女神記

女神記

649円 (税込)

3pt

遙か南の島、代々続く巫女の家に生まれた姉妹。大巫女となり、跡継ぎの娘を産む使命の姉、陰を背負う宿命の妹。禁忌を破り恋に落ちた妹は、男と二人、けして入ってはならない北の聖地に足を踏み入れた。

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女神記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ


    読みおわった日付:2022.3.22
~本の内容に関すること~
■本の要点
男とは、女とは。

    それぞれを陥れることなく、男女の違う側面を美しい文章で、個人の話として語られる。
    愛する男に殺された、黄泉の世界の女の気持ち。
    神と人の違い。
    
■感想、意見
    古代の神々が出てくるものの、美しい口語でお

    0
    2022年03月23日

    Posted by ブクログ

    すごい。息を呑む、とはこのことか。とんでもなく面白い。

    女に生まれ、生きる、その苦しみ。

    「絶対に消えるものか。生きる楽しみを謳歌した者に、黄泉の国に追いやられた者の気持ちなどわかるわけがない。これからも怨んで憎んで殺し尽くすのだ。」(イザナミ、p.258)

    これは男として生まれた者に対する怒

    0
    2021年06月18日

    Posted by ブクログ

    桐野作品の中でもこれはダントツはまった。ひきこまれた。感動を通り越して、こういう神話を作った?日本人のソウルみたいなものにただただ脱帽という気持ち。

    0
    2013年01月21日

    Posted by ブクログ

    古事記をモチーフにした「新しい神話」。古事記を知らなくても面白く読める。こういう話、かの時代には本当にあったんじゃないかと思うくらい私にはリアルに感じられた。込められたテーマが沢山ありそうなのも神話的。

    0
    2012年02月27日

    Posted by ブクログ

    再読。
    前編は海蛇島で生まれたナミマと死を司る女神のイザナミ神。
    後半はイザナキ神が人間の姿になった八岐那彦と従者の宇為子。
    最後はイザナミ神とイザナキ神が遂に再会する。

    この世は陰陽で全てが成っている。
    生と死、光と闇、昼と夜、男と女、姉と妹、
    そして陽=清浄、陰=穢れと優劣が存在する。
    古事記

    0
    2023年04月03日

    Posted by ブクログ

     メガテンや『星を追う子ども』でちょうど日本神話に興味を持ち始めたところで、この本に出会った。
     桐野夏生は相変わらずエグくて面白い。

    0
    2012年03月04日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの桐野夏生。
    引き込まれてグングン読んだ。

    男の身勝手な自己肯定。
    女は現実を受け入れる。

    人間臭い神様ですこと。

    0
    2011年12月19日

    Posted by ブクログ

    ヤマトの南の海上に位置する海蛇島の、巫女の家系に生まれたナミマという女性が主人公の物語です。

    彼女は幼い頃、一つ年上の姉であるカミクゥから引き離され、「陰」の巫女として、毎日カミクゥの食べ物を届ける役目を担うことになります。やがてナミマは、第二巫女の家系のマヒトという青年とともに、カミクゥの残した

    1
    2014年05月19日

    Posted by ブクログ

    古事記。この最古の名作を読むのは、なかなか大変だろう。この名作をモチーフに、主人公を通してイザナミ、イザナキの描写が後半に向け徐々に盛り上がる。ここから古事記に入っていくのもよいかもしれないなと感じた。

    0
    2023年01月09日

    Posted by ブクログ

    ずいぶん景気良く神様生み出すんだなイザナギとイザナミ。
    天照大神がイザナギひとりで産んだ神様なのは知らんかった。

    出産で死んで夫に約束破られた挙句離縁されてイザナミ踏んだり蹴ったりだし
    ナミマもカミクゥもマヒトの母ちゃんも気の毒だし、マヒトもまあ気の毒といえば気の毒。
    神話からして男と女って対等じ

    0
    2022年02月27日

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