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池波正太郎が自らつづるその青春時代とは──関東大震災の年に生まれ、小学校卒業後すぐに就職。勤め先を転々としつつ、芝居見物を楽しみ、美食を覚え、吉原にも通う早熟な十代を過ごす。戦時中は旋盤工として働き、やがて海兵団に入団。戦後、脚本家への道を歩み始める。両親や親族との思い出、友人や恩師との出会いを懐かしく振り返る清々しい回想記。時代小説「同門の宴」も収録。
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Posted by ブクログ
作家池波正太郎が自ら綴る青春。その時代、食、家族、芝居、映画、音楽、絵画等々なんとも傑作なエッセイです。 まだ45歳前の池波氏にこの「青春忘れもの」を書かせた小説新潮の川野黎子さんの見識にも脱帽。巻末の「同門の宴」も傑作短編でイイ。
最高評価ですね。 ぜひ読んでみていただきたいと思う一書ですね。 生きていくのが楽しくなりますよ。 詳しくはブログ「本の世界」で。
一時でもこの世界観に浸れれば、読んだ価値がある。戦前と戦時をノンフィクションで描く、自叙伝。職を転々とし、しかし、どれも楽しみながらこなし、趣味にも遊びにも一生懸命。その生命力は、なんだって生きていけるのだという、人生に尻込みしてしまうような人たちに勇気をくれる。 そう、大切なのは楽しむこと。
池波正太郎さんの、自伝エッセイ。兜町で稼ぎ遊んだと思えば、軍需工場で機械工になってみたり、そんな中でも芝居には強い情熱を持ち続けていたり、先をみてエネルギーあふれる生き方をしています。色々な経験は大切ですよね。
池波正太郎さんの回想記。戦前・終戦・戦後の様子をものすごく具体的に、その時の自身の考え方なども含めて記されています。戦前の東京はこんなにも活気あふれていたんだという発見。 そして、終戦間近に、老婆が庭で豆をむいてるただそれだけの情景を短歌にする心境は、この本を読み進めないと理解することはできない。「...続きを読む人間の生死は、仮の姿にすぎぬ」
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