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SCFが動き出した。再度の小牧ノブ誘拐のため、彼らは15歳の超能力少女を星南学園へ送り込む。彼女の名は和紗結希──スターボウ部隊少尉にして、思念のみでTNT火薬20トン相当の破壊力を生み出すサイコ・クラッシャーである。これを受け、謎の雇い主からノブのボディガードを依頼された探偵・平沢が再び星南学園に出没、事態を察した沖田たちは結希の正体に気づきながらも、お近づきになろうとデート作戦を繰り広げ……。そして学園一帯は戦場と化す。SCFのミッション名は“カーニバル・ナイト”。
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Posted by ブクログ
和紗結希少尉登場です。30才近くまで「好みのタイプは?」と聞かれると『和紗結希』と素で答えていた私が通りますよ、っと。 いや、萌えますね。四半世紀前に萌えという単語は無かったかと思いますが、改めて萌えます。ラノベの全てがここに詰まってると言っても過言でも無いです。 そういや「ライトノベル」という造語...続きを読むに「俺はライトなものを書いた記憶はない」とニフティで喰ってかかったのは笹本先生でしたっけね? ジャンルを作ったご本人は御不満かもしれませんが、他に形容もし難くご容赦をばと。
笹本祐一が1985年に発表した"妖精作戦"シリーズ第3弾。再びSCFとの対決です。このシリーズの主人公って沖田だったよねと勘違いしてしまうくらい、榊の存在感も見せ場もないです。一方で影の主役沖田くんのハーレムにまた新しい女の子が加わりました。和紗結希です。ラノベに無くてはならない...続きを読む無口キャラはこの娘から始まりました。本作は、後半の国立市街戦の作者の趣味全開の展開がとにかく熱いです。探偵平田、SCF、そして星南大付属高校の生徒による三つ巴の戦いは勢いがあって面白いです。まさかのラストに早く続きを読まなくては。
今に至る笹本作品の原型がここで完成している感じがある。現代だとスマホとかSNSが発展してしまっているから、この作戦は成立しないだろうなぁ。
1巻の粗さが目立たぬようになり、盛り上がって参りました!!4巻のラストに向けてどんな風に展開していくか気になるところです。
“「どーして転校生連れてんだよ!」 「んえ?」 言われて振り返った沖田は、狛犬の所から引っ張り出した結希の手をつかんだまま逃げてきたのを思い出して目を覆った。連れられてついてきた結希が、困ったような顔をして視線をはずす。 「えーと、あのこれは、なんとゆーか……」 真田に言い訳しようとして、沖田はあら...続きを読むためて斜め上を向いている結希の顔をしみじみと見直した。 「おまえ、本当にSCFか?」 結希はうなずくように目を伏せた。腹に響くような七四式戦車の一〇五ミリ砲の発射音が照明弾の空に響いた。真田が思わず耳を塞ぐ。 「とりあえず、逃げよ」 「どこへ?」 真田が訊いた。沖田は結希の手をつかんだまま歩き出した。 「学校へ戻る。——探偵が出てきてんだ、ここらへん一帯は間違いなく焼け野原になるぜ」 「はあ。草一本残りませんか」 「残んねェだろな」 「で、どおして転校生連れてくんだよ!」 ついてくる真田がまた喚いた。沖田は真田の胸ぐらをつかんでぐいと引き寄せた。 「そこらへんに放しとくより手元に置いといた方が何かあっても対処しやすいだろうが!」 耳元に小声で喚いてから、突き放して歩き出す。 「そんなもんですか」 「んなもんだ……」 「いいけどね……」真田は、沖田を追って歩き出した。階段を降りはじめる。「沖田ぁ」 「まだ何か言いてーのか!」 「おぬし、絶対長生きできないぜえ」 「うるせい」”[P.241] 3巻目。 美少女転校生(敵かもしれない)の登場。 連れ去られたノブを助ける為に次巻で彼らが何をするのかと思うと楽しみでならないけれど、次で終わるのが寂しい。 “「放送の範囲、どれくらいにする?」 スイッチを入れながら、無理矢理引っ張り込まれた部員の角田が訊いた。 「全部だ。女子部の方まで入るか?」 「同じ系統使ってるから、出来ないことはないけど……やるの?やばいなあ」 「やれ、非常事態だ。ボリューム最大にして」 「いいけど、スピーカーいくつか飛ぶんじゃねーかな!」 言いながら、角田はいくつか回路をつないでダイヤルを回し、音声のメインスイッチに手をかけた。 「いくよ。三、二、一、キュー」 『全校生徒に告ぐ、全校生徒に告ぐ』 最大限に拡大された沖田の声が流れ出した。 『非常事態だ。繰り返す、非常事態が発生した』 人気のない教室、校舎の廊下、そして戦車が進入をはじめた校庭にまで、スピーカーから声が響いた。 『現在我が校は、正体不明の敵の攻撃にさらされておる』 突然の校内放送の意外な内容に、男女の寄宿舎は一瞬シーンとなった。 『嘘だと思うんなら外を見ろ、すでに校庭の一部に敵が侵入をはじめてやがる』 侵入を開始した戦車までが、あっけにとられて停止している。 『いいか、野郎ども、戦争だ!みんな、出てこい!!』”[P.263]
相変わらずヒロインの影薄いよ!って思ったら、ダブルヒロインキタコレである。 そしてこの引きか。
妖精作戦パート3。ようやく本筋に戻る。 学園ものとされる本シリーズにおいて、おそらく一番「学園」を舞台装置 として使っているであろう作品。のちのフルメタル・パニックである。 事件発生、しかしあくまで学園を舞台に/学生感覚で、お気楽極楽に 対処を試みるも、事態は少しずつ緊張を帯び始め… …まぁ2巻...続きを読むも学園ならでは、って所ありますが。 主観によれば、あれは「下敷き」であって「舞台装置」では無いのです。 あとがきによると無表情系同級生の流れも、本作が源流であるそうな。
がっつり次巻へ続くの3巻です。 榊とノブの普段着学園生活と、沖田始めとする面々の温度差が激しい。 この主人公カップルは、いつものことですが。 次は、主人公らしいとこ期待します。
1,2作目と比べて流れにまとまりがあり、小説として安定しているところが印象的だった。 沖田氏とつばさちゃんが良いよね。
いつの間にやら主人公が沖田になってしまいましたが、ラノベファンの少年達にはたまらない設定の少女キャラが追加されてます。 現代に比べると携帯電話とかネットとかヴァーチャル空間などいろんな要素がないにもかかわらず楽しめるのは凄いなぁ。
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