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人が生きていくうえで、どれだけの「理屈なき常識」に流されているのか? 「常識を疑わない人は、つまり素直でないからできるのである」「ほとんどの人がそのとおりだという言葉には、商品価値はない」……あなたが本当の「正論」を手にするための一冊!
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Posted by ブクログ
常識を疑うこと。非常識なことをしろってことじゃないけど非常識な考えはどんどんしていきたいね。 俺も墓参りする意味がよくわかんないな。
常識にとらわれない どうしてそうじゃなきゃいけないのか 別のことでもいいんじゃない? そもそもどうしてそうなのか いろいろ考えるきっかけになる楽しい本です
「常識」が、きっと私たちを苦しめている。 「こんな考え、人として間違っている」 そんな思いが自分を苦しめる。 でもきっと、「思い」に間違いはないのだ。 「行動」には、犯罪、自分本位など、やってはいけない制約がたくさんあるけれど。 せめて思想くらい自由に羽ばたかせたい。 印象に残ったのは次の一文...続きを読む。 「羨ましい」という感情は、とても素直で前向きだと思う。「羨ましがるな」なんて叱る大人がいるけれど、そちらの方が歪んだ精神ではないのか。これは、「羨ましい」は「妬ましい」に必ずなるはずだ、という浅はかさから来るものだろう。 そう、羨ましがったっていいんだ。 それが、自分の行動力になることもある。 前を向いている証しなのだ。 森博嗣先生の本を読んでいると、 様々な発見がある。
こういう、エッセイ的なものを読むと、森博嗣という人は、やはりかなり論理的で、一本筋が通っていて、人と変わった物の考え方をする変人なんだなあということがよくわかる。 小説「S&Mシリーズ」の犀川先生の人格は彼自身が投影されているんだろうと思うけれど、それだけではなく、客観的に一般常識としての思...続きを読む考も理解していて、自分が変人だという自覚も持っているから、ああやって小説として書くことが出来るんだな。 100のテーマの中には、まったく意味がわからないものや、共感出来ないものもあるけれど、おおむね、ちょっと違ったひねくれた角度から物事を考えていて、なるほど!と気づかされることが多かった。 彼自身が社会的にマイノリティーな思想の持ち主だということを自覚しているからこそ、マイノリティーの人や弱者にとって救いになる言葉が多いような気がする。 何を書くのか、を拾うために数ヶ月かかった。一方、本文は一週間ほどで書けた(一日に平均90分程度の執筆時間である)。難しいのは発想であり、説明や記述ではない、ということだ(この一行が本項の核心である)。(まえがき) 「好き勝手なことができて、恵まれている」と言われたり、書かれたりすることがあるが、それは逆である。好き勝手なことをしていると、意図しなくても自然に恵まれた環境になっているのである。これは、とても不思議なことだけれど、僕の周囲の人たちを観察していると、ほとんど例外が見つからない。(13) 自殺しようとしている人に言いたいのは、どうせ死ぬんだから、もう少しあとにしてはどうか、ということである。「死ぬな」なんて言うつもりはない。「死にたい」という気持ちも間違っているとは思わない。だから、「君の願いは必ず叶うのだから、もう少しだけあとにしてください。そうすれば、もっと良い死に方ができるかもしれませんよ」という感じである。(17) どんなものが好きだろうと、何に関心があろうと、人それぞれ勝手なのである。他者に迷惑がかからなければ、社会で生きていく資格は充分満たしている。人間というのは、誰とも関わらなくても、生きているだけで社会貢献していると考えて良い。何故かって、生きるために食べるものを買うわけだから、それだけでも経済を潤している。少し仕事をすれば税金を取られるから、国のために働いているのと同じだ。一人で引き籠もっていても、人と話ができなくても、そんなことはどうだって良い。悪ことをしないなら、立派な社会人といえる。(19) 「やればいい」というのが究極の方法だと思う。 本当に、これくらいしか普遍の法則はない。悩んだり、議論したり、あるいはなにかを気にして躊躇したり、文句を言ったり、できない理由を沢山思いついたり、そんなことをするよりも、「つべこべ言わず、やれば良い」というものがほとんどである。(45) 仕事というのは、金はもらえるけれど、多少嫌な思いをしなければならない、その交換のことである。「仕事が楽しい」という場合、「仕事の中に楽しみがある」というだけの意味で、仕事全体が楽しみだけでできているわけではない。(56) 基本的に、魅力のある人間は、なにをしないでも他者から知ってもらえる。それが「魅力」というものの定義だ。みんなが知りたがる状態を「魅力がある」というし、逆に、その魅力がなければ、誰も知ろうとしない。 みんなが振り向いてくれないから、だんだん不安になる。怒り出す人もいる。そうやって精神が病んでいく場合もあるだろうけれど、でも、よくよく考えてみれば、人に振り向かれないのが普通だし、そんなに注目を集めたところで、べつに良いことがあるわけでもない。そんなに気にしない方が健全だ。注目を集めることが仕事の人が、あの手この手で「魅力」を捻出しているだけである。仕事でない人が、真似をする必要はない。注目されない状態も、それなりに価値があるものだと思ってほしい。(67) ちょっとした不運や失敗があっても、自分で自分を哀れむほど、他人は気にしていないということを知った方が良い。そんなに気にする必要はない、ということだ。「みんな私のことを哀れんでいる」というふうに考えて、ますます哀れになろうとする人がいるが、明らかに考え過ぎである。(72) なにかを買おうとして、候補が幾つかあって迷ったときには、高いものを選べば良い。安いものには、安い理由がある。それがしっかりとわかっているなら、その損を覚悟で買っても良いけれど、高い安いの理由がわからないときには、高いものを買う方がまちがいない。僕はそう考えている。少なくとも、僕が買うジャンルでは、この法則に例外は少ない。(86) 小説を沢山読む人の多くは、記号を読んでいるだけで、文字を追っているだけで、それをアナログに展開しない。だから、読んだ端から物語を忘れてしまう。そのかわり、ちょっとした言葉は覚えている。そういうところがデジタルなのである。 僕は一度読んだ小説のあらすじは忘れない。でも、だんだんぼんやりとしてくることはある。それは自分の経験したことが曖昧になってくるのと同じだ。それから、自分の小説で書いたことか、それとも現実に経験したことか、がわからなくなることもある。同じレベルで記憶しているためだと思われる。(88) 貧乏になる理由というのは、少し離れてトータルで眺めるとわかる。それは自分で考えず、自分で作らず、人に考えさせ、人に作らせていること。だから、その料金を取られているのだ。実際に目に見えるやりとりではなくて、こういった態度を取っていることで知らず知らずに損をしていくから、当人は気づいていない。 マスコミに踊らされてものを買ってしまったり、投資をして損をしたり、こういうのが、自分で考えず、という意味である。そんなにうまい話しはない。手数料を取られるのも、人に任せているからだろう。 お金以外も同じである。「私は○○になりたいのですが、なかなかなれません。どうしたら良いでしょうか?」と誰かに尋ねる人は、○○にはなれない。どうしたら良いかを自分で考えることが、○○になる秘訣なのである。(90) 家族が集まる日というのは、盆や正月である必要はない。 こんな当たり前のことを、どうしてみんな実行できないのだろうか。混み合う方法で移動し、疲れ果ててしまうだろう。時間がかかるだけではない。渋滞は事故の発生を高める。満員電車はインフルエンザの交換会のようなものだ。(99) 非常識な行動というのは、あまりに利がない。社会の抵抗が大きいからだ。単なる変わり者と思われるくらいで、むしろ損をする。どうしてそんなことをするのか、と尋ねられたときに、相手を説得できないまでも、納得させられるくらいの理屈がなければ、白い目で見られてお終いだ。 一方、非常識な思考というのは、利が大きい。人が考えないことを考える。そして、そこに理屈を見つける。そうなると「新しいアイデア」になる。商売に利用すれば、競争相手がいなくて独占できる。また、他者を説得する力があれば、人を動かすこともできる。非常識であったものが、新しい常識に、正しい常識になることだってあるかもしれない。 だから、疑ってかかって、なんでも反対する、常にアンチの立場をとる、というのではなく、そこにはやはり独自の理論が必要なのである。その理論があるかないかで、アンチとしての価値の有無が決まる。理論がなければ「変な人」になるだけだ。(100)
もっともだなーってことが8割、目新しい気づきが0.5割、残りが興味がわかないこと。そんな感じ。 一日に気づいたことを一つ書き出し、100個たまったら本を書くというのは面白いなあって思った。やってみよ。 もう一回考えながら読もうと思う。
ちょっとひねくれ過ぎかな、と思う部分がないではないが、ためになる考え方が多々あり。 ニュートラルであること、物事を判断する際に私情を挟まないことは、心掛けよう。
非常識な100の講義とも思えなくもない内容。 その中で印象に残った文章 ⒈ 新しいものを作りたかったら、付け加えるものではなく、削るものを考える。 ⒉ 芸術とは、考えるものではなく、感じるものだ。 ⒊ メールを使わない、という商売が今でもあるが、いかがか。
森博嗣という人間の考え方を垣間見ることのできる作品。 同時に, 今まで彼の小説を読んできて, 「森博嗣の死生観に触れた気がした…, 森博嗣っぽい…」などなど感想に書いてきたが, 非常に的外れで恥ずかしいということに気付かされる。森博嗣という人はどこまでも私からは離れた思考回路の人間なのだと感じた。気...続きを読む持ちが良い位スパッと割り切った考え方をしていて, 共感できることも少なくないし, なるほどそう考える人もいるのねと「はっ!」とさせられることもある。 小説ではない森博嗣のこの世界観, 個人的には好きなので次のシリーズもチャレンジする予定です。 以下備忘録。 *不満を持っている方が, 満足しているよりも幸せだ。幸せは, 満足へ向かう加速度のことだからである。 *謙虚というのは, そういう偶然の自慢, 未然の自慢, 無関係な自慢をしないことでもある。 *仕事というのは, 金はもらえるけれど, 多少は嫌な思いをしなければならない, その交換のことである。「仕事が楽しい」という場合, 「仕事の中に楽しさがある」という意味で, 仕事全体が楽しみだけでできているわけではない。
社会的に暗黙の了解とされていることに対して、森博嗣なりの考えを書いた一冊。 なるほど、と納得できることもあった。しかし、この本のすべてをうのみにしては危険であるとも感じる。 「他者と会う必要はない」の章は、私の考えとは違うと思った。 おそらく仕事上の飲み会や仲良くなる気のない同期飲み、時間の無駄な会...続きを読む議など必要以上の他社との関わり合い、自分の時間を削る無駄な行為を戒めているのだろう。 ただなかなかインパクトのあるタイトルなので、表面上の意味のみで捉えてしまう人は読まない方が良い。
読めば読むほど、著者に近づけば近づくほど、遠い存在だと分かる。その距離に絶望する。 つまり、暗黒武道会で戸愚呂を見た桑原の気分である。彼ほど成長できているなら、まぁいいなと願うばかり。
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