SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと

SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと

1,760円 (税込)

8pt

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「僕」はタイムマシンの修理とサポートを担当する技術者で、個人用タイムマシンに乗って時間のはざまを漂っている。あるとき、僕はタイムマシンから出てきた「もうひとりの自分」を光線銃で撃ってしまった……。SF界/文芸界注目の俊英が描く家族小説の傑作/掲出の書影は底本のものです

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SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    円城塔の翻訳が綴るタイムトラベルもののSF純文学。メタフィクショナルで概念的な世界観は難解に映るものの、文体の軽妙さのおかげかまるで苦痛に感じない。特に翻訳者との親和性は抜群の一言。ウィットに富んだ比喩表現やプログラムとの掛け合い、自己語りなどは『ライ麦畑でつかまえて』のように軽妙洒脱で、非常にスマ

    0
    2019年05月27日

    Posted by ブクログ

    自分で未来の自分を殺す最悪のパラドックス。
    抜け出すには、過去を受け入れること。そんなありきたりの答えは、だからこそ、破壊力がある。
    途中かなりメタフィクション的な実験があちこちにあったけど、終わってみればとても美しい家族小説。
    この本が、『SF的な宇宙で安全に暮らすということ』とは、なんと皮肉なタ

    0
    2017年02月07日

    Posted by ブクログ

    書評的な宇宙で無批判に暮らすっていうこと

     チャールズ・ユーなんて知らない。これが処女長編というから、知らなくても当然だが、円城塔が初の長編翻訳していて、この珍妙なタイトル。これは買い。
     しかも時間SFである。私は時間ものが大好きであることを公言してはばからない者だが、サグラダ・ファミリアの真ん

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    2016年02月15日

    Posted by ブクログ

    科学的な部分はちんぷんかんぷんでしたが、
    わからないままでも無理矢理がんばって読んでみたら
    結構楽しく読めた。いいお話だと思いました。
    装丁がおしゃれ。

    0
    2014年07月26日

    Posted by ブクログ

    『すなわち、原理的には万能タイムマシンを構成するにはこれしか要らない。(i)記録媒体の中で、前方と後方、二方向に動かすことのできる紙切れ。(ii)そいつが、叙述と、過去形の直接的な適用という二つの基本操作を果たせばよい』

    この小説は納め所の難しい小説だ。特に前半と後半の印象ががらりと変わる。ただ解

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    2014年08月30日

    Posted by ブクログ

    これを読み始めたとき、チャールズ・ユウの実在を疑い、円城塔の自作自訳なのではないかとちょっとでも思った人。やあ、兄弟。

    “継時上物語学”とか日本語でうまいこと言うから疑いがより強まる。

    でも、読み進めると結構違う。円城塔よりもっとウェットで、ちょっとだけ温度が高くて、地味な家族の話。

    0
    2014年06月18日

    Posted by ブクログ

    どんなに頑張ったって過去は変えられないんだから、悩んだって仕方ない。
    じゃあ、未来はどうか。
    未来なんてものは、ただの白紙でしかない。
    だったら今を生きるしかないのだけれど、それはすごくお腹が痛いことで……

    0
    2016年02月12日

    Posted by ブクログ

     息子に自身の失敗の場に立ち会われてしまった父の羞恥とやるせなさと、尊敬していたはずの父をはたと客観視してしまう息子の切なさ。そんな父子をキッチンで待つことを自分に課しているかのような母。家族って実は脆くて頼りないつながりで、各々の努力や分別なくしては維持できないんじゃないかと思う。

    0
    2015年12月24日

    Posted by ブクログ

    タイムパラドックスに陥った青年が、過去と未来を通して自分と、そして家族を見つめ直す。

    円城塔の翻訳がものすごく円城塔な感じ。ちょっと笑える。

    わかりづらいけど、読みやすくて、
    ちょっとせつなくなったりした。
    SF小説だけど、家族の物語でした。

    0
    2015年01月27日

    Posted by ブクログ

    予想以上に円城塔だった。何回か間をおいてよんだのでラストで何が起こったのか正直よくわかってないのでもう一度読み直した方が良いかもしれない。

    0
    2014年07月26日

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