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老老詐欺グループを仕切っていた光代は、メンバーに金を持ち逃げされたうえ、『黙っていてほしければ、一千万円を用意しろ』と書かれた脅迫状を受け取る。要求額を用立てるために危険な橋を渡った帰り道、へらへらした警察官に声をかけられ――。第71回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作「偽りの春」をはじめ、“落としの狩野”と呼ばれた元刑事の狩野雷太が5人の容疑者と対峙する、心を揺さぶるミステリ短編集。
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Posted by ブクログ
評判を聞いて読んでみた。 五つの連作短編集で、全てが犯人視点で進んでいく。 へらへらしてるのに洞察力が半端ではない狩野が魅力的過ぎた 会話しているだけで、常に首元にナイフを突きつけられているかのような感覚(作中にも出てきた表現)が、下手なこと言ったら全て暴かれてしまいそうな感じが痺れた。 そのような...続きを読む評判は聞いていたので、まさにその通りだなと思いました。 それでいてどんでん返しが一話一話の中にあったり、進んでいく中で狩野の過去について少しずつ明らかになったりと、とにかく読んでいて面白い要素が多かったです。 次作と早く読みたい!
全5篇のミステリ短編集 後半3編が書き下ろしになっており,特にそこが面白いと感じた。 殺人や犯罪について,読者は先に誰が何をしたかがある程度わかった状態からスタート。ストーリーが進むに連れて犯人である登場人物に感情移入できるようになり,そこから後半にかけて隠されていた心情や事実が解き明かされていくの...続きを読むは読んでいて非常に気持ちがいいです。
「扉は閉ざされたまま」を読んで倒叙ミステリ面白!と思いこの本を読みました。 やっぱ倒叙ミステリ面白い。 犯人視点で物語が進むので狩野との会話が進むうちに「あぁどうしよう...バレちゃう」とハラハラしながら読みました笑 短編だったこともあり読みやすく一気読みしてしまいました。 特に「サロメの遺言」...続きを読むの攻防はめちゃくちゃ面白かったです。 続編があるとのことでそちらも読まなければと思いました。
一気読みするつもりなかったのに、してしまった。 5作品中3作品が少し繋がっていて、4作品目で人との関係って難しいなぁって思った。
倒述ミステリー。非常にチャラいというか軽い性格の主人公が犯人を追い詰めていく短編集。非常に読みやすくて、でも、各編、しっかりとした伏線や驚きの結末でほぼ一気読みしました。もっと読みたいと思った素晴らしい作品です。
初読みの降田天さんの作品 短編集で犯人視点で書かれているミステリー 派手さはないけど、ジワジワと犯人が追い詰められていく、心理描写が丁寧に書かれている所が、凄く好みでした。 警察側からあまり感情を感じないためか、犯人に共感してしまうところも。 他の作品も読んでみたいと思える作家さんに出会えた良作...続きを読むでした!
面白かった!『すみれ屋敷の殺人』に続き、読ませる作家さんだなぁと思う。自分の予想とは違う着地に驚きつつも、最後にはなるほどと思わせる説得力がある。 特に〝鎖された赤〟が強く印象に残った。 シリーズで長編が出ているようなので、そちらも読みたい。
犯人目線で進む古畑任三郎スタイルです。捜査一課とか刑事ではなく、おまわりさんが事件解決って珍しいパターンだなと思いました。 ヘラヘラした軽い感じのおまわりさんがかなりキレ者でネチネチ問い詰めてくるのが癖になります!ドキドキしました。 このシリーズは長編もあるようなので、そちらも読んでみたいです。
YouTube「ほんタメ」で紹介されていた一冊です。 表紙のデザインが秀逸というか、 不穏な気持ちにさせられます。 その印象通り、 本書は犯罪を犯した犯人目線で物語は展開し、 突然、町のお巡りさんである狩野に出会います。 読者としては犯罪を知っているだけに、 ひょうひょうと現れる狩野さんに緊張す...続きを読むるし、 退路や逃げ道をふさがれていくような息苦しさに どきどきしました。苦笑 読んでて古畑任三郎を思い出しました。苦笑 登場する犯人も、 決して完璧なサイコパスというわけでなく、 焦ったり平静を装ったり、 読んでるこっちまで不安になりました。苦笑 通勤で読みましたが、一気読みでした。 個人的には「見知らぬ親友」が好きです。 シリーズ続編が出てるんですよね。 読みたい… けどハードカバーサイズは持ち運びもお値段も辛い… 文庫になるのを待ちたいです。
面白かった!決してサイコパスではなく、普通に常識ある一般人寄りの犯人視点で進んでいくので、狩野雷太に追い詰められる時のハラハラ感がすごい。全話卒なく面白いけど、私は「偽りの春」と「見知らぬ親友」の2つが好きだったな。
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偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理
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降田天
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