をまとめたもの。 移動中の読書に向いてるかも? コラムなのでひとつひとつは短いけど 『史記』のサイドディッシュ的に楽しめます。 勉強家の氏のいろいろな視点を借りるのは面白い。 いろんな疑問点や着眼を膨らませていくことで お話ができていく過程も垣間見る感じ。
日本がこれから歴史が始まろうとする弥生時代の頃、中国では司馬遷が歴史の集大成として「史記」を編纂(紀元前91年頃)している。 その史記を題材として、色んな話が2,3頁程度で語られている。 ある程度詳しくないと分からない。また1話が非常に短いので、知らない話だと理解できないまま終わってしまう。
点描。風俗、漢字、地理、資料。史記にまつわる種々の点を打つことで、史記の風景が色鮮やかに浮かび上がる。
小ネタ集。気持ちとしては、「中国古典ことわざを読む」とか、そんな感じ。史記に関しての小ネタだったので、史記の横に置いて、雑学補助的に読んだら面白かったのかもしれません。
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