「子育て」という政治 少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか?

「子育て」という政治 少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか?

704円 (税込)

3pt

待機児童問題の真実と
さらに早まる“保活”の現実

2013年に話題となった神奈川県横浜市の待機児童ゼロ達成。実はこれにはウラがあった――。保育所の補助金や児童館、学童保育、そして予防接種ひとつをとっても、すべて国会や地域の議会で決められる。子育てと政治は密接な関係にあるのだ。子育ての現場を長年取材してきた著者が、「子育てとそれに対する政治の対応」を多くのデータを交えながら検証し、日本の子育てを考える。保育新制度の認定区分などの中身や問題点にも触れる、保育関係者必読の書。帯には、哲学者・國分功一郎さんからの推薦文を掲載。

●横浜市「待機児童ゼロ」の真実
●待機児童の歴史
●待機児童はなぜ生まれるのか?
●待機児童と保育事故
●さらに早まる? 「保活」の現実
●「待機児童一揆」はなぜ起こる?
●保育士不足と待機児童
●保育所という命綱
●保育新制度は子育て世代を幸せにするか?

猪熊弘子 いのくま・ひろこ/ジャーナリスト・東京都市大学客員准教授/日本女子大学卒。主に就学前の子どもの福祉や教育、女性や家族の問題を中心に取材・執筆、翻訳を行う。『死を招いた保育』(ひとなる書房)で、日本保育学会第49回日私幼賞・保育学文献賞を受賞。

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「子育て」という政治 少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか? のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    自分が将来子供が欲しいと考えているので、現実を知るにつれて読み進めるのがとても辛かった。
    サブタイトルにもあるように「少子化なのになぜ待機児童が生まれるか」ということについて具体的に書かれていた。保育園の経営の事情や、待機児童ゼロという言葉の裏の真実など。子どもの権利、学ぶ権利、貧困などさまざまな問

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    2017年11月11日

    Posted by ブクログ

    「日本死ね!」のブログが話題となった今年前半。
    匿名だからと首相が言えば、皆が猛抗議。
    確かに現実を直視しているとは言えない発言だった。
    しかし、この待機児童問題は当事者になってみなければわからない問題でもあるだろう。
    本書は高齢者に比べ、後手に回される若年層、なかでも「子供」(幼児)のための政治に

    0
    2016年07月06日

    Posted by ブクログ

    保育の問題についてわかりやすくまとまっており、読みやすかった。
    保育園に入りやすい時期にきちんと保育園に入れることばかりを目指して
    情報収集など保活を始めていたけれど、
    そもそも、一日の大半の間子どもを預けるのに適した場所なのかどうか
    厳しい目で妥協せず見極める必要がある、といったことが前提なのだと

    0
    2016年03月19日

    Posted by ブクログ

    問題の根深さがわかる。政治学、行政学、政策学、社会運動論などいろんなアプローチができ、日本の縮図とも言える領域。行政の担当者、首長の努力の成果と限界。問題を振り回す政治家、マスコミの認識不測。社会運動の可能性。

    0
    2016年03月10日

    Posted by ブクログ

    「子育ては、政治に最も近い」という猪熊さんの説明はとても分かりやすかった。ただ、自分の子育てを楽しみに思う気持ちも大きいけど、「少子化なのに待機児童が生まれ続ける」矛盾に、疑問&不安を感じずにはいられない・・・。

    0
    2014年12月11日

    Posted by ブクログ

    親の便利は子の不便

    待機児童ゼロは数字のマジック。
    →根本的に「カウントのルール」がないので自治体によって、発表の数字に内容は全く異なる

    保育を受ける側、する側、どちらにも大きな問題があり、その問題の影響を受けるのは常に子どもである。

    潜在保育士はたくさんいる。賃金が悪すぎる。

    わかりきって

    0
    2014年10月14日

    Posted by ブクログ

    保育園に勤めている保育士も是非読むといいと思った。預かる保育士側は、こんな小さな子どもが親から離れて朝から晩まで頑張らなければならない、そんなにしてまで働かなきゃいけないのか!?という目で保護者を見ていることは結構ある。しかし、保護者側も簡単に子どもを預けているのではないこと、保育園に入る入らない以

    0
    2014年07月29日

    Posted by ブクログ

    子供を持つことが怖くなるような、現代の子育てをめぐる内容の一冊。色んな問題があまりに複雑に絡み合っていて、どこから手をつけていいかわからなくなる。「待機児童」の定義、保育園の数、保育士の数、保育園の質、親の知識、シングルマザー・ファザー、親の貧困。そして本書ではあまり触れられなかった印象もあるが、そ

    0
    2014年07月29日

    Posted by ブクログ

    ◯保育施策を自身の体験も踏まえながら批判的に展開している。
    ◯1つ1つの思いは最もであり、印象的な個別ケースも多いのだが、根本的な解決を示しているわけではない。
    ◯政治によって解決される部分は大であるが、表題の内容が、結局のところ選挙で首長を選ぶ点だとすると、場合によっては四年がかりであり、待機児童

    0
    2020年01月26日

    Posted by ブクログ

    「なぜ小学校にはみんな入れるのに、保育園にはどうして全員が入れないの?」というシンプルな視点をもとに、保育園の現状がだいたいわかる本。これまでの国の動きなども絡めて、今に至る経緯がわかりやすい。
    ただし、タイトルは不親切。名は体を表していない。「政治」はあまり語られていない、あるいはかなりの突っ込み

    0
    2015年11月08日

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