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USスチールを2兆円で買収する大胆な決断は、この変革の延長線上にあった! 過去最大の最終赤字4300億円を計上した年から約5年、瞬く間に復活し戦線を拡大する日本製鉄。 その裏には、血のにじむような構造改革とやるべきことを最短距離で実行する企業風土への変容があった。 「動きが重い」と言われてきたかつての姿は、もうそこにはない。 重厚長大産業の中でも、代表格である日本製鉄の「転生」を描いたノンフィクションが誕生。 日本の伝統的な大企業はこんなにも変われる!
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Posted by ブクログ
素材メーカーに従事する自身の立場から、橋本社長にスポットをあてた最終章が印象深い。KPIの着眼点にハッとさせられた。
・使命感、責任感、優れた説得力を持ち、具体的な行動に移せるリーダー ・論理と数字が全て ・集中治療室(特に収益体質が脆弱な拠点) →課題と打ち手を細部にわたって幹部と共有し、甘えを許さずに実行を促す。現場からも意見を吸い上げて拠点ごとのマネジメントに反映して ・国内自動車メーカーとの理不尽な値決めの...続きを読む慣習を破る ♯あるべき論に立ち返る。橋下さんは海外にいたから、正しい姿を体感していて、だから実践もできる。 ♯私は何か見落としてないだろうか、やるべきことをちゃんとやろう。
M&Aを含む企業変革の中で、一種の大企業病に侵された企業を再興する非常に興味深いノンフィクションストーリー。 ・資産圧縮、リストラを含むコスト改善 ・大得意先にも怯まぬ値上げ交渉 ・改善により生まれた資金による更なる成長投資 同じ製造業で働く身として、非常に参考になる、勉強になる内容であ...続きを読むった。
かっての日本の「戦艦大和」とも言うべき「新日鉄」が海底から再生復活した。 そんな驚きとインパクトのある「日本製鉄の転生」は1990年から続く閉塞日本再生の狼煙! 要点は①国内スリム化の断行②グローバル進出と買収の加速を迅速かつ大胆に! 2024/03/21 「日本製鉄の転生」☆ 秀逸だが「日立の壁」...続きを読むが上 橋本英二社長 一橋大学卒で反骨精神から海外事業の亜流へ だからこそ会社の危機にしがらみを断った「スクラップ&ビルド」革命 三枝匡氏を経営の師として仰ぐ 一橋祭委員長 熊本人吉高校 やはり危機時のTOPに人を得られるか Harvard大学院留学と海外事業・ブラジル勤務経験のキャリア 1.橋本革命のポイントは二点 ①国内事業は高炉の廃止によるスリム化 ②海外は積極展開-特にアジア・・・インド・東南アジア 直接投資とM&A 判りやすい 問題は実行力=胆力 3.理論の裏付け 固定費の削減 キャッシュの捻出 環境変化 固定費7割→変動費7割 原料費の高騰 3.「デジタル製鉄所」 「職人芸=暗黙知」をデータ化・見える化して「AI化=形式知」 製鉄業の新たなビジョン 吹っ切れて改革へ邁進 4.人材の豊かさ さすが新日鉄 そもそも高レベル人材 育成の投資 成長 いままでは実践の機会が少なかった閉塞感 5.新しいビジョン・戦略→やはりDigital&Global 30年の低迷を経て世代交代 新たな挑戦の時代へ 組織の力・エネルギーを解放 →今、日本経済の活性化に繋がりつつあるように思える
「鉄の巨人」と称される日本最大の鉄鋼メーカー。従来は、伝統的な日本の会社として堅実な経営方針を取っていた。しかし、日本経済の停滞とともに業績悪化に見舞われることになる。そこで、新社長になった橋本氏を筆頭に会社改革に舵を切る。最近は米首位の鉄鋼メーカー、USスチールの買収など積極的かつ大胆な経営が行わ...続きを読むれているその裏側を追ったのが本書である。鉄鋼業界のトレンドや日本製鉄社員の様々な思いなどが綴られた大作となっている。
良書。著者のものづくりへのリスペクトが底流に感じられる。危機に直面した大企業がトップのリーダーシップで再生するという点で日立製作所に似た印象を受けた。 日立の川村隆元会長の著書『ザ・ラストマン』も併せて読むことをおすすめします!
日本製鉄が2020年3月期に過去最大4400億円もの赤字を出して経営破綻秒読み状態になってから、どのように復活を果たしたのかを記した本。 端的に言えば2019年に社長に就任した橋本氏が、目を逸らし続けてきた痛みを伴う構造改革を打ち立て、トップダウンでブレることなくやりきったかという話。長がすげ変わる...続きを読むだけでここまで会社が変わるのかと考えさせられる本だった。 一社員からでは拠点廃止、巨大買収などの経営決断はなかなか見えないけども、それを実行しているのも一社員なのだと実感。巻末の橋本氏インタビューで「土台は作り終えたので、ここから先は次のフェーズ」と語っていたけども、この断面から再度参画できるのが楽しみである。
長期的視野を重視することは簡単なことでは無いと感じます。経営者は自身の代で成果を挙げるために短期的な活動をする傾向があると思います(これは四半期決算に端を発する気がしますが)。 日本製鉄トップの判断はある意味異端で、他の日本企業経営者も同様に安易に真似できることでは無いです。国が一丸となって企業...続きを読む文化として、長期的経営判断を助長するような仕組みが必要不可欠だと感じました。
これは久々に胸が熱くなる企業再建ストーリー 新日鐵が鹿島の高炉を休止するニュースは聞いて驚いたが、まさかここまで巨額の赤字を出していて、会社が潰れかけていたとは。。。 売れば売るほど赤字の名古屋製鉄所 価格は買い手が決定 トヨタには特許を無断使用され、、、 トヨタを訴えるところまでやったのは、本...続きを読む当に、英断だと思う。 日本製鉄何十万人の雇用を守った現社長は、日本の経済を救ったとも言える。
良い話が中心に書かれてはいたが、上の経営層が血を流しながら働いてること、他部署の頑張りが欠かせないことを感じた。仕事頑張ろうと思えた。
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日本製鉄の転生 巨艦はいかに甦ったか
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上阪欣史
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