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「伊豆の踊子」は著者初期の代表作。主人公の二十歳になる旧制高校生は孤独な心を抱いて、伊豆へ一人旅に出る。そこで旅芸人の一行に出会い、十四歳の薫という踊り子に惹かれる。踊り子の若さと清純さが主人公の歪んだ心をいつしかあたたかくときほぐしていく過程に、青春の感情と慕情が融けあった美しい抒情が漂う作品である。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
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Posted by ブクログ
実に清々しい。森の囀り、清流のせせらぎ、旅人の足音。 すべての情景が穏やかだった。幼気な踊子との有限な時間...そこに潜む日本の風景美と文化、奥ゆかしい恋慕を丁寧な筆致で描いていた。その後の物語を想像してみる...そこに川端文学の美しさがあるのではないか...
女性の所作の美しさと、植物的儚さがある。 『青い海黒い海』は名作。『伊豆の踊子』よりも好き。むしろ個人的には川端文学の魅力は慕情だとか旅情、抒情ではなく、人間の健康的なエロスや艶めかしさをさらりと述べた文章であると思うのであるから、『父母』の慶子さんの描写とか、とても良いのである。 なに言ってる...続きを読むんだと思われるだろうナ。 ファッション的に、まだ肌を隠していた時代の小説というのは、膜一枚分の奥ゆかしいエロスがあると、わたしは思うワケです。
「伊豆の踊子」川端康成 抒情文学。淡い白。 角川文庫の短編集です。 伊豆の踊子/青い海黒い海/驢馬に乗る妻/禽獣/慰霊歌/二十歳/むすめごころ/父母 解説と年譜の付録つき。 すうっと染み入るように読めた作と、さらっと素通りして目を流れてしまった作と、ぱっと見読みづらかったけどじっくり読めた作があ...続きを読むりました。 男が、女を語るのが多いですが、「むすめごころ」の機微とか、「禽獣」で読める昔の日本人の冷淡さ残酷さ。知りませんでした。 表題作以外では、「慰霊歌」が印象に残りました。 読んでみるもんだねえ、大人になってから読むんで十分いいと思った。心が濯がれた感じです。(5) ----- 以下メモ 思ったのは、文学の良さ、平易な散文に見えるけれどしみじみ読み耽ってしまうような文学の完成度の高さってのは、幾ばくかなりともの「書き手」になったことがあってこそ、分かるものなのかも。 さらっと読んで、あ、これくらいなら自分にも書けそうって思うんだけど、書けないでしょう。 なぜ書けないか、結局どの辺りが名作たる所以か、ということが分かるかどうかは、読書体験よりも執筆体験の方が大きく関わると感じました。 そう考えると、やっぱり編集者ってすごい。編集者から作家になる人が多いのも頷ける。 関係するかもしれないけど、よくあることとか、一般的なこと、皆が共感することなどを表現するのは、すごい。 ザ・何とかよりア・何とか。自然主義ってそういうことなのかな。ちょっと違うか。 僕は、「よつばと!」が好きですよー。
昔の人の思想とかがわかる一冊。 「物乞い旅芸人入るべからず」とかの文に昔ってこうだったんだ・・・と思うことが度々。 そして何り主人公が邪な考えを持っていても読者にサラリと読ませてしまう文の造りも流石としか言いようがない。
いやらしい話なのに、透明感が保たれているってすごいですね。 世間的な川端康成のイメージってどんなんなんでしょう、私は雪国を読むまでは小難しい話を書くんだろうなぁなんて思っていましたけど、どっこいソフトにエロ本ですよね。 谷崎潤一郎みたいな装丁にしたら良いのに…。 11.09.05
『雪国』の時にも薄々感じていたが、先生、はたから見ると大分危うい視点なのでは…? 失礼は重々承知の上での感想だが… 川端先生は、どこか、自覚なく邪心…というか有り体に言ってエロを書くという勝手な印象がある。 (ちなみに、谷崎先生はこれ以上ないほど自覚して書いている印象。それも、書いているうちにどんど...続きを読むんテンションが上がってきている感じがするのだ…) 指摘されたら、「…?」と首をかしげる姿さえ目に浮かびそうで… 勝手に純愛悲恋ものだと勘違いしていた私も悪いのだけれど…
きちんと読んだ思い出がなかったので読んでみた。 『伊豆の踊子』は、旅芸人の14歳の踊り子がとても可愛い。 可愛くて純粋なだけに、「旅芸人」というものの行く末が思われて悲しい。 高校生の主人公の踊り子への気持ちも初々しくて、切ない。 他7編。 『驢馬に乗る妻』の主人公の気持ちがわからな...続きを読むかった。 妻とその姉が可哀想。結局自分しか愛せないんでは無かろうか。 『むすめごころ』がとても切ない。 友達と大好きな友達をくっつけようとするいじましさ。 幸福ってなんだろう。
表題作にもなっている『禽獣』は、とにかく素晴らしい。自身が対象物の生殺与奪を握っていると思うと途端に興醒めしてしまう気持ちもわかる。野生だからこそ美しく魅力的なんだよなあ。
久しぶりに伊豆の踊子が読みたくなって買った一冊。 伊豆の踊子は清廉なイメージがすごく大きくて好きだな、と改めて実感した。
難しいかな?と思ったけれど、案外楽しめた。文章がとても日本的で美しく、読んでいてしみじみしてしまう。人の感情も繊細に描かれていて、文豪もこんな小さなことに心動かされたのだなぁと、少し嬉しい気持ちになったりする。 収録作品の中には、読んだ後に「どういうことだったのかな?」と気になるものもいくつかあった...続きを読む。ちょっとひっかかったところで終わらせるあたりが、なんというか巨匠の業なんでしょうか。
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