生き屏風

生き屏風

506円 (税込)

2pt

村はずれで暮らす妖鬼の皐月に、奇妙な依頼が持ち込まれた。病で死んだ酒屋の奥方の霊が屏風に宿り、夏になると屏風が喋るのだという。屏風の奥方はわがままで、家中が手を焼いている。そこで皐月に屏風の話相手をしてほしいというのだ。嫌々ながら出かけた皐月だが、次第に屏風の奥方と打ち解けるようになっていき――。しみじみと心に染みる、不思議な魅力の幻妖小説。第15回ホラー小説大賞短編賞受賞作。

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生き屏風 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    連作3編。
    ホラーというより・・昔話風幻想四方山奇譚というべきか。
    ゆるゆると流れる世界。描写も丁寧で好きだな。

    0
    2010年11月17日

    Posted by ブクログ

    「皐月はいつも馬の首の中で眠っている」と衝撃の一文で始まり、一瞬で物語に引き込まれる。
    里を守る小鬼の皐月と、死後屏風に取り憑いた気高い女性の邂逅と融和、そしてその結末とは。
    切なくても心温まる一冊です。

    0
    2022年02月07日

    Posted by ブクログ

    連作短篇集。表題作と「雪猫」「狐妖の宴」の三篇収録。妖怪中心のちょっと不思議な物語。艶のある優しい怪談がお好きな方に。意外と凡庸な扱いをされる妖鬼・皐月と喋る屏風の関係がよい。出会いと別れと少しの希望があり、全編通して後味のよい小説でした。とくに「狐妖の宴」は春が幸せを運んできたような終わり方で、恐

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    2020年09月18日

    Posted by ブクログ

    ホラーというより、しみじみした寓話だった。しかし、にゃんこ先生ってどこにでも出てくるのな。ビジュアルが頭に浮かぶ作品だし、アニメ化したらいいんじゃないだろか。

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    2019年11月23日

    Posted by ブクログ

    2015年17冊目は先月まとめ買いした初読みの作家、田辺青蛙。

    第15回日本ホラー小説大賞短編賞受賞の表題作含む、三編の連作短編にして、三部作の始まり。

    あらすじ:「生き屏風」
    県境で一人暮らす妖鬼、皐月。彼女の所へ、造り酒屋の奥さんの霊の話相手になって欲しいという依頼が持ち込まれる。

    「猫雪

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    2015年04月01日

    Posted by ブクログ

     妖鬼の皐月と様々な人や妖怪との不思議な触れ合いを描く日本ホラー小説大賞受賞作を収録した連作短編。

     すごくとぼけた味わいのある短編集です。ホラー小説大賞の受賞作ですが、怖さはなく皐月と人は普通に会話しています。

     話をするだけでなく皐月は色々な頼みごとをされます。表題作「生き屏風」では霊が憑り

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    2015年01月26日

    Posted by ブクログ

    ほのぼのした優しい空気の流れる和製ファンタジー。むかしむかし妖怪と人間が共に暮らしていた時代、ある村のはずれに、馬の首で眠ることで知られる少女の姿の妖鬼が住んでいました。村人は彼女に依頼や相談事を持ち込むこともしばしばで。という感じの話。民話のようなお伽話のような淡々としつつも懐かしい雰囲気にひたり

    0
    2014年12月02日

    Posted by ブクログ

    【本の内容】
    村はずれで暮らす妖鬼の皐月に、奇妙な依頼が持ち込まれた。

    病で死んだ酒屋の奥方の霊が屏風に宿り、夏になると屏風が喋るのだという。

    屏風の奥方はわがままで、家中が手を焼いている。

    そこで皐月に屏風の話相手をしてほしいというのだ。

    嫌々ながら出かけた皐月だが、次第に屏風の奥方と打ち

    0
    2014年09月02日

    Posted by ブクログ

    ぱらぱら読むうちに何となく気になって、最後は 物語にゆらゆらと気持ち良く取り込まれてしまった。妖達や生き霊が変に超然としていないのが良い感じ。書き下ろしの「猫雪」は、本当に湯豆腐でも食べながら一杯やりつつゆったりと頁をめくりたくなります。

    0
    2012年10月03日

    Posted by ブクログ

    第15回日本ホラー小説大賞の、短編賞受賞作品で、妖怪好きにはたまらない内容です。

    悪いものから集落を守る、県境の守りを務める妖鬼の皐月は、翠色の瞳と額の小さい角以外は、普通の少女のような外見です。
    実は、集落に住むどの人間よりも長く生きているのですが、他の妖たちから見ると、まだまだ半人前で、頼りな

    0
    2012年02月01日

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