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カリスマ音楽教師を突然の惨劇が襲う。一家4人が惨殺されたのだ! 犯人は13歳の少年だった……。法で裁かれぬ少年への憎悪を抑えられない彼女の胸に、一匹の怪物が宿る。一線を超えた時、怪物は心を食い尽くす!臨床心理士・嵯峨敏也は犯罪の奈落に堕ちた彼女を、そして凶行の連鎖を止められるのか!!大ヒットシリーズ「催眠」の第2弾。徹底したリアリズムで書かれるサイコサスペンスの大傑作が、待望の完全版で登場!
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Posted by ブクログ
力作でした。少年による重犯罪というテーマ、伏線、まとめ方は流石です。重い話で読み終わっても胸に手を当てて考える部分もありました。
少年犯罪と親子の関係について考えさせられた作品。 由佳里にかなり感情移入していたので、結末は哀しかったです。そんな中、嵯峨が彼女に対して示した優しさと厳しさが印象に残りました。
旧作の「カウンセラー」も随分前に読んでるんだけど、 すっかり忘れてる。 「催眠」を読んだ直後で、嵯峨が、出てきたのに、嬉しかったことだけ覚えてる。 ところが、この完全版は、とてもよく出来ていて、 やっぱり松岡圭祐が、とことん自分の作品にこだわるわけで。 時事、世代、全部が現在を反映させていて、 少...続きを読む年犯罪から、犯人のプライバシーの侵害。ネット社会の無責任さ。 音楽に類マレな才能を持ち合わせた音楽教師、響野由佳里。 その家族に起きた、おぞましい事件。 音から、その人の感情までも、見抜いてしまう由佳里。 それでも、自分の子供のこととなると・・・ 皮肉にも、子供に音楽を教える立場の由佳里におきた事件の犯人は 少年。。。 ところが、14歳以下に制定された少年法にも13歳は法にふれることがなく 精神異常もきたしてないと、医療少年院にも入ることがなく 何もなかったかのように、普通に生活が送ることができてしまう。 なんと。。。 法の盲点をついた作品。 そして、由佳里のおこした行動・・・ そこが、序章につながるわけなんだけど。 交感神経と副交感神経、どちらが強く反応してるときに、心地良いか。 それによって、たとえば、ロック系なんかの煩い曲が心地良いと感じる人、 ショパンや、シューベルトなど、静かな曲のほうが心地良いと感じる人。 それによって、行動も違ってくることなんかは、以前からとても興味深いことだったけれど、 今回のこの作品は、特に分かりやすい。 そして、「境界例」の連鎖・・・。 これは、あるだろうな。 最後まで、一気に読めるくらい、千里眼新シリーズと同じように こちらも、スピーディで、 それでいて、嵯峨敏也の温和で頼りがいのある、キャラがとてもよく描かれていて すごく面白かった。 最後の解説にもあるように、岬みゆきと同じくらいに、この嵯峨敏也の 新しいシリーズも、どんどん書いてってほしいな〜と思ったよ。
少年法、心理学、殺人犯の背景や心理 私の興味があるところとぴったり重なる本だった あくまでも小説だな、と感じられる部分もあるけど、この著者の他の本も読んでみたくなったし、興味があるってずっと思っていたことの勉強をしたくなった
『催眠』シリーズ第2弾。 日本は犯罪者に優しすぎる。自分を守るのは自分だとなると アメリカのように銃社会になっても仕方ない。 しかし、銃を手にすることで得る支配感、高揚感は恐ろしい。 人を変えてしまうのだから。 そして、14歳以下の凶悪犯について考えさせられた。 子供より保護者の対応のほうが大変...続きを読むだという時代においては、 親の教育のほうが先なんだろうが、そんなことはできない。 子供を膝に座らせて運転する大人が多かったから それができないような法律ができたように 意識の低い大人たちから子供を守るには法律をきびしくしなければ ならないのだろうな。 ( ・_ゝ・)<大人の犠牲になった子供が、誰かの子供を犠牲にする。
いや、面白かった。 基本的に好きなジャンルだったので、読みやすかったし勉強にもなった。 ただ、物語的な都合で進む部分と、現実的なギャップが不思議になることもある。例えば、判っているのに行動を起こさない、などなど。 物語の都合上、流れはそうあるべきだったのかもしれないが、もしもそれが現実にあるならば…...続きを読む…という仮定から見ると、なんとなく残念なように感じられる。というのも、読者的な我儘なのだろうけど。
ピアノの音色から、弾き手の心も、思考も感情も、手に取るようにわかるカリスマ音楽教師の家族に突然の惨劇。犯人は13歳の少年。 本書半ばあたりまで読んだ時点では、とんでもない重い問題をどうやって決着させてくれるのかしらん?と心配しながら読んでいましたが、半ば以降は、少々予想外のズッコケ展開。それでも、...続きを読むまぁ最後には伏線がきっちり嵌って、さすがの松岡エンターテインメントでございました。 (2008/8/29)
カリスマ音楽教師を突然の惨劇が襲う。一家4人が惨殺されたのだ!犯人は13歳の少年だった…。法で裁かれぬ少年への憎悪を抑えられない彼女の胸に、一匹の怪物が宿る。一線を超えた時、怪物は心を食い尽くす!臨床心理士・嵯峨敏也は犯罪の奈落に堕ちた彼女を、そして凶行の連鎖を止められるのか!!
前作のようなどんでん返しもなく、ただただ凄惨で気持ちが重苦しくなりました。登場人物に感情移入してしまうのも書き手の力なんでしょうが… 文章のリズムや小気味よさも感じませんでした。
ストーリーはおもしろかった。 主人公がカウンセラーなのに、犯人の心理状態の描写が少なかった。 千里眼シリーズも読んでみたい。
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