をんごく

をんごく

1,980円 (税込)

9pt

嫁さんは、死んでもまだこの世にうろついているんだよ――

大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。
未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず、「奥さんは普通の霊とは違う」と警告を受ける。
巫女の懸念は現実となり、壮一郎のもとに倭子が現われるが、その声や気配は歪なものであった。
倭子の霊について探る壮一郎は、顔のない存在「エリマキ」と出会う。
エリマキは死を自覚していない霊を喰って生きていると言い、
倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。
壮一郎とエリマキは怪現象の謎を追ううち、忌まわしい事実に直面する――。

家に、死んだはずの妻がいる。
この世に留めるのは、未練か、呪いか。


選考委員満場一致、大絶賛!
第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作!

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をんごく のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大正時代の大阪が舞台ということで、登場人物たちの言葉に品があって美しいなぁと思いました。
    実際に聞いたら、耳に心地良いだろうなぁ。
    ホラーというより怪談といった方がしっくりくる怪異で、全ての登場人物のキャラクターがたっていました。
    特にエリマキはダークヒーロー的な感じがとてもかっこよく、みんな大好き

    0
    2024年02月15日

    Posted by ブクログ

    ★5 亡くなった妻の影を追って異形と関わり合いを持ち… 完成度が鬼高のホラーミステリー #をんごく

    ■きっと読みたくなるレビュー
    スゴイ、完成度が高い!
    これで新人の作家先生ですか~、末恐ろしいですね。これからの活躍に超期待です。

    大正時代、船場を舞台にした異形モノのホラーミステリーですが、世界

    0
    2024年02月06日

    Posted by ブクログ

    横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉〈読者賞〉〈カクヨム賞〉トリプル受賞のデビュー作です。

    読みながらどことなく澤村伊智さんの『ぼぎわんが、来る』を連想しました。
    方言で書かれており戸惑いましたが、慣れればしっとりとした雰囲気を作品に与えているように感じ、いいなと思いました。

    ホラーですがダーク

    0
    2024年02月03日

    Posted by ブクログ

    第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<大賞>受賞(2023年)。デビュー作にして傑作。

    大阪・船場を舞台にした、大正ロマンならぬ、大正ミステリー・ホラー!

    四谷怪談・皿屋敷・牡丹燈籠に連なるような日本的怪談。
    しかし本作は、他にもまだ<顔>を持つ。

    0
    2024年02月02日

    Posted by ブクログ

    最初から最後まで面白かった。
    読み始めからすぐ引き込まれ、あれよあれよと読み終えた。ほぼ一気読み!

    映像がふわ〜っと頭に浮かんできます。
    ホラー、ミステリー、ファンタジーかな?

    とにかく読めて良かった。
    満足。

    0
    2024年01月22日

    Posted by ブクログ

     この作品もよかったなぁ~!この作品全体の雰囲気が結構好きです。手がけた作家さんは北沢陶さんで、なんと!この作品がデビュー作だと…。また、これからが楽しみな作家さんができました。

    時は大正時代、関東大震災で負傷した妻の倭子とともに、家業の呉服屋を継いでいた義兄を頼って大阪に上阪した画家の古瀬壮

    0
    2024年05月16日

    Posted by ブクログ

    「をんごく」(北沢 陶)を読んだ。
    
良いですね。
    
大正末期の大阪船場が舞台なので登場人物たちの台詞(船場言葉)がとても心地よい。
関西の言葉のリズムに惹かれるわたしはきっと(そういうものがあるとしたら)前世は関西方面の生まれに違いない。
    
『怖さ』というより『哀しさ』が先にくる物語ではあるけれど

    0
    2024年05月10日

    Posted by ブクログ

    第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作

    画家の壮一郎の元に、亡くなったはずの妻・倭子が現れる。エリマキは死を自覚していない霊を喰って生きていると言い、倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。

    見る者によって印象が変わるエリマキ。
    倭子はなぜ現れるのか、「願ほどき」など

    0
    2024年05月07日

    Posted by ブクログ

    時は大正時代末期の大阪・船場。畿内の軽妙洒脱さは先だって読んだ「きらん風月」と似ていた。主人公は老舗呉服商の長男に生まれた壮一郎。店を義兄に任せ、東京で絵を描いて暮らしている。最愛の妻・倭子と二人の貧しい幸せな日々は、関東大震災によって突然崩れ去る。足にひどい怪我を負った妻を大阪に連れ帰るが、倭子は

    0
    2024年04月30日

    Posted by ブクログ

    第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞、受賞作。


    大正末期の大阪の船場の商家を舞台にした謎めいたホラー。
    商家の一人息子で絵描きの古瀬壮一郎は妻の倭子(しずこ)を結婚一年余りで亡くします。
    倭子とは幼なじみでした。
    そして巫女によると、倭子はまだあちらにいっていないといいます。

    見る者の一番会い

    0
    2024年04月07日

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