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著者少年期の金沢体験を出発点に、また、その後の土地の精霊を訪ねる旅での見聞をもとに、泉鏡花の作品世界を、地誌的・民俗学的に読み解いた長篇エッセイ。「川」「峠」「水神」「蛇」「化物」「白神」等のキー・タームから、鏡花作品の幻想性に入りこみ、その深奥にある北陸の山と水、それらを宰領する精霊たちのうごめきを感じとる。鏡花をめぐるセンチメンタル・ジャーニー、巡歴の記録。
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Posted by ブクログ
川村二郎 「 白山の水 」 泉鏡花 批評文。鏡花の作品世界を 金沢、川、橋などキーワードから論述した本。鏡花の作品世界は 江戸川乱歩の怪奇幻想とは 少し違う〜詩的、甘美的 「歌行燈」「草迷宮」「春昼」を読んでみようと思う 作家の思想遍歴からアプローチしたのではなく、作家の土地からアプローチ 鏡...続きを読む花の作品世界の構成要素 *金沢〜生の領域の上に死の影が張り付いている *川〜川は その街の安定思考を ゆり動かす *橋〜死者の供養のために橋をかける *女の水死と蛇〜細密描写から死が匂い立つ 生者の世界と死者の世界の仕切り *仕切りは完全に遮断されない *山、水が 人間の想像力によって 仕切りとなる
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