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面作師のもとで修行する太良と甘楽。面とはふつう、縁日で見かける、子どものおもちゃを指す。けれども、いにしえから続く面作師は、縁日で売りだす屋号とは別の、裏の屋号を持っているものなのだ。そして、裏の屋号では、妖面というものが売られているのだった。妖面は願いをかなえてくれる面。妖面のうわさは、不思議なことに必要とする者の耳にだけ、届くのだという――。人であるゆえの喜怒哀楽をえがいた戦国ファンタジー!
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Posted by ブクログ
自らが望む容姿を手に入れることができるというお面。取り返しのつかない代償を支払うことになるかもしれない、そう分かっていてもお面を望んでしまうのが人の性。自分だったら、果たして何を望むだろう?
妖面の客が荒魂化してしまい、太良と甘楽が浄化する場面もハラハラして面白いが、荒魂化せずに妖面を外せるお話も胸がすく思いになる。 にしても、穏さん(cv.石田彰)なんだよなぁ…
・お面屋の見習い、甘楽と太良が、いろんな人と出会い、その人たちの運命を変えていくところが好きです。話の最後が気になって、次へ次へと読み進めてしまいます。 ・よう面によって分かる真実や、うそ、人の人生までも変えてしまうお面。良い終わりもあれば悪い終わりもある。少しこわい所もありますが、わたしはとてもお...続きを読むもしろいと思います。
ひ~面白い>< なりたいものになれる不思議なお面を売ってくれるお面屋さんのはなし 14歳くらいの少年ふたりが主人公なんだろうけど ふたりの視点で語られないから 脇役っぽい 挿し絵のちからが偉大なのかもしれないけど とてもよかった てんぐかわいい 兄弟仲良しでキュンキュンする 続編...続きを読むも読みたい 死神うどんカフェ(なんだそりゃと思ってたけど)も読みたい
始めの方は何度か読み直ししましたが、話がすすむにつれ面白くなってきました。一番好きなのは、お勝の話。潔くてよかったです。
なりたい姿になれる妖面。しかし面を外せなくなると荒魂化して浄化される。 容貌が変わることで他者がいつもと違う顔を見せる。知りたくなかった顔、思いも寄らぬ顔。 独特の凛とした佇まいや人との関わり方が、静謐な読後感をもたらす。キャラクター造形も素敵。
なりたい姿になれるお面、妖面。欲しい理由も使い方も人それぞれって感じだな。もし自分が使ったらちゃんと外せるのかな、と思ったり。 天狗さんたちが優しくてほっこり。太良と甘楽のキャラクターも良い。続編も読みたい。
友達からすすめられて読んでみました。予想以上の面白さで、続きが読みたくなる本でした。登場人物それぞれにさまざまな思いがあり、幸せになれますようにと願わずにはいられませんでした。つらいことがあった時も、なんだか私だけじゃないんだなと思える気がして、私は元気が出る本だと思いました。他の方がどのように感じ...続きを読むられたのかは分かりませんが、私は色々なことに疲れていたり、悩みがある人に読んでほしい本だと思います。この本を読むことで何か掴めるものがあるのではないかなと思います!
つけるとなりたい姿になれる妖面を売り歩くお面屋ふたりの連作短編集。 結末も、ほっとするもの、切ないもの、やるせないもの色々で、人の心の色々な面を感じることができる一冊でした。 天狗たちとふたりの攻防(?)が微笑ましい。続編も読みたい。
表紙を見ると、このまま漫画やアニメになりそうな感じも受けます。 最初に、ちょっと悲しい怖い話を持ってきておいて、あとは安心できる話を配置してあるあたりが、うまいなぁと思いました。 子供の本ではありますが、大人の世界を垣間見るようなところもあります。 歴史など分からなくても楽しめる和風のファンタジーで...続きを読む、まだまだ、謎も多い作品なのでこれからの展開に期待してます。
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