1984

1984

1984年、世界は〈オセアニア〉〈ユーラシア〉〈イースタシア〉という3つの国に分割統治されていた。オセアニアは、ビッグ・ブラザー率いる一党独裁制。市中に「ビッグ・ブラザーはあなたを見ている」と書かれたポスターが張られ、国民はテレスクリーンと呼ばれる装置で24時間監視されていた。党員のウィンストン・スミスは、この絶対的統治に疑念を抱き、体制の転覆をもくろむ〈ブラザー同盟〉に興味を持ちはじめていた。一方、美しい党員ジュリアと親密になり、隠れ家でひそかに逢瀬を重ねるようになる。つかの間、自由と生きる喜びを噛みしめるふたり。しかし、そこには、冷酷で絶望的な罠がしかけられていたのだった――。
全体主義が支配する近未来社会の恐怖を描いた本作品が、1949年に発表されるや、当時の東西冷戦が進む世界情勢を反映し、西側諸国で爆発的な支持を得た。1998年「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」に、2002年には「史上最高の文学100」に選出され、その後も、思想・芸術など数多くの分野で多大な影響を与えつづけている。

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1984 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    後半の怒涛の展開はまさに“巻措く能わず”

    全体主義の監視社会ディストピアが読んでて全く違和感ないのは、1940年代の小説なのに現代社会とリンクしまくりだからか。少し戦慄を感じつつ読んだ

    希望のないラストも、華氏451度と違ってまた良き
    凄い本だった

    0
    2024年04月30日

    Posted by ブクログ

    1948年に描かれた予言の書。

    まるで現代社会を予言するかのような内容。
    反全体主義のバイブル的小説として名高いですが、噂に違わぬ完成度の高さでした。

    監視社会や権力に対する警鐘。テレスクリーンは現代でいうSNSや監視カメラなど。

    0
    2024年04月18日

    Posted by ブクログ

    ディストピア小説の名作『1984』を初読です

    なにやら『オーウェル『1984』を漫画で読む』なんてものが、ひまわりめろんさんの本棚にはあるようですが、あれは一旦なかったことにして頂きたい
    大丈夫、問題ない「過去は変えられる」

    いやもうなんか自分が生きている世界と本の中の世界「どっちが現実?」って

    0
    2024年02月04日

    Posted by ブクログ

    怖い。現代社会と同じ構図。ある意味完全管理監視された方が安全に楽に生きれるのかもって一瞬でも思ってしまうのが怖いけど、それが自由=隷従、生きづらい情報過多、氾濫社会!

    0
    2023年10月27日

    Posted by ブクログ

    全体主義社会の恐ろしさを描いたSFディストピア小説です。監視社会のリスクは現代のSNS社会の危うさにも通じるところがあり、1940年代に描いたのは先見の明がすごいと思いました。
    拷問などの残酷な描写もあり、いかに人間が洗脳されていくか生々しく記されています。

    0
    2023年10月15日

    Posted by ブクログ

    ジョージ・オーウェル氏が1949年に刊行したSFディストピア作品

    半世紀以上前のSF作品ではあるが、今の現実社会と紙一重のところにあるような、なんとも言えないリアリティがある作品。

    私たちの社会も気がついたら「2+2=5」みたいになっているのかもしれない…

    0
    2023年08月27日

    Posted by ブクログ

    これも卒論につかう。
    Googleとかが情報を都合よく操作したら、、、とか現代視点だと考えられて、未来予知すぎて怖い

    0
    2023年05月07日

    Posted by ブクログ

    1949年にイギリスで発表されたディストピア小説。

    主人公ウィンストンが住む国は、党の言うことが絶対であり、過去すら改変されてしまう世界。テレスクリーンという装置を通じて国民一人ひとりが監視され、反政府的な思想や運動を働けば、党によって「もとから」存在しなかったことにされてしまう。そんな中で、ウィ

    0
    2023年01月30日

    Posted by ブクログ

    ディストピア小説の金字塔、終末に向けてどんどん加速する展開にページを捲る手が止まらない。
    政府による監視下に置かれた架空の全体主義社会を舞台に物語が進行していく。上流階級が権力を永続的に保持するために思想と教育をねじまげていく。。。無知は力なり、言語を減らしてまで知識や思考を狭めていき、ダブルシンク

    0
    2022年12月23日

    Posted by ブクログ

    かなり衝撃を受けた作品だった。

    全ての行動や思想が監視されている世の中という設定が面白いなと思いながら前半を読み進めていたが、後半はただただ恐ろしかった。

    小説なので、当然極端な世界が描かれているわけだが、あながち現代でもありえない状況でもない気がして、著者の洞察力の深さに驚かされた。


    ・人

    0
    2022年12月21日

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